私たちの身体は元来、過剰な肥満を抑制させる働きが備わっていますビックリマーク


遺伝的にエネルギー貯蔵のメカニズムによって体脂肪を蓄える働きがありますが、過剰な肥満で内臓脂肪が増えると肝臓でPPARγ(ガンマ)と言うタンパク質が増え始めます。


このPPARγによって、肝臓から脳へ「肥満している」と言うシグナルが発せられることで交感神経が活発化して血圧が上昇し、基礎代謝を上げることで余分な体脂肪を分解させようとします。


8/9付の欧州循環器学会(電子版)の発表によると…

マウスの肝臓にPPARγを発生させると痩せたマウスでも脳からの指令によって血圧が上昇し、体脂肪が分解され始めることが分かりました(東北大学代謝学教授/片桐秀樹研究グループ)。


しかし折角、身体がこのメカニズムのお陰で太り過ぎを防ごうとしてくれているのに過食や運動(活動)不足等と言った肥満への要因を改善しないまま経過すると高血圧が続いて動脈硬化へのリスクが高まるだけではなく、

逆に交感神経の働きが低下してしまい、たとえ食事量を減らしたり、運動(活動)量を増やしたとしても、なかなか痩せにくい体質へと変化してしまいます。


この体質を「モナリザ症候群(1990)と言って、肥満者の多くは交感神経の働きが低下していると言う意味の

Most Obesity known Are Low in Sympathetic Activityと言う英文の頭文字を取った表現がされています。



従って、絶えず自らの身体と向き合い、健康を維持すると共に体重や体調にも敏感になって事前のケアは欠かせません。