今日は一日中大阪のいずみホールで行なわれている、
第六回大阪国際室内楽コンクール の弦楽四重奏とピアノトリオの本選を聴きに行った。
第一次、第二次予選を勝ち抜いたのは、どちらも4組。
世界各国からの参加で、プロとしてかなりのキャリアをすでに積んでいるグループがほとんど。
綿密に練られた音楽に、高度な演奏技術。
レベルはさすがに高い。安定してるし、彼らの真剣に作られていく音楽は聴いていて本当に面白い。
これからどんどん活躍していきそうなグループも多々あった。

こんな真剣勝負だから、弾き手もさることながら、聴くほうも気合と気迫がいる。
今日の本選では、どのグループもあらかじめ提示されていた課題曲を演奏。
曲順も指定されている。
その課題が何とも難曲。(それに長い!)これが聴くほうにも気合が必要な理由。

弦楽四重奏の課題曲は、
1.バルトーク:弦楽四重奏曲 第3番 Sz85
2.ベートーベン:弦楽四重奏曲 第15番 イ短調 op.132

ピアノトリオは、
1.ベートーベン:ピアノ三重奏曲 第4番 変ロ短調 op.11「街の歌」
2.シューベルト:ピアノ三重奏曲 第2番 変ホ長調 op.100 D929

ね、ぎょへ~のプログラムでしょ。
一組が大体65分くらい。これを8組。
朝10時から休憩をはさみながら、全ての演奏が終わったのが夜の9時近かったような。
演奏時間だけを合わせてみても、ざっと8時間強。
ざっと8時間としたら、飛行機でハワイまで飛べるか!?・・・は余談であるが、
1次、2次と審査をされてきている審査員を思うと、尊敬の念。
聴き手も体力勝負であった。

残念だったのが、聴衆の入り。
昼からしばらくはまあまあ入っていたが、時間設定が誰も来れそうにない平日の昼間、
学校あり、仕事あり、、、というわけで、それほど見込めないのは分かるがそれでも、ちょっとねえ・・・。
国際コンクール、というと、夏のバカンスに合わせた場所であったり、
町を上げての一大イベントになっている所が多いし、沢山の人が楽しみに見にくるのが常だから、
本選になっても、こんなに人が入っていないコンクールも珍しいのではないか?と思った。
「お客が少ないとかえって審査員や評価されることばかり意識してなかなか弾きにくいわねえ、」と
ちょこっとしゃべったカルテットのグループが話していた。
もっと宣伝して、人をいっぱい入れて、還元しないと、またあの血気盛んな知事さんが
助成を取りやめ!と言いかねないなあと思った。むっ
御堂筋のイルミネーション計画に予算を全て持っていかれないように、
皆さん、精々芸術に文化に親しみ、楽しみましょう!