国内外ライブハウス閉鎖問題 | (旧)喜怒音楽 -きど"おと"らく-

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2020年に引っ越しをしました。引っ越し先は最新記事からどうぞ。


ウチへ来てくれる少数精鋭の

ありがたぁーい読者さんたちはお気付きだろうか?

昨年、様々な記事にリンクを貼っていたあるサイトがあったが

今年はリンクを全く貼っていないことに

いや、もちろんリンク貼るような記事がないってのもあるが

今年に入って… いや、昨年末くらいから

そもそも大してアクセスもしなくなりました。

ま… 原因は色々あるよね。

直接自分に何かされたとかでは決してないんだが

上手くは言えんが、以前とはどこか違うというか…

端的に言ってしまえば

記事にも、人にも、やり方?にも、

魅力を感じなくなったから、ですかね。

なんだかなー…


まぁ、そんなことは今回の記事には全く関係ないんですが。

少し前になるけども

グラミー賞2016 受賞一覧
(ALTERNATIVE PRESS JAPAN)

今年のグラミー賞が発表されましたね。

中でも注目されたのは

一昨年、サマソニ2014で来日を果たし

"Best Metal Performance部門"で受賞したGhost でしょう。

アワードが行われた、大正義アメリカ様ではなく

スウェーデン出身のバンドっすよ? > Ghost

受賞者が知名度や人気があるのはもちろんのこと、

ノミネート対象者を見るだけでも、やはり

幅がものすごく広い。

日本のMusic Award系のものなんて、やる意味ないくらい

ガチでクソなもんばっかりなのにね。

で、そんな栄誉あるものにノミネートされつつも

SlipknotのCorey Taylorが「グラミー賞なんかに割く時間は無い」と語る
(ALTERNATIVE PRESS JAPAN)

って言ってのける人物もいる。

日本にゃいねーなぁ、こういうカッコいいやつ。

さて、今回はそんな音楽後進国だけを嘆くような事案ではなく

もはや世界的に見ても問題視される事件です。



今年に入って既に

シーン低迷に対する自分の考えを綴った記事は書いたし

昨年以前からも随所でそのことに関しては言ってきたが

ここへ来て、またさらにシーンの低迷化を実感するニュースが。


ロンドンの小さなライブハウスの35%がこの8年で閉店、YouTubeがライヴ・ミュージック・シーンに取って代わる?
(ALTERNATIVE PRESS JAPAN)


元記事は決して長くないので、是非↑のリンク元を確認してほしい。

UKと言えばThe Beatles を輩出した
 
世界的にも有名な"Rock"発祥の地でもあり、
 
USに次ぐ音楽大国としても知られている。
 
Crossfaithも、ロンドンでの名門ライブハウスKOKO」でのライブを

初のライブDVDにしたり

そんなCFやBABYMETALが出演したことが話題になったDownload Fes
 
FACTがメインステージでの出演を果たしたSonisphere 
 
他にもGlastonbury Fes 

世界規模で見ても最大級で、著名なフェスがあることでも有名な国だ。
 
そんな音楽大国でも、小箱がどんどん閉店している
 
と言った記事だ。


邦楽にしか興味がない自称音楽好き()でも

上記フェスの名前を"聞いたことくらい"はあるだろう。

しかし、そんな世界的にも有名なフェスが行われる国でも

アングラな小箱はどんどん閉店していっているという悲しい事態。

原因はネット(主にYouTube)にあるとして

何とか対策をしようとしているものの、問題があるらしい↓


多くの人が「地元のライヴハウスを守ろう!」と言っているものの、
実際にライヴハウスに足を運んでいないのです。
それに対しIndependent Music Weekの創設者Sybil Bellは
ソファーの上にいても、ライヴに行くより良い夜は過ごせない
とライヴハウスへ行くよう呼びかけています。
※元記事より抜粋

これねぇ…

日本でも起きてるよね。

ライブハウスが閉店していってるってこともそうなんだけど

それ以前に
 
「地元のライヴハウスを守ろう!」と言っているものの、
実際にライヴハウスに足を運んでいないのです。
 
 
ってのを日本版に変換すると?
 
