=1066=私の参議院改革案:法律を作る人達が反対するからムリかな? | 老コンサルの残日録

=1066=私の参議院改革案:法律を作る人達が反対するからムリかな?

夏の陣の第2ラウンド・参院選まであと1ヵ月半。去年夏の第1ラウンドの衆院選は民主党が歴史的勝利を収め、第2ラウンドもイイ形で望めそうだったのに小沢・鳩山2トップの政治資金問題、選挙公約に対する国民の不信、普天間問題の迷走、宮崎口蹄疫対策おくれ、景気は未だ…、で暗雲が。


参院を今のようなヘンな形にしたのはダレ?そう、故田中角栄氏。彼の政治力の源泉は自分(達)に都合がイイ法律を作ること。つまり、議会力=衆参共に過半数、派閥力=衆参議員の数、で彼は総理大臣に。その辺から参院が…。


衆参両院議会制民主主義は、衆院が法律案を作って<参院さん、国家国民のために作ったこの法案が間違いないかどうか審議して、正しかったら議決して下さい。ダメならやり直します>、が本来の形。だから参院議員は派閥はおろか政党にも加わらない、業界団体などにも無縁、従って国家国民の為だけに不偏不党を貫ける経済力・知識・教養・常識・良識…が不可欠です。


ところが今の参院、衆院から廻ってきた法案を審議しないで議員が所属政党の方針に従って投票・可決する、つまり法案を通すところ。だから『これから勉強します』的な人でも務まるし、そんな人達でも1票は1票、オマケに集票力があればなおイイ、で党の公認候補が決まる。


全国的集票力期待で党に公認され比例で当選した人、解散が無い参院で6年間の社会的地位と年間数千万円という高収入が約束され、選挙関連のおカネも掛らず丸儲け、2期やれば議員年金が…。我々の投票活動というのは、彼等が美味しい職業に就く為の応援みたいなもの。自分を無にして不偏不党、国家国民のために命を捧げます的な人なら幾らでも応援しますが。


現状のような参院なら絶対に改革が必要。例えば、発想を変えて、国政をひん曲げるような選挙はナシ、定員は100人、予めホンモノ参議として期待できそうな500人リストを作成し平時から調査、その中から天皇陛下が6年毎に50人の議員の入れ替え。公明党・共産党・社民党・民主党組合代表・その他の泡沫政党…は猛反対でしょう。


タイでは政府勢力と反政府勢力が流血の争い、こういう時には何時も裁きをつけてこられた国王の姿が今回は見えません。ところで私の案はドウですか?日本で不偏不党・国家国民の為だけをお考えの方はドナタ?天皇陛下だけ。またぞろ<天皇の政治利用>なんて欲のかたまり人間が言い出すかもね?