映画「のぼうの城」の公開も11/2に迫り、こちらの場所もがぜん注目度UP
…だといいな (^ω^ )♪
そんな石田堤史跡公園(いしだづつみしせきこうえん) に来ております。
この記事からご覧の方は、その1 とその2 も合わせて読んで頂けると理解しやすいかと思います。
こちら、堤を半分に断ち切って作られた展示施設です。
上の写真にある壁面のヒビ割れは、積み重ねられた土層を表現しています。
しかも!ガラス窓によって内部の土層を直接見られる貴重な施設で…
…と言いたいところですが、実はこれもレプリカ(複製)ですね σ(^_^;)
まあこんな感じで土を積み上げて作ったんだなぁと、妄想を膨らませて頂ければ幸いかと。
そしてこちらも先ほどのパネル 同様、光が反射して非常に見づらくなっています。
撮影者泣かせの展示施設です(笑
図によると、断面部分の幅は17メートル以上、高さ約4メートルというところですね。
あっ! 断面の図が切れてしまいました (-ω-`)
コチラ
でご確認ください。
この他にも公園全体を解説するパネルが建てられています。
行田市側に比べてがぜんやる気満々です。お金かかってますねぇ (^ω^ )♪
パネルによると公園全体が、広場活用ゾーン 、堤跡保全ゾーン 、シンボルモニュメントゾーン 、
堤修復ゾーン の4つに分かれているようです。
そして公園整備に至る経緯と、吹上町(現・鴻巣市)による石田堤の見解が書かれています。
面白いのは行田市側にある解説パネル とは、堤の全長が14kmも違っていること。
両者を見比べてその違いをお楽しみください (´∇`)♪
おそらくは、自然堤防も含めると総延長が28kmあった、ということなのでしょう ヾ(-ω-`)
修復された堤には階段で登ることが出来ます。
夏場になると頂上部の草がキレイに刈り取られ、見栄えが良くなります。
(ただし、柵があるのでこの撮影場所より向こう側には行く事は出来ません)
その場でクルリと180度振り返った景色がこちら。
4メートルほどですが、高く感じますね。
当時もこの高さがあったとすると、人力で土を盛るには相当な苦労があった事でしょう。
さて。では堤を降りてと。
堤に沿って側道がありますので、このまま南下していきましょう。
てくてくてく…
左側の青いネットの向こう側は旧・吹上町民プール跡。
以前来た時は流れるプールが残っていましたが、現在は全て撤去されて更地になってます。
しばらく歩くと突然堤が無くなっている部分があります。
個人所有で畑になっている模様。
部分的に堤が残っていたりするものの、かなり消滅している印象です。
そうこうしているうちに石田堤史跡公園の駐車場に到着しました。
こちらが、鴻巣市側から見学する場合の駐車スペースになります。無料です。
枠線を数えてみたところ、収容台数60台以上ありました。が、一台も停まっておりません
綺麗に管理されたトイレがありますので、安心して利用することが出来ますよ。
行田市側の駐車場にはトイレが無いので、ここを基点に見学するのもよろしいかと思います。
あ、そうそう。
車で訪れる場合、今歩いてきた道はヒジョ~に狭い(車一台分がやっと)ので、堤の西側の
道路をご利用ください。まあ、そちらも十分狭いのですが σ(^_^;)
~歩いて来た道がコチラ~
では、駐車場を出てすぐ左折、再び堤沿いに歩いていきましょう。
畑になっている部分を過ぎると、少し盛り上がっただけの土手(?)になってきました。
側道と比べても高さが2~30cmくらいでしょうか。
まさかこれが石田堤だとは… お釈迦様でも気付くめぇて ヾ(-ω-`)
その土手もどんどん高さが低くなり、いよいよ終端部分が見えてきました。
大きな木の生えている場所まで来ると、その先は完全に平坦になっていました。
舗装こそされていませんが、砂利が敷かれていて石田堤は完全消滅していますね。
その先は普通の住宅地が広がっていました。完全に現代の風景です。
180度振り返って今歩いてきた道を撮影。
なるへそ。月極駐車場になっているんですな。どうりで砂利敷きだと思った。
そのまま元来た道を歩いて帰ることにしました。
微妙に石田堤を制覇しつつ、駐車場まで戻ってまいりました。
以前隣接していた吹上町民プールは撤去され、盛り土にブルーシートがかけられています。
~かつてあった吹上町民プール(2010年12月31日撮影)~
う~む。石田堤構築後の時代に作られた施設も次々と世代交代していきますよ。
あらためて考えると、堤が作られたのが1590年だから422年も前になります。
若干とはいえ今でも跡が残っているというのは驚きですね。
とはいえ、将来"堤修復ゾーン"
以外はどんどん宅地になっていきそうな予感がしますが…
そうそう、こちら。アジサイ畑の部分は堤が縦に半分削り取られて無くなっています。
今の季節は草で覆われて分かりづらくなっていますけど、冬になるとこんな感じ で土塁部分を確認することが出来ます。
そもそも堤の建設に使われた土は、周囲からかき集めたり掘り下げたりしたものだと思われるので、長い年月が経つ間に風雨によって次第に崩れて低くなった場所も多いのでは?
モチロン、もとの畑や田んぼの持ち主が埋め戻すために崩す事が多かったとは思いますけど。
このあたりまで来ると人為的に修復された「石田堤」になっています。
笹で覆われて見た目もキレイで、これ以上崩されることはなさそうです (´∇`)♪
上越新幹線の高架橋を越えてそのままズンズン歩きます。
堤が決壊したという場所まで戻ってまいりました。
現在は新忍川が流れており、昭和初期に建設されたという古い堀切橋 がかかっています。
橋については気まぐれ旅写真館(http://www.geocities.jp/fukadasoft/ ) というサイトのこちら に
詳しく載っています。レトロ感いっぱいでなかなか趣きのある橋ですよ。
他にも興味深い記事がたくさん載っているのでぜひご一読ください。
ついついハマって時間が経っちゃうこと請け合いです ( ´艸`)
そうこうしているうちに行田市の駐車場まで戻ってきました。
鴻巣側に比べるとコチラはいい意味で放置状態なので両者の違いを楽しむ事が出来ます。
以上、この地区に残っている石田堤を北端から南端までご紹介いたしました。
行田~鴻巣の両市に渡って600メートルほどですので、小一時間もあると十分楽しめます。
実際、堤の跡はココ以外にも残っている箇所があると思いますので、そこを全て歩いてまわると
楽しそうですね。全部歩いたとしても14~28kmなので無理じゃなさそうなキョリですよ。
どなたかチャレンジャーの方、ネタには最高の逸材だと思います。
もし石田堤全制覇した暁にはぜひ、ブログにUPしてくださいね (・ω・)/ ←完全他力本願w
それでは先ほど見かけたムフフ♪なお店行って腹ごしらえをするとしますか。
石田堤に来た方はゼヒ!立ち寄って頂きたいお勧めのお店です。ではレッツラ・ゴ~
石田堤史跡公園(いしだづつみしせきこうえん)
埼玉県鴻巣市袋字台 326-1
じゃらん観光ガイドの地図はこちら
埼玉県行田市堤根1262地先
だいたい場所はこのあたり
行田市堤根編(その1) >> 鴻巣市袋編(その2) >> 鴻巣市袋編(その3)
>> 味処えんまん堤(おまけ)