早めにバイバイ | tmpブログ

早めにバイバイ

昨日から湿度が高めなので燻煙も塗装も見送り。チューンナップが進められなくて困ってます。

写真は先日作製したCCR-312(New-CCRの機種名)のカーリーメイプル・トップ材をウエスタン・アフリカン・マホに接合前のショット。現在接合中。中のホロウ設定はフルボディ仕様です。

トップが薄厚設定のメイプルでバックがマホでフルボディ(最も空気容量が多い)設定の場合ではL-5より175の寄りの鳴りにシフト設定となります。基本はL-5の様にブライトでリッチなトーンですが、バック材がマホですから、それにブルージーなトーンが加味されるからです。もろL5のトーンが欲しい方はトップにスプルース、バック/メイプルで決まり。もう少しウオームなトーンで音の溜を効かせたい場合はバスウッドのバックで可能になります。

じゃあこのCCRってジャズやる人の為のギターなんだ、って思うのはちょいと間違い。
そもそも、このCCR-312は基本がデタッチャブルのネックセット方式ですからセットネックにした場合の様にカッティングの切れが悪いという特色が根本的に無いんです。@セットネックにすると残留音が多いので音が濁り易いのが避けられないからです。特に厚みがあるボディ構造ではそれが顕著。

しかしtmpの設計ではこれがデタッチャブルの楽器なの?って皆さんが驚かれる様に充分なダイナミクスとパワーも備え、ローレンジもたっぷり備えてます。なのに音の切れが良いのです。これがワタクシが作る楽器のトータルな特色のひとつです。
ですから、まんまジャズギターでスウィングした後でバリバリのカティングで小気味良くストローク出来るんです。その為にLCV回路仕様になっているんですからね。勿論、マーシャル/フルパワーで鳴らしたらテッド・ニージェントみたいなプレイだってお手の物。全ては設計段階で決定されていたこの楽器の持ち味です。

ハイポジションだって22フレットまで楽に指が回ります。じゃあどこかのギターみたいにヒール部分をガッポリ削っちゃってダイナミクスがペラペラなんて、そんなバカな真似はしていません。厚い音圧確保しながら指板エンド周辺の弾き易さも確保出来ています。何度も言いますが楽器は設計が命なのです。どんないい素材で作ろうが設計がダメで音が残念!であるなら、それは単なる工芸品ですから。

その設計で最も難しいのが音質音色設定であり、その上でのピレイヤビリティーと言う事になります。

今日は連日の加工作業でかなり腰に負担が来てますから大事を取って早めに仕事を終了します。


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