今日は天気もなかなか良い一日で、久々にぼ~っとしてた。
午後にちび弟子くんのレッスン。
ピカピカの一年生になって、はや一ヶ月半。
もう一人のちび弟子くんも少しずつお兄ちゃんになっている。
この間のコンサートでは、舞台で花束を渡す大役も果たしてくれた。
インターミッションや演奏会の前後は友達同士、走り回ってはしゃいでいたようだが、
演奏中は全く物音ひとつ立てずに静かに聴いていてくれた。
今日はそのコンサート後の初めてのレッスン。
「ぼく、ピアノ好きだから、頑張るの!」
何とも嬉しい言葉ではないか。にひひ

同じ年頃の子供でも、ひとりずつ成長の早さも違えば、性格も好みの傾向も違う。
だから、ひとりひとり教え方も、宿題の出し方も、誉め方も、叱り方も変える。

このちび弟子さんは、目標達成意欲が旺盛で、ひとつ何かができるようになると、
シールを貼って、何ができるようになったか書いてあげる。
時には、宿題に具体的な目標地点を書いてあげる。
「手のきれいなかたちで弾けるようになる。」
出来たら、横にシール。
やっぱり誉められるのは嬉しいようで、誉めると「もっとできるでー。」とか、ちょっと間違っても、
「よし、もう一回!」とかいいながら、シール目当てに頑張ってる。
こんなもので、子供をつるのもなんだが、それでもゲームのように楽しそうにやってるから、いいかと。
色んな変わったシールは必須アイテム。
レッスンを頑張ったご褒美にちっちゃなおまけをあげるというアイデアはアメリカのある教室で学んだ。
このちび弟子さんにはレッスンの終わりに頑張ったで賞として、小さなキャンディーをあげる。
この間はビー玉で「つって」いたが、今は色んな味のアメを貰うのが彼のマイブーム。
「今日は頑張ったから、2個貰える???」キャンディーキャンディー
「いいよ、最後まで頑張ったらね。」
「やった~、よし、頑張るぞ!」
物でつるのはどうか、という話もあるが、「もっと、もっと」にはなってないから、まあいいだろう。

もうひとりのちび弟子さんには、家での練習達成表を作って、シールと共にあげた。
今のバージョンは一日の練習時間がわかる表だが、この間は、人生ゲームのように、
毎日コマを進めるようにシールを貼っていく。スタートからゴールまで、かなり日数があった。
クリップアートを使って、色んな絵をいっぱい入れる。パソコンがあるから便利だ。
ゴールに到達した時のご褒美が、うちの家に来るたびに気になっていた乗馬のマシーンに乗れる、というもの。
結局、景品は何でも良く、それをゲットする!というところにやる気を燃やすメラメラような気がする。
さすが、この辺りは男の子。
女の子だとまた少し違うんだろうなあ。
何処までそれが役立っているのかわからないが、あの手、この手で子供を驚かせるのもなかなか楽しい。

単調な繰り返しという作業を伴うピアノは、小さい子にはなかなか辛いものがある。
それに、すぐにうまくなるわけでも弾けるようになるわけでもない。
つぼにはまると、どれだけでも繰り返してくれるが、その短時間の波をいかに捕らえて、どう学ばせるか。
なかなかの知恵比べ、である。