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November 29, 2016

遂には

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2016  1129  ヨコハマ 晴れ

 

本日のメニューは t.m.p Speaker に採用しているメーカーユニットのチューンナップ作業と、そしてフェンダー・キングマンの最終仕上げでした。

 

そして遂にスピーカーのユニットにまで手を加える羽目に・・ユニット製造元にこの仕様で、と特注オーダーを受けて頂くにはミニマムで1000個発注が最低条件なので、金額で500万程用意しなくてはいけないので、ワタシには到底無理。

あったらとっくに引っ越してる。( ̄へ  ̄ 凸

 

じゃあ、自分でやる!ってことで、今後は全てこのユニットには手加工を加えて行く羽目になった次第です。1セット加工するのに1時間弱掛かるけど。

 

これじゃあギターの時とまるで変わらんではないか。(-""-;)

誰だ!そこでクスクス笑っているのは! ( ̄m ̄〃)ぷぷっ!

 

でもその結果、ハイエンドに延びが生まれるので開放感のある再生音を確保できるのです。それをやらんワケにいかんでしょうが。音が命のワタシとしては。

写真は加工前と加工後。専用治具を作って切削加工。

 

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November 27, 2016

ならではの仕事

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2016 1127  ヨコハマ 雨

 

日付が変わる直前ですが、先ほどまでずっと作業を続けて終了したばかりです。

フェンダー・キングマンのスロープヘッド角の変更作業です。

あとは塗装の硬化を待って仕上げるだけです。

 

非常に手間がかかる作業ですので0.5度の角度変更をするしないは多少迷いましたが、やるならベストの設定で皆さんにこの設定ならではのアコギの鳴りをお弾かせしたかったので休み返上してぶっ通しで作業を行っていました。

 

たかが0.5度でそんなに違うの?って思われるでしょうね。その違いとは写真で例えればピントがバッチリ合ったのと少しフォーカスがボケてるのの違いです。

 

既にアコギで6連ペグ設定の楽器は存在しますが、単なるアングルヘッド(ナットの下から真っ直ぐに角度設定されたギブソン系に見られるヘッド構造)が殆どであり、t.m.pのスロープヘッド設定(ナットの上部から指板面とヘッド面が段差構造にあり、そこからヘッド角設定がなされた構造)と同じ設定値の楽器は過去にも現在にも存在しませんので、この設定での開放感のある響きとストローク感や、ベンド感は他の楽器では得ることが出来ない為に、あくまで t.m.p 設定での楽器を弾いていただかなければいけないので、自腹切ってでもやるしかないのです。

 

そうまでしてもこの設定でのアコースティックギターの響きや鳴り方は唯一無二の魅力を備えているんです。あとは実際に弾いて頂くのみです。

「あ〜、マツシタはこのサウンドの世界観を紹介したかったんだ」と、皆さんにご理解いただけたら幸いです。

 

ついでに、孫二人の七五三のお祝いにスピーカーと写真のヤマハFG−Jrのチューンした楽器をプレゼントすることにしました。

小さなFGですが、大人でもちゃんと弾けるサイズではあります。しかし残念ながらこの個体だけかもしれませんが、ブリッジ台座位置がスケール設定からすると、2ミリヘッド寄りに取り付けられており、オクターブが全く合わないのです。

そこで今回はサドル位置変更で対応するために、元のサドル溝を埋め木して、ズラした位置に再加工して対処しました。その上でフレットやナット、サドルをCF加工設定で仕上げ、ブリッジ台座自体も段差加工を加えて、プロであっても楽しめるレベルの個体に作り変えてあります。(アコギの011〜ゲージ使用)

 

全体的には元はフレットの仕上げもヤスリ目が残っている状態でしたので、そのままではオモチャ感は拭えない製品でしたが、ちゃんと手を加えることで大人でも十分に楽しめるギターにチューンすることは可能です。

孫たちがこれでギターを弾き出すきっかけになれば嬉しいと思っています。

November 24, 2016

積雪はともかく

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2016  1124  ヨコハマ 小雪

 

小雪とはいえ、寒〜い 1日でした。

手がかじかんで作業しずらいこと甚だしい。

 

来月、孫の七五三のお祝いにヤマハ製の小さなギターを送ることにしました。

既にスピーカー1セット送ってるんですけどね。

少し手を加えて親戚が集まる宴席でチビ達に渡すことにします。

 

既に12月の土日は忘年会のお誘いを受け、スケジュール空けといてよメールが今月から来てます。誘われてる内が華ですので参加しますが、最近は酒は飲まずにもっぱら食う専門です。

 

写真はフルチューンを終えたフェンダー・キングマンですが、スロープヘッド化の際に接ぎ木を燻煙済みのイタヤ楓を接いだモノですから強度が上がっちゃって弦を張っても角度戻りがぜんぜん無し!計算が狂っちゃいました。

まあ、勿論このままでもバリ鳴りですが、意図したテンション感より若干強めなので、直すかどうか迷ってます。

直すといっても0.5度にも満たない角度修正になりますが、最初から全てやりなおすことになります。寒いので判断力低下中。

November 22, 2016

なんという目覚まし

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2016 1122  ヨコハマ 晴れ

 

