<TOKIKO NOW>『今週末8月11日は土の日ライブ、ゲストは渡辺えりさんです。』
今週末8月11日は土の日ライブ、
ゲストは渡辺えりさんです。
2020年の9月からスタートした登紀子の「土の日」ライブ、4年目のラストの回になります。渡辺えりさんにはスタートからすぐに一度ご出演いただいています。何と言っても歌もお話も素晴らしくて、今回も期待してください。
さて先週は、暑い中、千葉県市原の「ふる里学舎」の納涼祭、鴨川の「ら・みらどーる」でのライブと続きました。
「ら・みらどーる」のライブにはタブレット純さんがゲストに来てくださり、2人のデュエットで、新曲も初披露。
今週金曜日の軽井沢・大賀ホールでのコンサートでもタブレット純さん一緒なので、歌おうかな、と思っています。
何だか楽しくなってきました。
暑さの中、さらに熱くなる事ばっかり続きます。
10日の土曜日は帝国ホテル大阪で「IMPERIAL JAZZ 2024」にゲスト出演。
松崎しげるさん、ダイアモンド✡ユカイさんも一緒なので、とっても楽しみです。
12日月曜日には、東京の帝国ホテルでの前夜祭に出演します。
こういう日々が私の夏休みだわね。
スインギー奥田&ザ・ブルースカイオーケストラとのリハーサルも最高で、本当に楽しみ。思いっきり遊びたいです。
夏たけなわ、皆さんも楽しんで下さい。
登紀子
<TOKIKO NOW>『フジロック終わって、オリンピック!』
26日の夜フジロック、ピラミッドガーデンのステージを終えて東京に帰り着き、一眠りしたら、オリンピックでした。
開幕式の録画を見始めたら、あんまり長くてちょっとぐったり。それでも最後を飾ったセリーヌ・デイオンの「愛の讃歌」に痺れ、途中、セーヌ川の流れの中で歌われた「イマジン」が心に残りました。
雨に濡れるピアノを弾き続けたピアニスト、フィナーレの頃はカメラにも雨粒が打ち付けるほどだった4時間のセレモニー。
フランス人の執念深さとそのエネルギーに改めて驚嘆し、脱帽でした。
途中、斬首されたマリー・アントワネットの首が歌う「サ・イラ」という歌は、私が脚本演出を手がけた「ピアフ物語」で、まだ子供の頃、ピアフが路上で群集の中で歌うシーンに選んだ曲でした。フランス革命の時の歌ですよね。
フランス革命から235年、パリ全体を見渡すスケールで歴史を辿る手法は、なかなかのものでしたが、まあ、ちょっとそれぞれのパフォーマンスが長いので、疲れたわね!笑
それにしても、26日、ちょうど私がフジロックの苗場に着いた頃、ニュースに飛び込んできたパリの高速鉄道(TGV)を完全ストップさせた放火テロには驚きました。
何万人もの警察官をパリ市内に動員しても、その輪の外の無防備さは、逆に盲点になったということでしょうか。
東京で三路線の新幹線を同時にストップされたことを想像すると、凍り付きます。電源を破壊する、っていうのはこんなに簡単にできてしまうのか、それが怖ろしいです。
戦争の中でのオリンピックといえば、ユーゴ内戦中だった1992年のバルセロナ・オリンピックの時、オリンピック休戦が実現した歴史があります。
今回もその論議はありましたが、実現せず、ロシア、ベラルーシは参加を拒否され、ウクライナ、イスラエルは参加しているというねじれが起こっています。パレスチナの人が参加できていたのは嬉しかったし、難民という枠で出場している選手もいることを知りました。
たくさんの小さな独立国も、大きな国と対等に参加できていることがとっても印象深かった今回の開会式。
最後まで平和に開催されることを祈らずにいられません。
1972年のミュンヘン・オリンピックの時には、開催中にテロが起こってしまったことも、記憶に焼き付いているだけに、開会式直前の鉄道テロの衝撃は胸に刻まれました。
そんなことを受けて迎えたフジのステージ。
開催国フランスの「さくらんぼの実る頃」で幕を開けました。
キャンドルの明かりが美しく、しっとりとした夜更けにうっとりとはじまったライブ。弾き語りで歌った「声をあげて泣いていいですか」「1968」「時には昔の話を」が、心に沁みる夜でした。
「イマジン」「百万本のバラ」「Power to the People」で、灯してもらったスマホのライトが、広場いっぱいのバラのようで美しかった!本当にありがとう‼︎
P・S 男子バレーのドイツとの一戦には、心から拍手を贈りたいです。負けたのは悔しいけど、素晴らしい熱戦でした。
これからも色々みていきたいです。頑張れ、ニッポン!
P・S 日曜日の夜の女子バレーの試合も、ポーランドに負けはしたけれど、素晴らし過ぎて、拍手いっぱいしました。
身長の差がある中で、実に見事な試合ぶりでした。ありがとう!
<TOKIKO NOW>『26日の夜、FUJI ROCK FESTIVAL'24で歌います!』
明日26日の夜、FUJI ROCK FESTIVAL'24で歌います!
パリ・オリンピックも開幕の日。私のライブが夜10時半から1時間なので、その数時間後が開幕式ですね。夜更かししてテレビを見る方も多いでしょう。
私は残念ながら見られないけど、その日にフジで歌えるの、嬉しいな。
2021年の夏、一年遅れ、無観客という異例の開催となった東京オリンピックの時を思い出します。誰とも会わないようにしていたので、すごく寂しいオリンピックでした。
たった1人でテレビでオリンピック観戦していた時、窓の外を眺めながら、同じ空の下でみんなこんなふうにひとりぼっちなのか、と思っていたら、泣けてきて、その時できた歌がありました。その「声をあげて泣いていいですか」を久しぶりに歌おうかな、とおもっています。
ギターの告井さんと2人だけの、濃密なセッションとなることを楽しみにしています。
いつもフジロックは、私の夫の命日に近く、それも私の気持ちの上で大事なセレモニーのようになっています。今年は23回忌だしね。随分時が過ぎたんだな、と不思議な気持ち。
フジロックをほとんど毎年欠かさなくなったのは2011年から。日本が生まれ変わらなきゃいけない、と、あの時切実に思ったからでした。
たくさんの若いアーティストと出会い、セッションしてきた13年でした。これからもそういう意味で出会いの場であり続けるでしょう。
来週末も千葉の市原のふるさと学舎で歌い、鴨川の「アンティークホテル ら・みらどーる」で歌います。
熱い夏。大雨があちこちで心配ですね。気をつけて下さい。
登紀子