Fiat Panda 30 Life


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除雪機の霙ちゃんお別れ整備 ぱんちゃ~君奮闘記

それは九月の空の高いある晴れた一日の事だ。

IT関連のお仕事のぱんちゃ~君とは最近絡む機会が少なくなっている、

千歳には新たな半導体生産拠点が出来る予定だったり、彼の職場にも少なからず

影響を与えているのだ。

そんな中お休みの都合をつけてぱんちゃ~君宅の除雪機を整備する事になっていた。

 

ここはとある我々の”沼”、 沢山の”おもちゃ”が所狭しと並んでいる

そこである物を引き取るところからその日は始まった。

既に車に積み込みを終わった謎の機械、はたして?

 

ぱんちゃ~君は相変わらずお元気そうです。

 

そこから走る事小一時間、われらが千歳基地へ到着、

当日引き取って来たのはこちらの機械、HondaのHS970、HSTを装備した9馬力の

モデルだ。 予め”沼”へ通って良さそうな機種を選定して置いたのだ。

 

おや?霙ちゃんはどうするの?と思ったあなたは流石!

実を言うと霙ちゃんはYAMAHAの5馬力モデル、広い千歳基地の除雪には

ややパワー不足なところが有って、今回の整備を機に家庭用除雪機の部類では

中~大型になるHS970へ入れ替えることにしたのだ。

 

 

さて、当日の主役、除雪機の霙ちゃん、かれこれ5年程は千歳基地で大活躍して

くれた機械だ。 走行にやや不具合が有るとの事で整備を進める

 

トラクションディスク式の機械の走行不具合はディスクのオイル汚れ等による

動力伝達不足から来るものが多いが?  

早速機械を立てて底板を外してみる。

 

ぱんちゃ~君に渡す前に塗装した底板は綺麗なままだ、

 

板の内側の亜鉛塗料も良い状態だ、 錆が出て居ないのは整備の方針が間違って

居なかった事を物語る。

 

ディスクは綺麗に脱脂して置く、ここにフリクションディスクが密着する事で動力を

伝えるので油汚れで滑ってしまうと走行に不具合が出る。 

特にこの世代のYAMAHAの機械に多いトラブルでHondaの機種等は同等の

フリクションディスクが装備されている物のディスクの押し付け圧力が強いので

総じて走行不具合は発生しにくい。

 

次にオイル交換、かなりの汚れ具合だった、

 

新油を規定量入れて完了、 のぞき窓があるので判りやすい、

 

次は錆の浮いたオーガーの整備、  ケースは青色、オーガーは黒色で塗る

当然ながら刷毛塗りなのだ。

ベアリング等も適宜にグリースアップして置く、

この機械の次期オーナーの為の整備で、気持ちよく使ってもらう為の我々からの

プレゼントでもあると同時に長い間よく働いてくれた霙ちゃんへの感謝の気持ちでも

有る。

 

塗装後に乾燥を待つ時間を利用して彼女さんの手料理のカレーライスを頂きました。

野郎2人ではそんな所まで気が回らないので本当にありがたい、3人舌鼓の休憩時間

でした、ご馳走様でした。

 

整備なったオーガーケース、 色を塗り直して引き締まった。

ウォームギアケースのオイル量の確認もして置いたので完璧だ。

 

それでは御覧いただきましょう、整備成った霙ちゃん、

稼働箇所には潤滑スプレーを吹いて操作もスムーズ、走行も良好になりました。

 

錆の有ったシューター内側も綺麗に塗装して雪飛びも改善したはず。

な~んという事でしょう、新品の様になりました。

 

次期メイン機のHS970の方も作業は怠らない、

全体の不具合確認と整備塗装の為に分解して保管して置くことにした。

近い内に今度は970の整備をする予定なのだ。

 

HSTを搭載したクローラー部分、非常にコンパクトで優秀な機構だ

 

エンジンはHondaのGX260、9馬力のモデル

 

その他ケースやシューター等、次回の整備を待つ、

汚れを落として塗装し直せば、ご近所もうらやむ程の優秀な除雪機になるでしょう!

