【好きにしていいのよ♪】利己的な遺伝子:リチャード・ドーキンス
- 利己的な遺伝子 <増補新装版>/リチャード・ドーキンス
- ¥2,940
- Amazon.co.jp
こんにちは。TMstarです。
今日の1冊は、リチャード・ドーキンス氏の「利己的な遺伝子」です。
「本は10冊同時に読め」の著者、成毛眞さんが
「読んでいなければお話にならない」とお書きになっていたので
ぜひとも挑戦したかった1冊であります。
新増補版は500ページを越える超大作。
かなり脳みその刺激になりましたよ!
★本書の3ポイント★
1.子供は親の遺伝子の2分の1を受け継いでいる
2.親は自分が育てる子供の数を最適化したいと思っている
3.「投資」とそれから得られる「報酬」を天秤にかる
★超個人的感想★
200ページ程度なら1日で読めますよ、と言っているボクですが
この本を読むのに、2週間弱かかってしまいました。
それだけ内容を理解するのに時間と脳力がかかったのです。
それほどまでに脳みそをいじめ抜いた本書ですが
それでもなおかつ10分の1程度も正しく理解できているか
正直、自信がありません。
これから書いていく内容がもしかしたら間違っている可能性もあるかも。
そのときはぜひご指摘ください。
遺伝子のことにあまり知識がない方、興味のない方は
第2章あたりは読み飛ばして(読まなくても)いいでしょう。
最初でつまづいて、そのまま挫折する可能性が高いです。
第5章から読んでみると意外に読んでいけます。
前提となるポイントさえわかれば・・・。
根本となる考えは
遺伝子は自己複製子として最大の効果をあげるため(つまり複製を最大にするため)
生物の体(ヴィーグル=生存機械)を動かすように仕向けるのです。
たとえば
子供は親の遺伝子の2分の1を受け継いでいます。
兄弟も親の遺伝子の2分の1を受け継いでいます。
この2分の1というのが係数であり
努力に対する効果が2分の1を下回る場合、努力はムダである
と考えるわけです。
具体的に述べると
親は自分が育てる子供の数を「最適化したい」と考えるので
周りの兄弟に比べて劣っている子供が、親の「投資」に対する「効果」が
2分の1を下回る場合、その子供を育てることを放棄する方が親としては「効率的」であるので
劣った子供への投資を放棄して、もうひとり生み、優秀な自分の遺伝子を残す。
著者のリチャード・ドーキンス氏は「感情」という要素をほとんど交えず
理論づくしで「一見利他的」とも思える生物の行動を解明していきます。
かなりドライで「感情的に」納得したくない論理展開はあるものの
「理論的には」非常に明快で、「なるほど」と納得してしまいます。
かなり読み通すのに力のいる本書ですが
「ハッ」と気づいたときの爽快感、500ページ超(実質400ページ)を読み通したときの達成感は
自分を1つ上のレベルに押し上げたような快感があります。
難をいえば・・・
訳が悪いのか、原文でもそうなっているのか、ボクの知能レベルが低いのか
非常に文章が読みにくいんですよね。
なんとかできんかったもんかのう。。
夏休みを利用して、ガッツリ大作にいどんでみるのはいかがでしょうか?
え?もうそろそろ夏休みも終わり?
ぜひご一読ください。
- 利己的な遺伝子 <増補新装版>/リチャード・ドーキンス
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【編集後記】
いやー、時間がかかったー(汗)
でも、これからはこういった自分の力量を(少しだけ)超える本を、読む量を増やしていくべきだと考えています。
ここ1年間でビジネス書を中心に150冊以上読んできましたが
仕事のやりかた、時間の使い方などについて、
だいたい、わかるようになってきました。
そろそろ次のステップに移行していかないと
「脳みそ」の成長がなくなっていくことでしょう。
いままで知らなかった世界、いままで知らなかった知識
自分の過去の実績(知識)の役に立たない世界に
すこし足を踏み入れてみようと思っています。