付加価値 | 徳永秦の「社長を斬る!」

徳永秦の「社長を斬る!」

中小零細企業の社長に向けた言いたい放題のメッセージ

世の中、昔と違って物のない時代じゃないから、

どっちかって言うと物があふれておるから、



何か付加価値を付けんことには売れん時代だのォ。




だがの、間違った付加価値つけて喜ぶ社長も多いのォ。



りんちゃんが、年末に洗濯機を買ったとかって、

そんな記事書いておったけど、



プラズマクラスター?




何じゃそれ?凄そうな名前ではあるけど、

洗濯機ってのは、衣類を洗う機械じゃないんかい?



Ag+イオンで衣類の匂いを消すのは、

洗濯のうちかもしれんけど、



設置場所のカビ防止ってなことは、

やりたい人は、別途、それ専用に清浄機でも買えばよくないか?




一見すると同時に出来て便利そうかもしれんけど、

そんなモンを付加価値と呼べるんかいのォ?




そして、そういう余分な付加価値は、いらんと思っても、

洗濯機本来の性能のええモンを買おうとすると、

自然とそういう付加価値まで付いたモンしかない。




ってな場合も多いモンじゃろ?

まあ、それが狙いだろうからな。



だから、もしかしたら、

うちも同じような洗濯機使っておるのかもしれんけど、

付加価値の押し売りに思えるのォ。




実は・・・・今まで隠しておったけど、

ワシの正体というか、ワシの職業は、






営業マンじゃ。もちろん超一流の営業マンだのォ。









まあ、枕営業しかせんけどなっ。

ってな、ほんとのようなウソはさておき、




たとえば、ワシが何か売っておったとして、

今あんたがワシの商品を買ってくれたら、



もれなくワシの枕営業プレゼント!ってな付加価値付けたら、



そりゃ、あんたが女性なら、

絶対必ず自ずと必然的に確実に喜ぶだろうけど、

そして、世の女性たちは、みんな買ってくれると思うけど、




あんたが男なら、無意味だし、




ふつうのおっさんがワシと同じことしたら、

それ、付加価値じゃなくて、



単にあんたがえろいことしたいだけじゃ!




って思われるだけだのォ。

それと同じくらい自己満足な付加価値が巷には多いのォ。

ただ単に単価を上げたいばっかりでの付加価値じゃ。




顧客のことを無視しておると言えるくらいのモンもあるのォ。




己の(儲けたいという)欲望を満足させるためだけの、

安易な付加価値には、何の効果もないどころか、逆効果じゃ!



それどころか、

付加価値を付けたことで、

仮にそれが本来、付加価値として成り立つはずのモンであっても、




付加価値を付けたがために、本質を見失うこともあるんじゃ!



あんたは、大丈夫か?

次回にでも、付加価値が本質を見失わすことを、



わかりやすく、例もあげて教えてあげるぞ。