ネタじゃないよ。 | しけんや英語塾 公式ブログ ~Teaching TOEFL is my life~

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TOEFLの全てを、TOEFL準備をしている全ての人に、「留学のための しけんや英語塾」主宰のTOEFL受験コンサルタント 四軒家忍が語ります。本格的にTOEFLを教え始めて、20年ほどになります。全ての経験と知識を書いていきます。

5日後の15日に発行する、留学英語工房109の教材を、今日も朝から作っております。
いろいろ自分的にはインプットをしたいのだけれど、今年はアウトプットをする年、と決めているので、干からびるまで出していきたいと思います。

来週からは、トフルゼミナール留学センターでも、新学期が始まります。昨年はWritingの本を書いたので、Writingはそれに任せて、クラスはやらないことにしました。添削が無くなるので、相当負担が減らせます。。。ふー。

その代わり、新学期は、Speakingのクラスがだいぶ増えます。ぜひとも日本人の平均点をアップさせるために、がんばります。

speakingのポイントは、とにかく短い文を、すすすっと言えるか、です。これに尽きます。

そしてみんな、「話すネタがない」とか、おっしゃいます。おそらく、自分ができない言い訳をしているのでしょう。でもね、Speaking section全体で、純粋に「ネタ」が必要なのは、3分の1です。1番と2番だけです。あとは、ネタは与えられています。だから、

ネタがないから、28点以上いかない!!

は正当な主張だと思いますが、

ネタがないから、20点に届かない!!

は、120%言い訳です。ネタが与えられる問題だってできていないからです。

ネタを作るのはそれなりに大切です。就職の面接でも、履歴書に「趣味は読書」とか書いておいて、「好きな作家は?」とか言われて何も言えないってわけにはいかないですね。ウソでもいいから(!?)作家の名前などを準備しておくわけでしょう。その程度のことはやっていいと思います。

あとは、短い文をナチュラルなスピードで言う

これができない人の特徴をおひとつ、紹介します。

それは、

文を覚えようとしている

ことです。

へっ?覚えちゃいけないの?

いけません笑

たぶん、そういう指導もされてきたと思います。わたしも、高校1年生のとき、けっこうやらされました。でも、あれ、ナチュラルに話す、という観点からは、よくありません。覚えることに主眼がいくと、こうなります。

あい、・・・あ!あい、ふぃーる・・・ざっと・・・じゃなくて、らいく、ごーいんぐ・・・えっと、

とかです。

これ、意味ある?

それなら、
I feel like going on a picnic on such a beautiful day.

などを、モデルについて、50回くらいリピートしているのがよいです。そうすると、意味を考えなくても、構造を考えなくても、いろんなまとまりが、知らないうちに出てくることが多くなります。

話すスピードがある人は、この「いろんなまとまりが、知らないうちに出てくる」ことが多い人、です。

だから、頭が真っ白で、何も言えない・・・なんて、なりません。真っ白な頭からも、知らないうちに、いろいろ出てくるからです。だって知らないうち、だから、記憶を取り出す必要もなく、もはや運動神経の域に達しているわけです。

もちろん、それだけじゃだめですよ(当然!)。この無意識のトレーニングに、構文・単語、そして「ネタ」の勉強を追加して、知らないうちに口走っていたことを、有機的につむいでいくのが、たぶん、理想的な話し方なんだろうと思うわけです。45秒はしゃべらないといけないですから、1文言っておしまい、ではありません。だからなおさら、この口走ったことをつなげる、という能力はとても大切です。

そういう意識で、毎日トレーニングしてもらいたいし、授業でも練習していただこうと思っています。もちろん、留学英語工房109の講座では、そのような練習がふんだんに取り入れてあります。