経過報告 諸々
0114 ヨコハマ 晴れ
今日も晴れてくれたので助かります。そして快食快便快眠の毎日に感謝。エ~調子や。
写真のレスポールはOさんの個体。アーチドのリシェイプをしてみれば細かな美しい杢が出ています。いい素材ですね。
今日は燻煙前にピックアップ・キャビティの塗膜を落として、尚一層 燻煙の効果が出易い様にして前準備中です。
そうそう、写真でお判りの様に最近のギブソンはブリッジのスクリューネジ方式からスタッッド&ボルト方式になってます(ブリッジ穴の側に置いてあるのが元のスタッド&ボルト)
これがですね~ハッキリ申しまして、この方式はホント頂けませんね~
アナタのギブソンも同じ方式でしたら、これでだ~いぶ損してるんですよ、サウンド面でね。
あえて細いスクリューでブリッジを支えているからこそ、音が分離出来るんですよ。
前にも解説した気がしますけど、早い話し、ホースのさきっちょをつまんで水を出すと勢いよく水が飛び出すけど、つままずに水を出すとドボドボと水が流れるでしょ?アレと同じで、細いスクリューを通じてトップ材に振動を伝えるから音が素早く分離出来るのですよ。
ボディに弦振動自体を伝えるのがテールピースの役目で、ブリッジは音を分離させるのが役目ですからね。
このスタッッド&ボルト方式ですとね、音がダラ~っとしちゃう。絶対に変更すべきなのです。
ですから t.m.p のチューンナップでは必ず元穴を埋木してスクリュー式に変更するのです。
そしていつもの事ですが、ズレてしまっているペグ位置の変更の為に、まずは元穴の埋木加工。
ペグロケーション変更は手間が掛かる作業ですが、ここが適正でないと絶対にまともな張力バランスは得られませんから面倒であっても行なっています。
これらの重要な設定ポイントが追求されていない製品の多い事。誠に残念です。
何度も申しますが、楽器の設計も基本は物理特性が基本なのです。デザインや見た目優先などの設定などでは全く通用しないのです。
そしてこの個体もよく見られる事では有りますが、指板の端末部分がめくれ上がっていて、早い話しが指板面に波打ち状態が出ていました。
そこで今回は12フレット以降のフレットをすべて抜き去り、指板の削り修正を行ない、そして再びリフレットを行なって仕上げ直してあります。ですから12フレット以降の指板の色合いが変わってますでしょ? まあ、トラスロッドがヘッドアジャスト方式ですとネックの端末部にはロッドの効力が得られないので、こうしたケースがよ~く見受けられます。
ですからトラスロッドは端末締め方式がベストなのです。
この後でこのレスポールは生地を剥き出しにした状態で燻煙処理してから、その後で無駄に深過ぎるピックアップのキャビティに埋木加工を施します。ネックからボディセンターに掛けての振動の通り道をしっかりさせてあげるのです。これによって重要なボディセンター部分に不足気味のマホガニー材を補ってあげるわけです。これをしないとダイナミクスが減少したままになります。
いかに市販品のままで使用するのが勿体ないか、お分かり頂けるかな?
もう t.m.p も今年で15周年ですが、この点はず~っと主張し続けて来た点です。
天然資源を使わせて頂いて何かしら形にするに於いて、決して無駄になる様なものにしてはならないと思いますね。形ばかりの「なっちゃってギター」があまりに多過ぎます。
世の中の楽器をより価値の高いものに作り直すことで楽器に魂を宿させるのが、 t.m.p のチューンナップ作業です。今後も世界最高水準のノウハウと技術を提供したいと思っております。
I さんのストラトネックもまずはペグの元穴の埋木加工を済ませています。
明日はスロープヘッド化の作業予定です。
今日も晴れてくれたので助かります。そして快食快便快眠の毎日に感謝。エ~調子や。
写真のレスポールはOさんの個体。アーチドのリシェイプをしてみれば細かな美しい杢が出ています。いい素材ですね。
今日は燻煙前にピックアップ・キャビティの塗膜を落として、尚一層 燻煙の効果が出易い様にして前準備中です。
そうそう、写真でお判りの様に最近のギブソンはブリッジのスクリューネジ方式からスタッッド&ボルト方式になってます(ブリッジ穴の側に置いてあるのが元のスタッド&ボルト)
これがですね~ハッキリ申しまして、この方式はホント頂けませんね~
アナタのギブソンも同じ方式でしたら、これでだ~いぶ損してるんですよ、サウンド面でね。
あえて細いスクリューでブリッジを支えているからこそ、音が分離出来るんですよ。
前にも解説した気がしますけど、早い話し、ホースのさきっちょをつまんで水を出すと勢いよく水が飛び出すけど、つままずに水を出すとドボドボと水が流れるでしょ?アレと同じで、細いスクリューを通じてトップ材に振動を伝えるから音が素早く分離出来るのですよ。
ボディに弦振動自体を伝えるのがテールピースの役目で、ブリッジは音を分離させるのが役目ですからね。
このスタッッド&ボルト方式ですとね、音がダラ~っとしちゃう。絶対に変更すべきなのです。
ですから t.m.p のチューンナップでは必ず元穴を埋木してスクリュー式に変更するのです。
そしていつもの事ですが、ズレてしまっているペグ位置の変更の為に、まずは元穴の埋木加工。
ペグロケーション変更は手間が掛かる作業ですが、ここが適正でないと絶対にまともな張力バランスは得られませんから面倒であっても行なっています。
これらの重要な設定ポイントが追求されていない製品の多い事。誠に残念です。
何度も申しますが、楽器の設計も基本は物理特性が基本なのです。デザインや見た目優先などの設定などでは全く通用しないのです。
そしてこの個体もよく見られる事では有りますが、指板の端末部分がめくれ上がっていて、早い話しが指板面に波打ち状態が出ていました。
そこで今回は12フレット以降のフレットをすべて抜き去り、指板の削り修正を行ない、そして再びリフレットを行なって仕上げ直してあります。ですから12フレット以降の指板の色合いが変わってますでしょ? まあ、トラスロッドがヘッドアジャスト方式ですとネックの端末部にはロッドの効力が得られないので、こうしたケースがよ~く見受けられます。
ですからトラスロッドは端末締め方式がベストなのです。
この後でこのレスポールは生地を剥き出しにした状態で燻煙処理してから、その後で無駄に深過ぎるピックアップのキャビティに埋木加工を施します。ネックからボディセンターに掛けての振動の通り道をしっかりさせてあげるのです。これによって重要なボディセンター部分に不足気味のマホガニー材を補ってあげるわけです。これをしないとダイナミクスが減少したままになります。
いかに市販品のままで使用するのが勿体ないか、お分かり頂けるかな?
もう t.m.p も今年で15周年ですが、この点はず~っと主張し続けて来た点です。
天然資源を使わせて頂いて何かしら形にするに於いて、決して無駄になる様なものにしてはならないと思いますね。形ばかりの「なっちゃってギター」があまりに多過ぎます。
世の中の楽器をより価値の高いものに作り直すことで楽器に魂を宿させるのが、 t.m.p のチューンナップ作業です。今後も世界最高水準のノウハウと技術を提供したいと思っております。
I さんのストラトネックもまずはペグの元穴の埋木加工を済ませています。
明日はスロープヘッド化の作業予定です。