悲しい事件 | 原田篤 オフィシャルブログ『こんな俺にダレがした!』 powered by アメーバブログ

悲しい事件

最近なにか寂しいことやつらい事が自分の周りにも起こっていたんだけど、

今日のニュースで聞いた話はさらに、オレを悲しくさせた。


「先生を流産させる会」


を中学1年生が作って、担任の30代の先生の給食に理科の実験で使うミョウバンを入れたり、先生の座る椅子のネジを弛めたり、その他にも車に悪戯したり・・・。


はっきり言って、とっ捕まえて、ぶんなぐってやりたいね。

それからいろんな話を彼らとしたい。


こういう話をすると、

「その先生にも何か問題があったんじゃない?」

と言う人もいるだろうけど、

もしそうだとしても、今回はそれ以前のの問題。


なぜ、そこまで腹が立っているかというと、その事件がオレが育った町でおこったからだ。


オレ達の頃は、まだ先生がオレ達を殴ってくれた頃。

ちゃんと親身になって怒ってくれたし、

だからこそ、こちらの不満もはっきりぶつけられた。


もちろん虐めもあったけど、

こんな陰湿な事はなかった。


他の学校に乗り込んで喧嘩するやつ、

学校の窓ガラス割るやつ、

校舎に落書きする奴、

シンナー吸っているやつ、

校門でたばこ吸っているやつ、

暴走族のやつもいた。

学校の周りをパトカーが走ることもあった。


いろんな奴がいたけど、それに対して男の先生も女の先生も生徒を怖がらずに、ちゃんと怒ってくれた。

だからこそ、今、大人になってもその先生たちともちゃんと話しあえる。

そして先生が間違えた時は生徒に頭を下げて謝ってくれた。

運動会、合唱コンクール、球技大会。

先生も生徒と一緒に笑ってくれたし泣いてくれた。

そんな先生たちだったから、今は俺たちが大人になったことを認めてくれる。

一緒にご飯や、飲みにもいける。


どうしようもない、やりきれない心や体の力を、色々方向に逃がしてくれていた。


オレの同級生もどうしようもないやつで、上に書いたようなことは全部やったやつがいた。

結局、やくざになって、いろいろやって、地方に逃げてみんな連絡取れなくなっていたんだけど、

ある日、担任の先生に手紙を書いてきた。


「ありがとう」


という言葉を書いて。



先生は、なんかそれぐらい心の中でずっと残っている存在だった。




さぁ、今回の事件。

確実に歪んでいるね。


まず、やって良い事と悪い事の区別がまったくついていない。


はっきり言って人殺しをしようとしていたんだよ。


彼ら11人はもちろん悪い。

しかしそれを注意出来ない同級生もいたんだ。


これからどうなっていくんだろう。

この世の中。


こんな事件を減らすのに必要なのは、オレ達だし、みんなだよね。

子供も大人も、もしここを偶然見た人がいたら勇気を持って生まれてきたことの責任に気づいて欲しい。


未来は僕たちの手で、一言で変わる。


調子にのってやっている事が、簡単に容認されるような世界にしちゃ駄目だと思う。


ポイ捨てを止めるとか、そんな当たり前のことからでも世の中は変わる。

ゴミを拾うとかそんな事でも世の中は変わる。


何か怒りにまかせて書いたから、とりとめもないけど、

やりづらい世の中だけど、先生には頑張ってもらわないといけないし、

親になった人にはさらにがんばってもらいたい。


オレもなにか出来ることをしていこうと思う。


自分のことぐらいで、落ち込んでちゃ駄目だね。


生まれたことの責任をちゃんと全うしていこう。