経過報告 MさんのFRT-TELESA 2日目 | tmpブログ

 経過報告 MさんのFRT-TELESA 2日目

9/7   ヨコハマ 晴れ

本日は昨日に引き続き FRT-TELESA のセットアップでした。
今日はネックの仕上げがメイン作業。これで後はセットアップのみです。

半年前に単なる乾燥させた板材であったものが、こうしてカタチになって行きますと作ってる本人でさえ不思議な感覚を覚えるものです。もしかして最初からここまで出来てたんだっけ?みたいな。
んなワケ無いんですが、このカタチで産まれて来たのかな?みたいな感覚を持つんですね。
だから他人から「やっぱお孫さんって特別に可愛いんでしょうね~」なんて言われても、
「いや孫だけ特別にってワケじゃないよ、楽器も可愛いよ~」って言うと変な顔されますもん。

で、ワタシの方が「あっ、普通の人達はそうなんだ、楽器に対して可愛い何て思わないんだ」
って気付くのです。
コレを読んでる皆さんもそうなんじゃないかな?楽器はあくまで楽器というモノであって、我が子みたいな愛情は持ってないですよ、って言う人の方が圧倒的に多いでしょう、たぶん。

と言うのも、そんなワタシでもメーカーさんの工場で大量生産されている製品達にはそう言った感情は持てないんですよ。ところが、その製品をチューンし出すと とたんに愛情が湧くんです。
そして、単なる部分修理/リペアー作業ではそこまでの感情は湧かないんですね~。 
不思議です。 だからワタシは部分作業であるリペアーは受けないんですけどね。

自分の血が流れ込むまでの作業をその個体に対してしたかどうか、
世界でたった1人、自分だけが行える作業だったか、たぶん そこが違うんだと思います。

ワタシがこの世を去ったら二度と同じ作業を出来る者は居ない、そこが我が立ち位置なんだと
思っています。
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