舌がピリピリする・・・口腔底癌 | 顎関節症・OFP口腔顔面痛

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最終警告!たけしの本当は怖い家庭の医学


テーマ: 「本当は怖い歯茎のしみ~悪魔が棲む暗い穴~」

K・Sさん(男性)/56歳(発症当時)  営業マン

酒グセの悪さから昇進が遅れ、この春からようやく課長に昇進したK・Sさん。
ところが昇進して間もないある日のこと、冷たいものを飲んだ瞬間、歯茎が
ピリッとしみるのを感じました。
ほんの一瞬のことだったため、気に留めていなかったK・Sさんですが、
その後も気になる症状が続きました。

<症状>
(1)歯茎がしみる
(2)舌がピリピリする
(3)舌が頻繁にピリピリする
(4)歯がグラグラする


<病名>口腔底癌


<なぜ、歯茎のしみから口腔底癌に?>
「口腔底癌」とは、舌の付け根から歯茎の下部にかけての、いわゆる口の底、
「口腔底」に出来る癌のこと。
癌の中でも早期発見が非常に難しい、恐ろしい病です。
主な発病の原因は、お酒とタバコ。
長年、過度の飲酒や喫煙などの刺激に口腔底の粘膜がさらされ続けていると、
癌ができやすくなると考えられているのです。


それにしても、患部は口の中。
すぐに判りそうなものなのですが、なぜ、こんなにも発見が遅れてしまうので
しょうか?


K・Sさんを度々襲ったのは、「舌がピリピリする」という症状。
この時、K・Sさんは鏡で舌を調べていました。
しかし、鏡で見ても舌には何も異常がありません。
実はこれこそ、口腔底癌の落とし穴!
この時、K・Sさんの口腔底には、すでに癌が巣食っていました。
しかし、異変は口腔底の上に位置する舌に現れるのです。
これは口腔底にできた癌細胞が、舌の神経を刺激したため。
このように直接、患部に症状がでないことが多いため、本来の病巣を見逃し、
病を進行させてしまうことが多いのです。


その結果、癌は静かに拡大を続け、顎の骨にまで進行。
歯がグラグラしたのはそのためでした。

ここまで来るともはや手遅れ。
口腔底という場所は、口の中心にあるため、左右のリンパ節に転移しやすく、
K・Sさんの癌もすでにリンパ節への転移を起こしていたのです。


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