2010年 日本
監督:園子温
出演:吹越満(社本信行)
でんでん(村田幸雄)
黒沢あすか(村田愛子)
神楽坂恵(社本妙子)
熱帯魚店を営んでいる社本と妻の関係はすでに冷え切っており、家庭は不協和音を奏でていた。
ある日、彼は人当たりが良く面倒見のいい同業者の村田と知り合い、やがて親しく付き合うようになる。
だが、実は村田こそが周りの人間の命を奪う連続殺人犯だと社本が気付いたときはすでに遅く、
取り返しのつかない状況に陥っていた。
(Yahoo!映画)
初見です。グロいって予備知識だけありました。
ただ、思ってたより全然グロくなかったです。
グロい。エロい。だけの三流映画の匂いは全く感じられませんでした。
お金はそんなにかかってないと思いますが、安っぽいシーンは殆どなく、
時間も2時間半くらいあるんですけど、全く長さを感じることはなかったです。
ムダが無い。不要なエログロシーンも皆無でした。
異常者の狂気を、でんでんが見事すぎるほどに演じてました。
頭がおかしい人ってこんな感じなんでしょうね。怖さと明るさが入り混じったような。
明と暗が同じ時間に同居してる感じ。
この映画を見て、二つの事件を思い出しました。
北九州監禁殺人事件と名古屋アベック殺人事件。
精神面から支配していく感じとか、綱引きみたいに首を絞めるシーンとか。
実際にあった、そういう猟奇的な事件を元に脚本を考えたのではないかなと思います。
社本が壊れていくシーンも見ものです。豹変っぷりがすごい。
それに魅入られる愛子のサイコっぷりもすごいですね。
誰にも感情移入できませんが、見て損はなかったです。よかった。
ただ、残念なのは…以下ネタバレなので、見たく無い人はここまで。。。
警察が村田の熱帯魚店の駐車場で社本に聞き込みをしたところ。
バカすぎるだろ…。警戒心なさすぎ。
あとは最後、妻と子供が警察の車に乗ってたところ。
乗ってる理由が分かりません。分からなさすぎて、最初は社本の幻覚かと思いました。