申請取り止め構造 | tmpブログ

申請取り止め構造

0109  本日2件目のブログ報告:

実は昨年申請するしないで少し迷っていたクラッシック系のブリッジ構造がありまして、まあ、この不景気ですし、高い申請料金も無いのでオープンにする事にしたものです。

折角ですから先日完成させたYAMAHAのダイナミックギターのフルチューン品にその構造を加えてみました。

写真1:オーソドックスなこれまでのガット系ブリッジ部分です。


この様にガット弦は捩じり鉢巻きみたいに弦を緩み止めを兼ねて巻き付けていましたが、面倒くさいし弦は捻って痛めちゃうしね。外す時だって面倒でした。
それに弦を弦穴のサドル側から後ろに通して再びサドル側で弦に絡めて巻き付ける構造の為にサドルの手前で弦が上に持ち上がっていましたね。その為に弦の張力でサドルを下方向に押し下げる力が緩められていました。

@写真2枚目以降の写真は全て今回の新しい方式(縦穴2連構造)のショット

写真2は元の弦穴を全て埋木してから縦2連の弦穴加工を施したショット。



写真3からが新しい設定での各ショット

まず、弦は従来通りサドル側の下側の穴から後ろに通し、その後すぐ上の穴に弦を戻してテールピースの上部から後部に戻って2つの弦穴を抜ける隙間に食わえ込まして、もうオシマイ。




これだけでも充分張力に耐えて弦が抜ける事は無いです。
この構造ですとセットが楽だし殆ど弦を捻らないので弦の痛みも少ないです。
滑り易い1、2、3のナイロン弦だけ少し長めに弦を食わえ込ませればなお安心。

とまあ、こんな感じの設定です。
ブリッジがボディに接着する前のブリッジ単体状態でこの構造に成っていればまあ楽なんですが、既に完成形の個体に後加工でこの縦穴加工を施すのは結構面倒なんです。

この縦穴2連構造に従来の楽器を改造するには元のブリッジ設定により異なりますが、
およそ ¥16.000~18.000 程の工賃掛かります。
ご要望の方はメールにてお申し込み下さい。作業が込んでいなければ1週間以内に完成させます。

以上、こんなん出来ますけど、なにか?のコーナーでした。クラッカー