韓国MERS,当局の防疫で抑えが効かず、、、 | ソウルの風に吹かれて、時には優しく、時には雷雨のごとく!

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韓国での暮らしを通して観た韓国社会の素顔や日韓関係、南北問題、韓流など興味を引く情報を紹介してゆきます。

韓国保健福祉省によると、中東呼吸器症候群(MERS)コロナウイルスへの感染者が3日午前までに新たに5人確認され、これまでの韓国人の感染者は死者2人を含む30人となった。
一方、感染した疑いのある者は398人に上り、感染者と接触するなどして隔離措置が取られている対象者は1300人以上に膨らんでいる。

事態を受け、韓国全土で約210の小中高校が休校となった。

(サンケイ 6/3)






韓国のMERS、益々大きく広がってきていますね。

つい数日前、感染者が9人とか言っていたのがすでに30人になってしまいました。

連日、9時のニュースでは最初の15~20分が MERS関連報道で、1年前のセウォル号沈没事件のような社会的雰囲気になってきました。

何よりも政府や保険福祉省の防疫ラインが歯止めがきかず、防疫圏外でどんどん新しい患者が出てきている事が国民の不安を増幅しています。

隔離対象者の大部分が施設不足から「自宅隔離」で、要するに「外出せず、一人部屋で家族とは2M以上離れていなさい」ということだけなので実質隔離の意味があるのかどうか疑わしい状況なんですよね。

ただ、今のところ「病院感染」だけで病院以外の場所では感染していないのが救いです。

そこで何処の病院なのか、人々は一番心配していますが、政府が公式発表しないのでSNSを通して色々な情報が飛びまわっています。

私の携帯にも韓国人の友人からMERS患者が発生した病院名を具体的に挙げながら「絶対に行かないように」という警告メールが届きました。

それを見るとソウル、京畿道(一番多い)、大邱、忠南、全北など全国各地の大学病院の名前が上がっており、やはり全国的な拡散のようです。




また自宅隔離の女性が友人たちとゴルフに出かけてゴルフ場で保険当局に捕まったとか今日の昼のニュースで報道されていましたから、まだまだ韓国ではMERSは治まりそうもないです。

その割には私の周囲にマスクをしている人は居らず、皆さん「自分は絶対に安全だ」と不思議な確信を持っているようです。