マリナーズのイチローは、最終的に262安打のシーズン最多安打記録3割7分2厘の打率で3年ぶり2度目の首位打者も獲得した。日本だけでなくアメリカでも大きく取り上げられた今回の大リーグ記録更新。普段は野球に興味もない人も含めて、大いに注目し、イチローを応援したことだろう。
日本という国に誇りを持てない人が年々増えていく中で、今回のイチローやアテネオリンピックでの日本選手の活躍で、同じ日本人であることに誇りを持てたり、普段あまり意識をしない日本という自分たちの国を意識したり、日本人としてのアイデンティティーを再考してみたり、海外で世界を相手に活躍する若きアスリート達を通して自分は日本人なんだと改めて感じることは、無理な愛国心の押しつけよりもよっぽどいいことだと思う。「最近の若者は...」と批判する人は多いが、「みんなを勇気づけ、元気にしている」のも若き挑戦者達であるということをもっと深く考えて、この日本という国の進むべき道を模索して欲しいと思う。