完成 チューンナップ アコースティック | tmpブログ

完成 チューンナップ アコースティック

9/17 ヨコハマ 快晴

大きな被害をもたらした台風が過ぎ去り、皮肉の様にみごとに晴れ渡った日です。

311 のあの悲惨な光景を再び思い出しました。もう昔の気象環境とは明らかに違うんですね。
それを思い知らされた気がしています。
以前、ネイチャー系の番組で気象学者さんが言っておりましたが、海水温が1度上昇するというのは地上の気温で言うなら5度上昇したのと同じくらいの変動なのだそうです。

高が1度、と思いきや、水温の1度と気温の1度を同じと捉えたら、それは大きな間違いなんですね。 もう昔の地球環境とは違うんだと認識を改めなくてはいけないのでしょう。昔の知識は通用しないという事ですね。

単純に同じ様に捕われがちだけど実は大違い、って事は他にもよくある事ですけどね。
写真のチューンナップが終了したばかりのYAMAHAのアコギも所詮元々のモデルと似た様な鳴り方なんでしょ?って思われがちな事は承知していますが、実際に弾かれた方なら別物の鳴りの楽器と認識し直す筈です。 市販品そのままがベスト、なんて楽器は残念ながら存在しないです。

元のモデルはブラックラベルのJシリーズの個体で、このモデルのスケール設定とボディマス設定はマーティンのトリプル0にかなり近いので、ヘッド部の張力バランス設定とブリッジ部の張力設定の双方を設定変更する事でオリジナルな響きを与えています。
分かり易く言いますと、トリプル0のサウンドをもっとローレンジを延ばし、音の厚みを全体的に増していますので簡単に言えばトリプル0より1音1音そのものが「太い」です。

その上で、豊かなストロークサウンドを備えていますし、リードソロをとっても音が太い上にベンディングし易いのでエレキギターにアコギの弦を張ったかの感触でプレイ出来ます。
通常のアコースティックギターの同じゲージ弦を張ってもt.m.p 設定の方が確実にチョーキング・ヴィブラートもかけ易いですし、ロング・サスティーンが得られます。結果、表現力が違います。

その違いは、設計上ではヘッド面積を拡張した上で新たに与えたペグ・ローケーションによる張力設定とブリッジ台座部分の段差加工設定と内部のボールエンド位置変更による張力バランス変更の双方から生まれています。
加えて燻煙処理と指板修正&リフレット、そしてWBH ナット&サドル仕様ですからね、これで鳴らないわけが無いのです。
その上、燻煙処理とブリッジ部分の張力設定変更により、ボディのトップ浮きも起こしませんので生涯このコンディションのままプレイする事が可能になっています。
それがアコースティックギターに対する t.m.p チューンナップの重要な目的であります。

予定販売価格:本体のみ/税別¥210.000 予約可/試奏可 
猜疑心の固まりの様な方の試奏のみであっても歓迎しますよ。(^ε^)

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