K川M之（仮名）

こんばんは、とおぼえ徳田♂です。

昨日は家内に強制的に酒を抜かされました。晩ご飯にハヤシライスを作りやがる。問答無用なワンプレートです。

この強制執行の理由は、一昨日、出張のため上洛した旧友と久々に酒を酌み交わしたためです。もっと正確に言うと、酒を酌み交わしすぎたためです。基本的に常に飲み過ぎている私ですが、一昨日は酷かった。珍しく後半の記憶が全くありません。気がついたら朝でしたね。

まあ、なんでそんなに飲んだかというと、２点程、理由はあります。

① 酒の相手が悪かった。

旧友とは知る人ぞ知る、知らない人は1インチもしらない、K川M之（本名）と言う男。こいつとは大学時代に「ヴィヴァ！ヴィヴァルディ！」という変態バンドを一緒にやっており、一時期は「創作活動のミーティング」と称して、ほぼ毎日彼の家に私は寝泊まりしては大酒ばかり飲んでいたのです。そのせいか、私は彼の顔を見ると、脊髄反射により大量のアルコウルを無我夢中に飲んでしまう。その現象は恐らく彼にも起きていて、最初電話をくれたときは「明日の朝が早いから、酒を飲むと言うよりは、食事を一緒にするぐらいの感じで。」と煮え切らないスタンスだったのに、蓋を開けたら、どえらく男前な飲みっぷり。まあ、大酒の飲み過ぎで4年間活動して7曲しか仕上がらなかったバンドの中心メンバーと、今更飲みに行く私が一番悪いかもしれない。

② 飲んだ店が悪かった

昨日、K川と私が飲みに行ったのは荒神口の大多福といううどん居酒屋。ここの店主の橋本さんは元ギタリストにして元バンドマン。そのため、K川に少し遅れて店に入ったとき耳に飛び込んできたBGMが、いきなりTHE　CUREやもんなあ。また、K川がTHE　CUREの大ファンなので、酒を飲み出す前にもう盛り上がっている始末。

また、つまみも美味しいし、新入荷の日本酒も結構あるし、BGMに我々が大学時代に夢中になったKILLING　JOKEやBAUHAUSやSWANSが次々かかるしで、阿呆二人はフルーツ牛乳を飲むかのように日本酒をバンバン摂取。

「こいつと一緒に、THE　DOORSやBAUHAUSをカバーするようなバンドを大学の頃、していたんですよ！」と橋本さんに言うと、「それは、ええセンスやなあ」と回答が。

橋本さん、俺やK川のセンスが良いわけないじゃん。でも、とても楽しかったし、美味しかったです。ありがとうございました。

本当に宴の後半の記憶がなく、1万円ほど持っていたはずなのに目が覚めると2千円しか残っていないし、ヴィヴァ！ヴィヴァルディ！を復活させて東京で活動することが決まったようなLINEがK川から来るところをみると、大分、調子にライディングだったみたいですわ。

そのライディングのツケが思い切り返って参りまして、昨日の私は、一瞬、執務中に意識を失い、あろうことか軽くいびきを掻いていた模様。同僚に「大丈夫？てんかんとかもってないよね？」と迷惑そうに言われました。家に帰ったら帰ったで、家内に「昨日はだいぶんにやらかしましたな、ダンナ？」と嫌みを言われ、背中ごしに酒を飲むことを禁じられる。

そう言われても、どれだけ飲んだか本当に覚えてないんだよなあ。

昨日一日、失われた記憶を取り戻そうと試行錯誤して、漸くヴィヴァ！ヴィヴァルディ！再始動の件だけはうっすらと思い出しました。まあ、久々に東京に行くのも面白いし、とおぼえにプラスになることもあるかも知れないので、K川君、これからもヨロシクたのまあ。

それにしても、とおぼえレコ発の自主企画を控えている大事な時期なのに、何でK川のことなんか俺は書いているんだろう？

その辺のビッグマネーに繋がらないこのセンスが、20年間以上、私が低迷している理由なのでしょう。

出来ることならば、恐れ多くてK川が近寄ってこれないような、大物にいつかなりたいです。

嗚呼、富と名声！

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七つの傷を持つ男