終了報告 地元の I さん | tmpブログ

終了報告 地元の I さん

0204  ヨコハマ 曇り空

足下から冷え込む日です。今夜あたり雪になるかもしれないそうです。

写真は地元在住の I さんの以前に製作した t.m.p 製ストラトで今回はネック調整とブロックサドルへの変更、そしてテンション感とトレモロのフロートニュアンスに要望がありました。

取り敢えずはネック調整を済ませ、サドルも交換して調整を行なった結果、テンション感とトレモロのフローティングに関してネックの指板高設定を変更する必要があると判断致しまして、数日前にネックポケットに埋木加工と塗装修正、そして再加工を済ませました。

この個体はこれまでプレスサドル仕様でしたし、設定上は音の定位を低めに設定する方向でネックの指板高設定もフィックスされてましたので、今回は指板高設定を通常の t.m.p 設定に戻す必要があったのです。
指板上での弦高設定が同じであっても本体から指板上面の高さ位置が異なりますとブリッジサドルの高さが変化するだけではなく弦の固持角が変化する為にそれがテンション感やベンドフィール、そして音質に変化をもたらします。

その変化を音作りに取り込むのが製作家の腕の見せ所なのです。

そんなワケでして、I さん今回は調整の範囲を超えた設定変更となりました事をご承知くださいませ。工賃もサドル交換+設定変更¥5.000 だけUP させてください。宜しくお願い致します。




また皆さんはあまり認識されていない様子なんですが、年齢を40過ぎた当たりから、それまでのギターのテンション感がキツく感じる様になったと言うんです。これはプロアマ問わず、と言った感じです。
具体的には「なんか最近楽器のコンディションが変わった気がするんです」って調整に持ち込まれるケースです。実は楽器の変化よりも本人の変化なんですね。そう、筋力低下が原因なんですね。

誰もが歳を取って行きますから当然筋力は衰え、チョーキング/ベンドもしずらくなります。
でも面白い様に人間は自分の体力の衰えに気付かないと言うか、認めたがらない様子ですね。
楽器がおかしくなっちゃったって、まずは思う様子。

でも原因は自分である事の方が多かったりするもんです。まず自分を疑え!コレは鉄則です。