 

お幸せなお二人にお見送りいただき当日は千歳基地を後にしたのでした。

カレーライス有難うございました。

 

パンダLifeはつづく

 

じゃじゃ2号ブロワーモーター整備 じゃじゃさん奮闘記+パオーさん助っ人

7月も末、幸いにも今年の北海道の暑さは昨年程ではないらしい、

それでも関東以南の日本の猛暑の片鱗を味あわせるような日が3,4日程在った、

北海道人にはつらい日々でもう何もする気力も起きない程だ、

願わくは私の幼少期程度の気候へ戻ってほしいものだ。

 

湿度も比較的低めの良い天気の一日、 当日はじゃじゃさんのパンダを整備する

お約束になって居た。 気温も最高で26℃程度と絶好のパンダ弄り日和だ。

 

約束の10時に現れたじゃじゃさん、パンダ整備の意気込みを感じさせます。

 

当日はパオーさんがサポートを買って出てくれた、 パオーさんも程なく登場!

かれこれ4,5年はお会いしていないと言うお二人、近況のお話に花が咲く

 

当日のメニューはブロワーモーター整備、 既に製造から30年近く経過するパンダ、

ブロワーモーターの不具合が出るのは致し方ない、見方をかえれば30年不具合無く

動いたと言う事は奇跡的とも言える。 

それがこのところ軒並み寿命を迎えているのだ。

 

ブロワーモーターにアクセスするため周りの部品を外して行く、

作業の主体はパオーさん

 

ブロワーボックスをエンジン側に引き出さなくてはならないのでその前に位置する

エアクリーナーボックスを外して、インジェクター取り付けネジも取り外し僅かだが移動

出来る様にする、こうするとかなり楽。

 

我々がエンジンルーム側の作業をする間にじゃじゃさんにはクルースコットを

取り外してブロワーボックスを運転席側から留めている4本のネジを取り払って

もらう。

 

ヒーターコアは繋いだままでこの位置までボックスを引き出せたらOK

 

そうしたらブロワーボックスの上下を止めている金具を外して殻割する、

一生懸命に作業するじゃじゃさん、流石です。

 

ボックスが上下分割出来たら隙間からブロワーファンを取り出す、 

完全に分割する必要はない、このファンが取れれば良いのだ。

 

ここからはボックスの裏やバッテリーの裏等、普段は手の入らないところの清掃に

余念が無いじゃじゃさん、

バッテリー裏やボックスの位置にはかなり水の侵入した痕が残って居る

 

私は早速外れたブロワーモーターの整備に取り掛かる、

症状は例のごとくモーター軸受けの潤滑油切れによる焼き付き、

じゃじゃさんからはかれこれ3月頃にご連絡を頂いていたのだけれど

出張中だったり、パンダリーノが在ったり、そうこうしている間に時間が過ぎて

今日に至るのだ。  幸い音が出た時点で使用を中止しているとのことなので

ダメージは最小限であると思われる。

整備方法は以下ブログに詳しい

 

 

 

 

分解したモーター軸を確認すると真っ黒に焼けている、 どうだろうか・・・

 

メタルベアリングの具合も確認、微妙なところだが傷になっている様子は

見受けられない、

こちらは後ろ側、綺麗な状態だ。

例のごとく、メタルベアリングをオイル潤滑して組み直す、

使用したのはおなじみのタービンオイル

 

元通り復旧、あとは通電してからのお楽しみだ。

 

じゃじゃさんにはお気遣いいただき、昼食を皆の分ご持参いただいた。

美味しいパンに舌鼓をうちながらまたしても近況の話題に花が咲く

閑話休題、さて、整備成ったブロワーファンを組みなおして行く、

 

ボックスに収めたら元の位置に戻すのだが、一か所手を加えた、

それは、分解した時点で水の侵入の激しいのが判った部分に敷設してある配線類を

水に漬からない位置、具体的にはボックスの上側を通す位置に変更したのだ。

こうする事で将来的に配線被覆やカプラーの水密不良等が発生した時に不動に成る

リスクを下げる事が出来る。 配線の長さは問題なく十分に対応できる。

 

そうしたら怒涛の組付け、

インジェクターやバッテリー、ワイパーモーター、遮音シート等を取り付けて行く。

 

エアクリーナーボックス取り付け時点で汚れたフィルターも交換した。

新旧比較の図

 

エンジンルーム側は完了、 ブロワースイッチを入れてみるが稼動しない??

