グリケーションglycationとは糖化反応のことビックリマーク


アミノ酸+還元糖(グルコース)→加熱=褐色色素が生成されることで、メイラード反応とも言います。


このことは生体反応として過去12ヶ月を含む血液中の血糖を反映するヘモグロビンA1cHbA1c)として臨床応用されています。


昨今ではアンチエイジング対策として酸化よりも糖化が注目されていて、

老化、認知症から高血圧、動脈硬化症、癌、その他に至るまで深く関わっていることが明らかになっています。



一般的な日本人の食生活は炭水化物(糖質)が多い傾向にあります。



日本肥満学会 では、P(タンパク質)-F(脂質)-C(炭水化物)のバランスを15%25%60%になるよう奨励していますが、

実際の食生活では炭水化物が70%を超えている例が多くあります。



その上に糖質を多く含むおやつ(間食)を食べる習慣があると血糖値(血液中の糖分)が必要以上に上昇してしまい、インスリン(血糖を下げながら体内にエネルギーを蓄積するホルモン)分泌も多くなります。



その為、血糖値の乱高下が起こってイライラしたり、食生活が乱れたりすると共に太りやすくなるのですが、

更に体内では糖化が進みAGEsadvanced glycation endprpducts:糖化最終物質)が生成されます。


「AGEs」が増えると様々な合併症を引き起こす原因となり、糖尿病へと進行しやすくなります。


また、糖化が進むと肌の「コラーゲン」や「ケラチン」などのタンパク質が糖と結合して、くすみや黒ずみと言った肌トラブルの原因にもなります。


体内で生成された「AGEs」は分解されにくく、長期間にわたって蓄積され続けるので生成を予防するしかありません。


私が糖化作用の研究を始めた約20年前には、活性酸素や酸化の研究が盛んでしたが、私は血糖値が身体に及ぼす影響の研究としてGI値(グリセミックインデックス/食後血糖上昇率)の研究に尽力していました。


身体の酸化は防ぐことが出来ませんが、糖化は最小限に食い止めることが可能なのです!


研究では各食材のGI値を出していますが、GI値を知らなくても毎日の食生活を少し工夫するだけで低GI食が可能です。



下記のポイントを考慮した食生活で糖化を防ぎましょう。


①繊維質(野菜・海藻)を豊富に食べる。


②酢の物や調味料として毎食に酢を使う。


③出来る限り砂糖は控える。


④砂糖を含まない乳製品を食べる。


⑤ご飯は、玄米、発芽玄米、雑穀米などの無精製に近い米に替える。


⑥ご飯、麺は冷めたもの、パンは焼かず温めずに食べる。


⑦食べる順番は、野菜→肉・魚介類→ご飯などと炭水化物類は最後に食べる。


⑧ご飯のおかわりはNG


⑨食後のデザートは控えて、食べるなら食後2時間後の間食にする。


⑩食事配分は、炭水化物を少し減らして、タンパク質を少し増やし、概ねタンパク質20%、脂質25%、糖質(炭水化物)55%とする(食事の全体量は減らさなくてOK)。