=1010=民主党の平成22(1010)年度予算成立 | 老コンサルの残日録

=1010=民主党の平成22(1010)年度予算成立

昨日は歴史に残る日でした。平成22(2010)年度の国家予算案が参院を通過・成立、1つは<92兆円という過去最大額>、2つは<原資は税収37兆円・借金44兆円で借金が税収を上回る>、こういう予算は日本財政史で初めて。こういう記録は今回限りにして欲しい。


年収370万円の世帯なのに、年間920万かかる生活振り、不足の550万円のうち440万円は借金で、なお不足の110万円は雑収入(煙草税増税…)を当て込んだり遣り繰りで…、返す借金より新規に借りる借金の方が多い借金地獄。


不要不急の耐久消費財(公共事業)を買いすぎてローン漬け、年寄りの医療介護費は増え、子供の養育費(子供手当て)・お兄ちゃんの教育費(高校の無料化)は増すばかり、それほどビンボーなのに家人(公務員)は贅沢のし放題、本来なら意見すべき先輩(自民党)はお家のゴタゴタでそれどころではない。


民主党のマニフェスト:ガソリン暫定税廃止、高速道路の全面無料化、子供手当ての満額支給(実際は半分)、後期高齢者医療制度の廃止…がナシになってもこんな状況、これらを実行していたら?恐ろしい、日本は破産への道をまっしぐら。


4月から第2次事業仕分けがスタート、担当は枝野行刷大臣、去年の第1次が芝居がかったパフォーマンスで終り実効が乏しかったのは<準備不足と能力不足>とするも、今回は主たる公益法人50を徹底的に、と言うなれどその中に財務省関連が無い不思議、組合関連が無い不思議、≪民主党、お前もか!≫、癒着の構造。


今回の事業仕分け、どれだけ無駄を炙り出し国債発行を減らせるか、見ものです。


政権を獲る前に、22年度の税収の見込みすら立たなかった、何をドウしたらどの位の予算が必要なのか解かっていなかった、何処をドウ突っ込めばどの位のお金が浮いてくるか調べてなかった、官僚の抵抗をドウ排除するかの作戦が無かった、何やってた?


鳩山・小沢の両氏、ここへ来て小林議員の政治資金問題・マニフェスト後退問題・社民党と国民新党と手を組んだがための普天間と郵政の問題、民主党内のゴチャゴチャ、内閣内のゴチャゴチャ、こんな内閣も初めて。こうなれば、民主党が小沢さん中心で突っ走るか、政界全体が熔けて固まるのを待つしかないのか、さあ?