 

クルースコット側のスイッチのカプラーのつなぎ忘れでした。

この後無事ブロワーは回って、異音も解消出来た。 一安心だ。

 

さてもう一件、 運転席側のキーシリンダー不良でオートロックの効きが悪い

と言う事で、キーシリンダー交換、

ここも作業主体はパオーさん(ありがとうございます)

 

運転席側ドアの鍵が別になってしまったが将来的に改造も視野に入れてとりあえず

これでOK

 

自然と出たGoodのサイン、 当日のお題を全てクリアした3人だった。

気付けば既に夕方、颯爽と帰宅されるじゃじゃさん。

つづいてパオーさんも。  お疲れ様でした。

 

 

さて、日付変わってまた別の日、

後席の辺りからウ~ンと唸り音の出て来てしまったパオーさんのヴェルディ

その解消の為に再登場だ。

 

何処がおかしいかを特定するために4輪共にあげて1速に入れて車輪を回してみる

注意しながら車体下にも潜って異音の原因を探す、

乗った感じでは車体全体から共鳴するような音で上手く位置が特定できなかったが

こうするとすぐに悪者を特定出来た。

 

原因は単純にホイールベアリング左後ろ側の劣化。

原因特定出来たが部品の手持ちは無いので、今後パオーさんには部品捜索を

行ってもらう、そうして入手時点で再度分解組付けを行う予定だ。

 

ガタはあるが直ぐに脱落するような状態でもないので今回はこのまま帰宅して

もらうことにする。

 

パオーさん実を言えば今年を最後に故郷の香川県に移住するのだという、

なんと残念!なんだかんだ言いながらも私を頼って頻繁に顔を出してくれて

居たので、パオーさんが居なくなったら寂しくなります。

 

颯爽と帰宅のパオーさんでした、ベアリング見つかったら連絡下さい。

 

パンダLifeはつづく

6号機 ウインドウウオッシャー改造 

例年ではその他の日本の地域が梅雨のころに、やはり少し雨勝ちになる北海道だが

今年は雨も少なく過ごしやすい日々が続く事も多かったように記憶している。

夏はどうなるのだろうかと少し構え気味のこの頃、願わくは昨年のような猛暑は

避けたい。

 

少し遡って6月末のある日のこと、湿度も低く過ごしやすい一日だった、

新緑も深さを増していよいよ夏の到来を予感させる。

 

6号機は冬に乗らない選択をしてから久しくドロドロになるような機会は無くなって

いるのだが、パンダ30/45はウインドウウオッシャーノズルの形状が悪く

不便を感じる機会が多かった。 ウオッシャータンクが半月で空になる程使うと言えば

その使用頻度の高さを理解いただけるかもしれない、それほど北海道の冬季、特に

雪解けの3月頃には激しく使うのだ。

それでも、”まあこんなものなんだろうな~”程度に理解してやや不便ながらも使用

していたのだが、数年前に父親の足にと導入した”ルポ”のウオッシャーを使用して

目から鱗が落ちた気がした。ウオッシャーからはまるでふなっしーの梨汁の如く、

ブッシャーと勢いよくガラス面全面に洗浄液が出る。6号機のぴゅーっと出るのと

違って半分噴霧するような吹き付け方もまったく新しい。

 

後にわかるのだけれど、2000年台前半からは既にどんな車もそのように進化

しているらしく、国産の軽自動車ですら遠い昔からの常識なのだった。

 

半分乾いた泥汚れでフロントガラスが傷付かない様にとウオッシャー液がガラス面を

濡らすのを待ってワイパーを動かしてみたりかなり気を使う6号機、もしそのような

ウォッシャーを装備出来るならそんな気遣いも要らなくなるかもといつも考えて

いたのだ。

 

長い事温めていたウオッシャー改造計画、 その後はいろいろな車のウォッシャーを

観察する機会があった、2000年台前半の車は水滴の粒が残るような噴射の仕方が

多く、その後2010年を境に霧状のミスト噴射が主流になるようだ。

 

