こんにちは。
ハワイとロサンゼルスのTLC for Kids塾長、船津です。
アジアとアメリカの子どもたちの大きな違いが「コミュニケーション力」です。
アジア人の子はコミュニケーション下手で、アメリカ人の子どもは上手いです。
もちろん一般的にですが。
私の言うコミュニケーション力とは、元気に挨拶する、人の目を見て話をする、人の話をきちんと聞く、人の気持ちに共感する、自分の意見を述べる、という「人付き合いの基本」です。
コミュニケーションの上手い・下手は「持って生まれた性格」と考えている人が多いと思います。
外交的な性格の人はコミュニケーションが上手い。内向的な人はコミュニケーションが下手。
はっきり申し上げますが、コミュニケーション力と性格は関係ありません。
外交的な性格でもコミュニケーション下手は多いですし、内向的な性格でもコミュニケーション上手はたくさんいます。
コミュニケーション力というのは「人と関わり合う力」「良い人間関係を構築する力」であり、持って生まれた性格に関わらず、正しいやり方を学べば、誰でも身につけることができる「スキル」なのです。
例えば「笑顔で相手の目を見て挨拶する」というのは世界標準のコミュニケーションのルールです。
欧米の家庭では幼い頃から笑顔を作る方法や相手の目を見て挨拶する方法を教えます。
多くの日本人の子どもは「笑顔で目を見て挨拶する」という「スキル」を教えてもらっていないからできない。ただそれだけのことなのです。
グローバル社会では多様な価値観や文化の人と関わり合うことが要求されます。
世界標準の「コミュニケーションスキル」を身につけているか否かで、子どもたちの未来の「チャンス」は大きく変わってしまうのです。
これが顕著になるのが就職活動です。
採用担当者が学生に求める力の第一位は、常に「コミュニケーション力」なのです。
コミュニケーション力といっても難しく考えることはありません。
元気に挨拶する。相手の目を見て話をする。自分の意見を伝える。人の話を聞く。そんな当たり前の力を子どもに身につけさせておけばよいのです。
「それが難しいんです!」というお怒りの声が聞こえてきました。
ではもう少し詳しく説明していきましょう。
コミュニケーション力を最初に育てるのは親子関係です。
親とたくさん遊んでもらって育った子どもは「人と関わるルール」をごく自然に身につけることができます。
カードゲームをする。おままごとをする。お絵描きをする。スポーツをする。そんな遊びを通して、子どもは順番を待つ、人の気持ちになる、相手の話を聞く、といったルールを身につけることができます。
また、親子の対話を増やしてください。
ポイントは親が「聞き上手」でいること。
親が子どもの話を真剣に聞いてあげると、子どもは自信を持って自分のことを表現できるようになります。
子どもの話を聞く時のコツは以下の通りです。
1)子どもの目をしっかり見て最後まで聞く
2)せかさずに子どもに話すための十分な時間を与える
3)ばかにしたり、批判したり、訂正したり、否定したりしない
4)うなずいたり、共感したり、感嘆したり、相づちを打ちながら聞く
子どもは自分の考えや感情を親と共有することを心から望んでいます。
親子の日常的な会話をもっと大切にすることで、子どもたちが生来持っている「表現したい」気持ちを引き出し、伸ばしていくことができます。
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