朝早くに地震の揺れで目を覚ますなんて、この国ならではです。

大きな被害が出なかったのを確認して二度寝したら身体がダルいこと。

 

今日はフルチューンのフェンダー・キングマンのセットアップ前まで進めました。

明日には完成させます。

この個体はピックガードも元のを剥がして、フリーハンドでデザインしたものに付け替えてますからルックスもオリジナルとは別物です。今日は眠いのでここまで。

          

 

November 21, 2016

着々と

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2016  1121  ヨコハマ 曇り

 

さーむい日です。 夏が大好きなワタシには堪えます。

 

一晩中 ファンヒーターで乾かしてキングマンのスロープヘッド化したネックの塗装仕上げを着々と進めています。これが済んだらフレットをニアCF加工で仕上げていきます。

@写真はSH化ネックと今回マウントさせるピックアップ(t.m.p製ストラトをアレンジ)とマウントホルダー(専用の手作り品の表面と裏面)

 

既にこの個体は過去に燻煙処理、ブリッジの段差加工やボールエンド位置修正、グランドアース処理、WBH材でのナットやオクターブサドル加工、ネックグリップ変更など

を済ませていますので、今回の指板R変更でのリフレット&CF加工、そしてスロープヘッド化作業ですから合計工賃は22万にも及ぶフルチューンングです。

ですからワタシの望みはこの設定で最初からメーカー生産されることです。

 

こうして具体的に試奏を出来る状態にしない限り、これらの作業の有効性を証明する方法が無いので自前で試奏器を用意するのです。

 

このブログも毎日数百人も閲覧され、中には多くの業界人もおられますので、いつの日にかその中で自社でも試してみようとトライ下さり、量産品にそのノウハウが導入されるのであれば、間接的にではありますが、ある種の貢献になれば幸いと思うのであります。

 

過去にも弦をペグでロックするシステムやFRTトレモロのアンダーキャビティや、CFS、そして四角い木箱スタイルから脱却した t.m.p Speakerなど、ワタシが考案したアイテムも徐々に広まって来たのですから、こうした提案をやる価値は十分あると思っています。

それをやって儲かる儲からない、って判断の上だけで事を起こす起こさないを判断する、と言うのはもう過去の経営者思考のものでしょう。

今こそ、安易なモノや無駄になるモノは作らない、と腹に据えて臨むべきかと思います。

少なくともワタシの段階ではあくまで音楽的に良好な効果を与えられるものは世に出して行きたい、ただそれだけなんです。

 

もう今の世は大量生産の時代では無くなって来ていると思います。海外生産での限界も見えて来たでしょうし、そろそろ本当のメイド イン ジャパン体制で宜しいんではないでしょうか? 誰かの築いたスタイルのコピー製品製造ではいつまでも本物にはなれないと思いますしね。技術力はあるんですから。あとは設計次第です。

 

 

          

November 19, 2016

続きの続き

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2016  1119  ヨコハマ 雨

 

冷え冷えとした日です。

 

昨日スロープヘッド化の為に接ぎ木したヘッドはヒーターで乾燥させ今朝から本格的なヘッド加工を行っていました。つい先ほど塗装仕上げ以外の生地加工全てを終了させ、塗装の下地処理の1回目を済ませております。

 

デタッチャブルネックと違ってセットネックの楽器ですからネックは大きなボディにくっついておりますのでSH加工も手間が掛かります。まあ、無事に終了。

012〜ゲージの弦を張った時点で1弦ペグ位置で1.5ミリヘッドが起き上がることを想定して設定したヘッド傾斜設定です。

あらゆる箇所が もう元のキングマンとは別物の楽器です。

 

来週には仕上げて音出しできるように進めます。

試奏はメールにて事前にお申し込みくださいね。

             

November 18, 2016

キングマンのチューンナップ

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2016  1118  ヨコハマ 晴れ

 

本日は昨日の続きでフェンダー・キングマンのチューンの続き。

フレットを打ち込み、スロープヘッド化の為にヘッド裏に接ぎ木。

これまでに散々行ってきた t.m.p 独自の一連のアコギ用チューンナップ作業です。

 

最初から作った方が早いくらい手の込んだ作業ですが世の中にはギターが溢れかえっていますので、次々と市販品を買い換えるのではなくて、

「手持ちの縁あって入手した楽器を少しでも完成度の高い楽器に作り変えて永く愛してあげましょう」キャンペーンみたいなもんですね。

実際それはワタシの本心であります。

 

人間には作る事のできない天然木をバッサバッサ斬り倒して大量生産された製品を飽きたら売る、って事が普通に行われているのはやはり悲しいです。

楽器自体に手放せないだけの音楽的な素要魅力をちゃんと与えてあげることで末長く所有者の人生に寄り添う友人のような物にしてあげる事が大切なんだと思っています。

 

