今週のK崎さん:夢の「温泉で仕事!?」と残酷な仕打ち | 東大卒イクメンパパ、働きながら保育士試験合格を目指す!

東大卒イクメンパパ、働きながら保育士試験合格を目指す!

認定NPO法人フローレンスで働く男性社員が、働きながら、子育てをしながら、仲間といっしょに保育士試験に挑戦します! どうなることやら・・・

こんにちは。東大卒イクメンパパです。
イクメンです。イケメンではありません。

皆さまお待ちかね(待ってない?)、我らがボスのK崎さんの知られざる日常をご紹介する「今週のK崎さん」。
今回はとある視察の帰りの一コマです。
 


温泉地が近い視察先だったため、視察後の打ち合わせ、どうせなら足湯でやってさっさと家に帰ろう!ということで、足湯につかりながらパソコンというシュールな画になっています。


隣にいるのはムーさんこと中村さん。小規模保育(おうち保育園)などを担当するディレクター(わりと偉い人)です。

このムーさん、フローレンスがまだ数人のスタッフで事業をまわしていたときからいるメンバー。実はK崎さんの書いた本にも登場します。おそらく10年くらい前のエピソードでしょうか。


以下、本文から引用です。

 
 ある日のこと。誰かの歓迎会が終わり、しこたま飲んだ僕はオフィスでひっくり返っていた。そこへ中村が急に正座して、神妙な顔で話しかけてきた。
「代表、お話がありまして……」
「おうおう、ムー(中村のあだ名)、なんだい?」
「実はですね……。ああ、やっぱりいいや」
「なんだよ、おい。言いかけて途中でやめるなよ。気持ち悪いよ、そういうの」
「そうですか。じゃあ言っちゃいますよ」
「いや、待て。『代表のこと好きです』とかは、なしね。社内恋愛禁止だからさ」

「いや、それはまったくないです」

「あ、ないんだ」
「はい、ないです」


K崎さん、絶妙に自意識過剰ですね。

というツッコミはさておき・・・続きを。
 
「……じゃあ、なんだよ」

「内定、断ってきました」

「え?」
「銀行への内定を、断ってきました」
「え? あ、そうなんだ」
「はい」
「……で、俺に話っていうのは?」
「ここで働きたいんです」
「うん?」
「フローレンスに就職したいんです」
「マジで?」
「マジです」


そう、ムーさんはフローレンス初の新卒入社メンバーなのです。

10年前に、新卒でNPO(しかも銀行の内定を蹴って!)というのはなかなかすごい決断です。なぜその選択肢を選んだのか、エピソードは続きます。
 
 一気に酔いが醒めた。立ち上げ初年度で、新卒を雇う経済力は、ほぼない。明日をも知れない状況なのに、若者の人生は抱えきれない。というか、内定を断る前に言えよ。
「ちょっと待ってね。なんでフローレンスに就職したいわけ?」
「最初は、大企業で自分の力を試したいと、漠然と思っていました。でも、ここでインターンをして、自分の頭で考えて、社会のために事業をすることのおもしろさを知りました」
「……いや、でも、やっぱりさ、つらいよ。ソーシャルベンチャーとか、すごいつらいって。いつつぶれるかわかんないし。銀行のほうが、安定してるよ」
 僕は彼女の考えを変えようと、逆営業を始めた。
「つらいのは大丈夫です。私、ずっと体育会で陸上やってましたから。つらければつらいほど、燃えます」
 僕は言葉を失った。



・・・どうですか。ムーさんの熱い気持ちが伝わってくるなかなかいいエピソードですよね。僕もK崎さんの本を読んだとき、このエピソードを読んで「おお、熱い人がいるんだなあ」と思ったことを覚えています。


・・・


さて、エピソードから十数年後、お話は足湯に戻ります。

そんな、フローレンスの黎明期から苦楽をともにしてきたムーさん、足湯から上がると、持っていたタオルで足を拭き、帰り支度をはじめました。


それを見ていた別のメンバーが「(K崎さんに)タオル、貸してあげたら?」と言うと・・・

ムーさん「・・・貸してあげたくない」


それを聞いたK崎さんは「いや、いいよいいよ」と言いながら、持っていたうっすいハンカチで自分の足を拭いていたそうです・・・


いったいさっきのいいエピソードはなんだったんだ?という無慈悲な仕打ち

10年という歳月は人をこんなにも変えるのでしょうか・・・(最初から変わっていないという説もあります)


ちなみに、そのときのことをチャットでムーさんに聞いてみたら、
 
「うーん、そういえば足湯が私の好みよりちょっとぬるめだったかな」
 
いや、足湯の感想とか聞いてませんから! という感じでタオルを貸すうんぬんの話は煙にまかれてしまいました。
 

まあそういうサバサバした感じがムーさんの持ち味なのかもしれません(適当)。


いろんな人がいるフローレンスなのでした(適当)。

ではでは!
 
 

<最後まで読んでいただいた方へ>

お読みいただきありがとうございました! 東大卒イクメンパパこと僕が働いている会社、このブログを始めた理由については、こちらの記事をご覧ください!

東大卒イクメンパパが働きながら保育士試験合格を目指すことになった理由

 

保育のいまの声と必要な未来を伝えるサイト、「スゴいい保育」でも保育士試験対策の連載をしています!

試験対策の記事をまとめて読みたい方はこちらをどうぞ!

sugoii_banner