今日はちょっと変わったビジネス(?)書。
- 「好きなこと」だけで生きぬく力/宮脇修一
- ¥1,470
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海洋堂社長、宮脇修一さんの、「『好きなこと』だけで生きぬく力ー自分基準の仕事で世界一になれ」です。
「海洋堂」といえば、ちょっとオタクの世界に足を踏み入れた人ならば、知らぬ者はいないであろう、模型店。
プラモデルもさることながら、「海洋堂」といえば「ガレキ(ガレージキット)」。
ガレージキットとは
バンダイなどの大手メーカーから出されているプラモデルとは異なり
「レジンキャストなどで少数生産される組み立て式の模型」(ウィキペディアより)
のことです。
ボクもよく作っていました。
ゴジラとか仮面ライダーとか、セーラームーンとか。。。
パンピーでも、あの「チョコエッグ」の中に入っているフィギュアをつくった会社だといえば、
「あぁ!」と思うことでしょう。
その他にも食玩のフィギュアを作ったりしています。
あなたの机の上にちょこんと乗っかってるおもちゃは
もしかしたら「海洋堂」が作ったものかもしれませんよ。
さて、本書はその「海洋堂」社長がはじめて書いた
一風変わったビジネス(?)書。
最近流行のビジネス書は
「世界標準」「世界基準」「グローバル化」、、、
なにかと
「世界の基準に合わせなきゃ、生き残れないよ!」
みたいなことを言っています。
それと真っ向から対立する基準、それは
「自分基準」。
それは
好きなこと、好きなモノを徹底して追及すること。
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好きなものがあるって、ものすごく強いことです。
それって、ものすごく幸せなことです。
誰だって
好きなことなら、本気になれる。
好きなことなら、集中できる。
好きなことなら、工夫ができる。
好きなことなら、行動を起こせる。
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海洋堂ではこんな風に仕事をしているようです。
■「誰も買わない」と思うモノをつくる
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「日本の動物コレクション」と題された「チョコエッグ」の記念すべきシリーズ第一弾は……、なんと「ニホンザル」でした。
(中略)
キティちゃんでもドラゴンボールでもなく、はたまたディズニーでもなく、「ニホンザル」。
この「ニホンザル」が、日本中を席巻したチョコエッグブームの第一弾になるとは、いったい誰が予想できたでしょか。
マーケティングをして、消費者のニーズを分析して導き出した答えだったら……、「ニホンザル」はありえないと思います。
「お菓子のおまけにフィギュアがつくとしたら、何がいい?」と子どもたちに聞いて、「ニホンザルがいい!」なんて答えが、返ってくるはずがないんですから。
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■上から目線で仕事しろ!
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お客さんの好きなものをつくるのではなく、お客さんが見たこともないもの、好きになるもの、楽しいもの、欲しくなるものを僕らが生み出し、発信していきたいんです。
いうなれば、お客さんに聞くのではなく、「お客さんに教えてあげよう」という”超上から目線”です。
マーケティングに頼るよりも、「自分らで市場を生み出せばいい」というのが海洋堂の考え方です。
以前、荒俣宏さんが「海洋堂はコンセプトメーカーである」と評してくれたように、海洋堂にはさまざまなモノを生み出して、ムーブメントを作ってきたという自信があります。
僕らにいわせれば、新しいものをつくりたければ、お客さんに聞いてもダメなんです。
消費者というのは、たいてい目の前にあることを自分の目線でしか考えませんから、見たことのないもの、前例のないものは、消費者目線ではつくれないわけです。
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なんとなく、スティーブ・ジョブズを彷彿とさせます。
ほかにも、
■「どやっ!」といえる商品をつくる
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社員全員が、心から「どやっ、うちの商品すごいやろ。値段以上の勝ちあるで。だから買うてみい」と思えたら、その事業はきっと成功すると思うんです。
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■ほったらかせば、人は育つ
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海洋堂はあえて社員を育てよう、教育しようなんて、おこがましいことは考えていません。ほったらかしです。
育つ「場」さえあれば、ほったらかしても人は育っていくんです
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正直、ビジネスや仕事のやり方としてはトリッキーな例であり、
なかなかそんな理想的な仕事をやれているビジネスマンも、数少ないと思います。
でも、好きなこと、得意なものに集中し、一心不乱にやり続ける。
ボクもそんな働き方をしたいと思います。
そんな風に働くことができれば、きっと、「突き抜ける」ことができる。
そう感じさせてくれる一冊です。
- 「好きなこと」だけで生きぬく力/宮脇修一
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こいつはまさに、難波のスティーブ・ジョブズやー!(彦麻呂さん風に)
本書でボクの好きなエピソードが、美少女フィギュアを得意とする「ボーメ」さんのお話。
(ちょっと引用が長くなります)
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彼は、もともとの造形力では凡人以下でした。絵心もまったくありません。当初海洋堂の造形師として据えるには、社内から反対の声もありました。
しかし彼には、人並み以上にフィギュアに対する愛情、造形に対する執着がありました。
そして、一心不乱につくり続けるという能力は、誰にも負けなかった。寝食を削り、自分の生活のすべてを美少女フィギュアにかけるほど、この仕事が好きだという気持ちが、彼にはあったわけです。
その後、いつのまにかボーメにはたくさんのファンがあらわれ、作品集を出したり、個展を開いたりするまでになりました。
そして、1995年には現代芸術家・村上隆氏とのコラボレーション「Project KO2(プロジェクト・ココ)」を発信、2001年には「キング・オブ・オタク」として、フランス・カルティエ現代美術財団のグループ展「un art populaire」から作品出展のオファーが舞い込みました。また、2011年の秋からは京都造形芸術大学で講師として学生に講義をしています。
(中略)
盆も正月もなしで、ずーっと海洋堂に通い続けて、美少女フィギュアを作り続けた男、それがボーメです。
そこまでひとつのことに懸けられるというのは、ひとつの立派な才能です。凡才が、天才を凌駕する才能だと思うわけです。
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