朝一番の上高地です。
6時半でした。
2年前に来た時は積雪10cmくらいでしたが、今日はのどかな登山日和です。
みなさん身支度確認に余念がない様子でした。

上高地から明神へと順調に飛ばして徳沢です。
今までトクザワとばかり思っていましたが、トクサワと発音するのが本当と知りました。
横尾で小休止し、本谷橋付近でで更に休憩し、
やっと奥穂の山脈が見えて来ました。
まだ先は長いので焦らず登ります。
半袖の姿の人も居らっしゃいました。
いつも、この辺からが長く感じます。
「ゆっくり歩けば俺にも出来る。」・・・そんな言葉をつい思い出します。
仲間は先に行って、テント場を整地してくれるとのことで、私一人に成りました。
独りになると、やはり粘りが効かなくなります。
此処で腰を下ろして最後の小休止としました!
一歩一歩登ってやっとテント場に到着です。
仲間が整地してくれた場所にテント展張です。
お茶を飲んでテント中で横になってウトウトして居たら、夏の様に暑くて目が覚めました。
早めの夕食を食べ、疲れの回復期待で7時就寝でした。
第2日目
予想通りの快晴です。
今回の目的である奥穂のピークハントと北穂の東稜・・・
明日の天候が荒れるとのことで、今日は北穂の東稜へ登ることに決めました。
4時起床、6時出発で北穂沢を登り上げます。
取付きは、右端に見える広いルンゼを登ります。
傾斜はそれほど強くなく、雪も固くなく柔らかすぎず、サクサクと登れる状態でした。
振り返ると・・・
北穂目指して頑張っている皆さんの様子が伺えます。
前穂です。
前穂の北尾根はいつみても格好良いですね。
常念岳と常念山脈です。
2時間ほどで北穂の尾根に登り上げて・・・
菓子パンに食らいついてエネルギー補給後出発です。
表面は柔らかめですが、シャフトを刺すとバランスをとるくらいの雪の状態でした。
しかし、通称ゴジラの背と呼ばれる部分には全体的に雪は無く、ガリガリとアイゼンと岩との引っ掻き音が聞こえてました。
後方の部分に見える3~4mの岩と雪の混じった垂壁では、安全のためロープ使用して懸垂下降で通過してきました。
頂上直下です。
ピッケルを仕舞って、両手で岩を抱えるような時もありました。
最後のやや急な雪壁を登ります。
このルートのフナーレとでもいう所でしょうか。
慎重に登ります!
もう一歩で・・・
安心できる場所です!
やった~!
最後の小屋まで30mを慎重に歩き、到着しました。
後続のパーティーです。
そうこうしていると、下で追い越してきた、単独のお兄さんが登って来ました。
右手を差し伸べて握手です。
話をお聞きすると、前日はパーティー参加で今日は単独登頂ということでした。
厳冬期にでも挑戦するのでしょうか。
賑やかな北穂のテラスでゆっくる休憩して、山頂へ向かいます。
記念写真です。
そして、下山開始!
走るように下りて来ました。
第2日目
天気予報のとおり大荒れで、風と雨で騒がしい天気でしたので、停滞としました。
「テント飛ばされた!」
そんな騒ぎもありましたが、最悪小屋へも泊まれすからね。
寝たり起きたり、寝たり起きたり、男3人でのテントは静かなもんです。
夜も雨と風の荒れた涸沢でした。
第3日目
涸沢の雪は・・・
昨日からの雨に濡れ、大分固くなった状態でした。
アイゼン付けずに下り、3人が1回ずつ転倒して、横尾~上高地へとで戻って来ました。
無事に我々の春の連休は終わりましたが、事故でお亡くなりになった方が居るとお聞きして、謹んでご冥福をお祈りする次第です。