ちまたで名人と言われている職人さんの仕事も、よく見れば過去の定番製品のコピーでしかなかったりするのに、オリジナルそっくりに作り上げるとそれが評価されるのも非常に残念なことです。よく考えてみてください。

独自の工夫もないモノマネ製品が評価されるなんて、ある種パクリ業者の仕事を評価しているような物です。

正々堂々とオリジナリティで勝負することが相手へのリスペクトでもあると思うのです。独自な製品を生み出す姿勢がオリジナリティを生むベースになるからです。

 

今回の様々なチューン内容も全てワタシのオリジナルであり、

音楽と楽器への愛です。

November 17, 2016

そろそろやるか

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2016  1117  ヨコハマ 晴れ

 

今日はLH−8Fのシルバー仕様のセットアップとエイジング鳴らしをしながら個人所有のフェンダーキングマンの残りのチューンを始めました。

       

 

 

前にも話したかもしれませんが、アコギの世界では3×3のペグロケーションの楽器が主流ですが、6連ペグ仕様/スロープヘッド設定でのサウンドの方がはるかに曲に合う場合が多いのです。

それは丁度エレキの世界では圧倒的にフェンダー系が主流であるのと同じ意味合いで、です。ただ現実的に6連ペグロケーションのアコギでまともなバランス設定の楽器が見当たらないためにその魅力が認識されていない状況です。

 

それが本来設計が本業のワタシには残念でならないのです。

言ってみれば、エレキギターにストラト、テレキャスが存在してないのと同じだからです。じゃあ、その魅力を味わっていただこう、と言うワケで手持ちのキングマンをチューンして試奏出来るように準備をしようと言うワケです。

 

余計な御世話かな?とも少しは思ったりするのですが、たぶんワタシがやらないと世界の誰もやってくれそうも無いのでやります。過去6連ペグ設定のアコギのフルチューンはこれまでに数本しか手がけていませんから試奏された方は極僅かしかいませんしね。

 

商売なんか抜きで、あ〜こんな世界感があるんだ、とプレイヤーの皆さんに感じて頂ければ幸い。

3×3のペグロケーションの楽器では得られない開放感のあるレンジと爽快なストローク感、そしてベンドのし易さから、今までやらなかったプレイや書けなかった曲も生まれるでしょう。

他の誰もやらない事をするのが大好きなワタシからのご提案と受け止めて下さい。

 

今日は指板のR変更、ペグの元穴の埋め木加工を済ませております。

スロープヘッド設定は加工に製作したCCRの設定が導入され、勿論CF加工も導入してフルチューンで仕上げます。 完成をお楽しみに。

         

November 16, 2016

追加作業 奈良のKさん

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2016  1116  ヨコハマ薄晴れ

 

今日は急遽先日チューンしたギブソンJ−35の仕込まれていたピエゾを取り外す作業を行いました。ピエゾの厚さ分のローズ板を溝のボトムに埋め木してサドルを戻す作業です。ワイヤータイプのピエゾはサドル下にセットしますと本来の木の響きが薄れます。

 

この手の作業を埋め木せずに行いますと、通常より深くなっているサドル溝に対してサドルも深く埋め込む事となりサドル自体の音質が強く出過ぎますので面倒であっても埋め木加工を精度を出して行ってからサドルをリセットする事が大切です。

写真左が埋め木前、右が埋め木後

 

今回の作業の結果、より木の響きが増して本来のギブソンギターらしさが加わっています。このJ−35を60’sのJ−45により近付けたい場合にはブリッジ台座の面積拡張が必要になります。なぜならこのJ−35と言うモデルはパーラーギター系の小振りのボディ用の接面積の小さなブリッジ台座を採用しているためにレンジが狭めだからです。

 

November 14, 2016

ジャッキアップ治具

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2016  1114  ヨコハマ 曇り

 

本日は「アコースティックギターなどのフレット打ちの際に指板の端末部分への打ち込みが上手くいかないのですが」と言う質問に対するアドバイスになります。

 

この点は苦労されてるリペアーマンの方も多いでしょうね、たぶん。

この点は、やり方次第ではフレットもしっかり入らないわ、楽器にダメージ与えるは、ろくな結果になりません。木部がハンマー打ちに反発して来るからです。

 

そこで、ワタシの場合は写真のお手製の専用のジャッキアップ治具を使用しています。

 

写真の上部に乗っているのは真鍮(ブラス)のブロックでして、これをジャッキで上下させ、サウンドホールから内部の指板の下にしっかりと当てがって指板の端末部分へのハンマーダメージをこのブラス材のブロックに受け止めさせる構造です。

下の受け板は個体内部の空間や構造の違いに対応する為に数タイプのサイズを用意して対応しています。アーチバックの楽器の場合はこの受け板を個体ごとに作って対応します。

 

これまでにもいろいろ試しましたが、このお手製のジャッキアップ・システムが一番しっかりとフレット打ちが行える上に楽器本体へのダメージも少ないです。

実際にこの治具があるとないとでは大違いの結果になります。全国のリペアーマンの方もご自分で製作していろいろ試されると良いでしょう。

皆さんの参考になれば幸いです。

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