去年、天気が下り坂で早めに切り上げた江の島蓋散歩を再開してきました。
前回よりも奥へと階段や坂を一生懸命上ります。足元が危うくなってきても目だけは元気です。
むむむっ? どんなに上手に隠れても見逃さないぞ!
ほら、湘南水道の量水器。(湘水)マークが目印です。
この記事の都合上この蓋をタイプAとしておきます。
さらに少し上ったところで、もう一枚、右書きの量水器。
さっきの蓋とはデザインがかなり違います。
アップにしても紋章がはっきりしないのですが、前回確認した江之島水道の蓋(↓↓)と同じと考えて良いでしょう。
島内では、湘南水道の量水器の蓋をもう一枚見つけました。さっきのタイプAとは少しデザインが違います。湘水のマークと量の字の間を見ると違いがよく分かるでしょう。こちらをタイプBとしておきます。
あまり広くない島内、ひととおり歩いたつもりなのですが量水器以外の蓋は残念ながら見つけることはできませんでした。
島外(本土側)も片瀬地区から鵠沼駅付近の間を少し歩いてみることにしました。
するとさっそく怪しい函体が。
間違いなく湘南水道量水器ですね。タイプBです。駐車場と古い量水器の蓋は相性が良いのかも?
幸先はよかったもののそのあとはめぼしい発見はなくそろそろ鎌倉へ行こうと思った頃にもう一枚湘南水道が。。。。
と思ったら、なんと東京の玉川水道でした。
明らかに越境蓋ですがそもそも湘南水道株式会社は江之島水道株式会社が玉川水道株式会社と提携を結んで設立した会社だそうですからこういうことがあってもおかしくはないですね。玉川水道の量水器の蓋は当ブログの管理人はこれまでに二枚、都内で確認しているのですが、いずれもこんなに状態のいいものではありませんでした。潮風の当たる土地にしては奇跡的とも言える状態ですね。
さて、あらためてここで湘南水道のAタイプとBタイプ、そして玉川水道の量水器の蓋を順に並べてみると。。。
湘南水道のタイプBと玉川水道の蓋のデザインが酷似していることが分かります。
もしかすると湘南水道の設立時の蓋は玉川水道のデザインを転用したタイプBだったのかもしれないとも思いましたが、念のため以前に都内で見た玉川水道の水道の蓋の写真(↓↓)を確認すると、これらとはまた別のデザイン。結局、現在同様、複数のデザインの蓋が同時期に制作されていただけかもしれません。
ちなみに、越境蓋といえば横浜の量水器も近くにありました。蓋の世界でも「ハマ」人気は強いようであちこちに越境していますね。
過去記事はこちら。
玉川水道の量水器
玉川水道の量水器の蓋 再会
藤沢の私営水道(江之島水道、湘南水道)の量水器