考えた結果、ドロドロの乾いたガラス面を十分に潤す為、水滴のやや混ざるような

噴霧をするタイプにする事に決定、 早速近隣の解体車両販売業者の処で適合する

部品を探す、丁度父親のルポと同年代のフォルクスワーゲンポロがあったので

その部品を調達した。

 

こちらがその部品、よく見ると父のルポと同じ部品の様だ。 これはウオッシャー液

の出方が判っているので好都合でもある。

 

 

さて、どこにどうやって取り付けて行こうか?

 

まずはウォッシャータンクを空にして置く、 ウオッシャーラインの繋ぎ替え等が

あるので横にする必要があるからだ。 ”お醤油ちゅるちゅる”の出番だ。

 

既存のラインとノズルはそのままにして、現状復帰できるようにするのが前提、

大きく改造するつもりは無いので車体にやさしい。

 

旧ラインは取り外さずにそのまま栓をしておいて置く。

 

こちら新設のライン、適宜な太さのビニールパイプを使用、(これは以前イタリア

で入手した自動車用のラインだが、ホームセンターのビニールパイプでもOK)

 

それをボンネットの枠の中に通して行く、

 

枠の一か所に10mm程の穴を開ける、車体への加工はこの部分のみだ。

 

ここからが肝の部分、取り付ける位置はこちらのダクトカバーの後方、 

これは冬季や秋季の雪や落ち葉がスリットを通ってブロワの導入口へ詰まるのを

防止するために取り付けている後付け部品なのだけれど、これなら穴を開けても

車体に手を加える訳では無いので納得できる。 

 

必殺の現物合わせでノズルの嵌る角穴を加工する、  角度もあるので最初は小さく

空けて徐々に広げながら上手く嵌る様に調整した。

 

そうしたら、プラ板を適宜にカットしこのような抑えの部品を作る、

 

そうしてダクトの裏にシアノアクリレート系の接着剤で固定した。

ノズルの向きは上下方向に稼働するが左右方向は固定になるので後述する考察が

必要だ。

 

接着剤が硬化したら上下方向の角度調整を動かしてみる、可動範囲もかなり大き目で

目視ではうまく行きそうな予感がする。

 

先程開けた唯一の加工穴から新しいウオッシャーラインを取り出す、

これをボンネットのスリット下からダクトに取り付けた新設のノズルへと取り付ける

 

上手く作動するかの試験の為、仮止め設置する、 

 

稼働試験はこのような感じ

”梨汁ブッシャ~”が上手く行った様だ。

吐出量も範囲も既存の物に比べて4倍程の威力がある、ミストの出方も

細かい霧状では無くやや水粒の残る良好なタイプで非常に満足だ。

 

大量のウオッシャー液を吹き付け出来るので乾燥した泥汚れ等を引き摺って貴重な

フロントガラスに線状の傷をつけるような事も少なるなると期待できる。

 

試験結果が良好だったので元通りにダクトの周りをクッションの両面テープで保護して

取り付ける

 

新ウオッシャーラインも上手く収まっている様子だ。

 

ダクトを設置している車限定の小改造だが非常に有効であると確信している。

取り付けも然程の苦労無く出来た。

 

一点考察に値するのは取り付けの左右位置だ、 ご存じの通りパンダのブロワーの

外気導入口はボンネット中央では無くやや右(助手席側)にオフセットしている

今回は意匠的な事を考慮してダクト中央にノズルを取り付けた、そうすると既存の

ウオッシャーノズルと同じくオフセットした位置になるが、ダクトの位置からは

ワイパーをかわす必要が無いので車体中央に当たる写真で指差している位置に取り付け

しても良いかもしれない。 意匠的にはダクトの中心からずれた所にノズルが付く

のでこれは好みの問題でもある。 

 

 

ドロドロの冬を走らない選択をした6号機ではあるけれど小改造はきっと

役に立ってくれる事もあるだろうと思う。

新入りのベスパ君が見守ってくれているのだった。

 

パンダLifeはつづく

 

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