高校生になった・・・・はずの、
うちのあほーなガキが、
なにやら思いついたようで、
あほっぽく、にまーっと笑ったんだのォ。
まあ、たいていこういうときは、ロクなことはせん。
少しすると、どこから持って来たのか知らんけど、
袋で風船を作っておったんだのォ。
袋と言っても、ビニール袋というか、
材質はビニールじゃなくてポリエチレンと言うんか?
要するに、スーパーとかで、肉や鮮魚を買ったとき、
液もれ防止のために入れるような、あの袋じゃ。
袋に空気を吹き込んで袋の口を縛り、
紙風船みたいにして、遊んでおるわけだのォ。
バスッ、ポフッ、ザッ、パフッ・・・・
なんや、うるさいのォ。
と、思っておると、口火を切ったのは娘じゃ。
娘 「ねえ、うるさい!」
バスッ、ポフッ、ザッ、パフッ・・・・
娘 「うるさいってば!」
ポスッ・・・・
少し前までは、
姉ちゃんの言うことは絶対服従だったあほガキだがの、
どうやら高校生になって、ちと反抗的になったようじゃ。
パサッ・・・・
姉(娘)の言うことも聞かんまま、
相変わらず、楽しそうに遊んでおる。
てか、そんなことが楽しいんか?
ポフッ・・・・
すると、
娘がソファから立ち上がり、
自分の部屋に行くのかと思いきや、
いきなり、あほガキのほうへと歩いていって、
パシッ・・・・バスッ!
風船を叩き落したかと思うと、
足で踏み潰したんだのォ。力技じゃ。
ガキ 「あ゛・・・・ああ・あ・・・・ぁぁ....」
そのまま、崩れ落ちるように、
あほーなガキは、床に倒れこんだんだのォ。
相当にショックを受けたようじゃ。
あーあ、すねてしまったぞ。
泣きそうな顔をして、すねて床に寝転がっておる。
てか、その程度で泣きそうになるモンかいのォ?
だがの、なんや、そのまま、ふて寝をしそうな勢いじゃ。
しばらくすると、
あほガキが急に起き上がった。
そして、どこかへと行ってしまったんだのォ。
すねて、もう寝ることにしたんかいのォ?
てことは、またワシのベッドか?
てなことを思っておると、
満面の笑みを浮かべて、あほガキ再登場じゃ!
ガキ 「もう1個、作ったんだ」
やれやれ、そういうことか。
まあ、たしかに、あんな袋くらい、探せばあるじゃろ。
バスッ、ポフッ、ザッ、パフッ・・・・
バスッ、ポフッ、ザッ、パフッ・・・・
てことで、
今、ワシの耳には、うるさい音が聞こえておるんじゃ。
リビングで遊んでおったら、
また娘に力技を使われるから、
ワシのところへと、避難してきたわけだのォ。
バスッ、ポフッ、ザッ、パフッ・・・・
あー、うるさいのォ。