こんにちは。
ハワイ、ロサンゼルスのTLC for Kids代表、船津です。
Thinking Skills (考える力)
Language Skills (言葉の力)
Communication Skills (コミュニケーション力)
グローバル時代を生きるために必要なTLC。
今回は「T」- Thinkng Skills(考える力)についてです。
考える力は「自分で決める」ことで育ちます。
レストランでメニューを見て何を食べるか一生懸命考えますね。
好きなもの、身体にいいもの、過去に食べたもの、値段、量、カロリー、あらゆる面を考慮して決断します。
そして実際に食べてみる。
「おいしーい!大正解!」
「うーん!いまイチ!」
自分で決めて、行動して、検証する。
この経験の積み重ねが「考える力」の土台となります。
日本は「考える力」が育ちにくい社会です。
家庭、学校、地域社会、会社、あらゆる集団においてトップダウンが定着しているからです。
トップダウンというのは上の人間が意思決定をして、下は命令に従うとうシステムです。
人が決めたことに受動的に従う、あるいは人に判断をゆだねていても「考える力」は育ちません。
もっと「自分で決めなければならない」のです。
トップダウンは子育てにも浸透しています。
洋服、食事、おやつ、おもちゃ、絵本、歯ブラシ、鞄、靴、日本では何でも親が選んで子どもに与えますね。
親は身体に良いもの、似合うものを与えているのですが、「子どもが自分で決めるチャンス」を奪っているとも言えます。
もちろん小さな子どもに無制限に選ばせてはダメです。
「何を食べたい?」と聞けば「アイスクリーム」と答えます。
「リンゴとイチゴとバナナ、どれを食べる?」というように、いくつかの選択枝から選ばせてください。
幼い子どもでも決断を迫られると、よく考えるようになります。
「気分はイチゴ、でもバナナも捨てがたい。よし今日はイチゴにして、次はバナナにしよう!」
そんな思考ができるようになるのです。
また、自分で決めることによって、自分の好き嫌いや性格がよく分かるようになります。
たくさん自分で決めて(時には失敗して)自分をよく知ることが「自分らしく考える力」の基礎になります。
自分はこれが好きだからこれを選ぶ、前に失敗したから次はこれを選ぶ、自分はこうしたいからこれを選ぶ。
自分のことが分かるほど「自分にとってよい選択」ができるようになります。
日々の生活の中で、些細なことでいいですから、子どもに決めさせてみてください。
日本では「親が決めて子は従う」が当たり前ですが、世界標準では「子どもが決める」が当たり前です。
食べ物を決める、飲み物を決める、洋服を決める、靴を決める、歯ブラシを決める、何をして遊ぶのかを決める、どこに行くのかを決める。
健康や安全に支障のない範囲で子どもに決めさせます。
It's up to you!
It's your choice!
Make up your mind!
「自分で決めていいよ!」と親が子どもに決断を促す姿を日常のあちこちで見かけます。
親から言われてしぶしぶやるのと、自分で決めてやるのでは、同じことをしても「思考力の発達」に大きな差が出るのです。
「考える力」を育てる第一歩は子どもに決めさせることです。
「ああしなさい」「こうしなさい」という指示・命令を減らして「自分で決めていいよ」と伝えてみてください。
親からそう言われた、その瞬間から、子どもは考え始めます!
・・・
勉強ができて、人に好かれて、心の強い子が育つ!