経過報告 2件 | tmpブログ

経過報告 2件

9/9 今日は秋晴れに近い感じですね。

写真は FRT-TELESA のピックアップ・アッセンブリーです。
依頼者のMさんは かなりゲインブースして演奏する場合があるそうで、リヤーのRHRハムをダブルでパラフィン含浸処理を済ませてあります。先週到着予定のコントロールノブがまだ届いていないのでノブ待ち状態です。もう暫くお待ち下さいませ。

もう1本は以前にスタンダード・ストラトの仕様で製作した別のMさんの t.m.p 製のストラト。
今日は2点支持トレモロに変更する為に元の6点スクリュー穴を埋木からスタートしております。
ここで写真でお分かり頂きにくいかとは思いますが、このストラトのジャックが設けられる舟形プレートの座グリ内には導伝塗料が 塗布されておりました。

たぶんご自分でされたのではないかと思われますが、これは非常に危険ですので避けるべき事です。
我々プロの常識として、ストラトのこの座グリ内にはあえて導伝塗料は塗らないのです。

それはジャックがナットの締め込みで取り付けてある以上、それが緩む可能性があり、その結果ジャックのホット端子が狭い座グリ内の導伝塗料に触れて本番中にもトラブルを起こす可能性があるからです。その可能性がある以上、安全策としてあえて塗らないのです。

現にワタシは以前、外タレのコンサートを含むライブ現場で2回程これが原因のトラブルに出くわした経験があります。
以前はかなりの回数の国内外のバンドのライブ現場に携帯工具を携えて出向いてましたからね。
それが原因で今でもライブコンサートが嫌いですね。仕事抜きで演奏を楽しむ事が出来ないのです、未だに。CD ですらライブ音源モノは買いませんもん。

少しでも外来ノイズを減らしたくて導電塗料を使う気持ちは理解出来ますが、本番中にナットの弛みが原因でジャックが回転してホット端子がいきなりアースに触れたとたんブーーーッ!!とものすごい発信ノイズが出たケースもあります。
まあ、本番中の場合はギター持ち替えさせて、その間に手直しするワケですが、余計な事をしたギターテックに 少しにらみを効かせてから作業したのを覚えていますね。
「オラッ!勉強し直しな!」ってな感じですね。
そのギターテック 青い顔して落ち込んでましたね。たぶん二度と塗らないでしょうね。(^ε^)





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