 
「このメンツやべぇぇぇ!」「これは行くしか」
「このライブ行きたいんだよなぁ」と言っているものの、
実際にライブに足を運んでいないのです。
 
 
こういうことね。
 
ちゃんと周囲に目を向けることが出来ている人は

確実に目に、耳にしたことがあると思います。
 
国内音楽が好きな連中に主に見られる、この現象。
 
邦楽好きな連中ほどではないにしろ、洋楽が好きな連中にも
 
スタンスとして似たものを持ってる人からはよく聞こえてくるセリフです。
 
そうです。
 
口だけのヤツが多すぎるんです。
 
 
言いたいだけなのか
 
他人に背中を押してもらいたいのか
 
同情して欲しいのか
 
連中がこういったことをたびたび吐く理由なんざ知ったこっちゃないが
 
言ってるだけで行かないヤツは確かに存在してる。
 
どのみち"行かない"なら黙ってればいいのに、といつも思ってはいるが
 
"行けない理由"を尋ねてみると
 
主には『仕事

奴隷国家ニッポンらしいっちゃらしいですがね。

ホンットに休めないほど多忙な仕事なら仕方ないとも思えるが、

問題は"休めるのに休まない"という

それこそ奴隷根性の染み付いた態度にあると思う。

「(雰囲気的に)休みづらい…」
「休むと罪悪感が…」
 
ハァー…(# -д-) =3=3=3

そんなのお前の気の持ち様じゃん。

じゃあ何で他のライブには休んでまで行けて

ライブ以外の予定で休暇取れたりしてるんですかね?
 
日本人気質なのは結構だが

変な責任感とか、いらぬ罪悪感とか

そんなもん仕事中だけにしとけよ。


しれっと流しましたが、こういうことでしょう
 
他のライブには休んでまで行けて
ライブ以外の予定で休暇取れたりしてる

要は今まで行ってたけど

仕事に没頭してる間に、時間的にも精神的にも余裕がなくなり

そして、ロクに音楽も聴かなくなり

ホンットに大好きで、思い入れがある音楽以外への
 
興味がとことん薄れている

新しい音楽を聴こうなんて気はサラサラない。

と、いうね。
 
新しい音楽を聴かなくなる33歳問題】も

今までの記事でも何度か挙げてきたけど、

そういう記事は間違いなく、国内のことを書いてる時が多いと思う。

もちろん世界的にもそういう傾向は確かにあるのかもしれないが

こと、日本人においては

頻繁に音楽を聴く、ライブに行く
 
ってのが、ホンットに若い内だけって人が多いんじゃないかってこと。

33歳を迎える前、20代の内に

下手すれば20代前半で、聴く音楽が固定化されてる人もいると思う。
 
 
海外進出したバンドがすごいって言ってるクセに
 
その海外の音楽に興味をもたないヤツ多数
 
ホントに海外すごいって思ってんの?

ホントに海外のすごさわかって言ってんの?


過去に一度、二度、もしくフェスで見た程度
 
知ってる曲も有名なやつ2~3曲程度なのに
 
解散(休止)するからって、ラストライブには我先に行こうとする
 
日本人らしい"ミーハー"な連中とかもそう。
 
 
だから思ったんです。先月末書いたんです。

音楽は"死んだ"んじゃなくて、"殺された"んだ】って。


挙句、元記事にもあるように

ネットでライブ映像を見て、そのライブに行った気になってる。

それがライブハウスを潰すってことも大して意識もせず。

そう考えると

ライブのストリーミング配信だの、劇場で上映だのも

やりすぎるのもどうかとは思うけどな。

大会場のホールやアリーナ、スタジアム級をsoldできるほど集客に困らない

というか、それ故にリスナーがチケット取れなくて困る

ってほどのバンドなり、ミュージシャン以外はな。

オレも海外のライブはYouTubeで見たりもするけど

そもそも"距離"という物理的に厳しい問題があったり

そこに辿り着くまでの時間や金銭の余裕がないとか

自分の仕事や給与という現実的な観点から見ても

めちゃくちゃ厳しい状態にあるが故にネットで見るという行為に到っている。

すべて満たされてるなら、海外のライブ、海外のフェス行きまくってるわ。

それができないから国内でのライブへ行く。ライブハウスへ足を運ぶ。

国内のライブをネットだ、映画館だで見るつもりなどサラサラない。


 
 
Independent Music Weekの創設者も言ってたけど

"LIVE ライブ"なんだからさ、
 
その場で体験する以上のものはないと思うんだよ。

だからって顔ファンや信者を容認なんて絶対しねーけども。

でも、ライブなんだからその場にいてナンボじゃん。

見て満足、映像で満足するくらいだったら

そもそもライブなんてなくてもいいワケで。

チケット取れずにやむなし、って人ならまだしも

最初から配信や放送で見るつもりの人間に

ライブの良さや、ライブハウス閉鎖問題なんて

わかるわけないよな。


↓これ、たまにネット上で見かけるけど



ハンディがあってもロック!車椅子のままダイブ・クラウドサーフかましてる奴ら!
(NAVER)
 
ホントに音楽が好きで、

そのバンドが、ミュージシャンが好きだったら
 
身体的ハンディなんて関係ねーよっていう良い例だよな。

この画像めっちゃ好きだ。

車椅子の人は当然、下で支えてる連中も大いに称賛されていい。

これが最前にいる顔ファンや信者だったとしたらどうよ?

絶対嫌な顔するだろ?被害者面するだろ?

何で車椅子のクセにダイブしてきてんの?ウザいんだけど…痛いし

下手すりゃこんなことまで言いかねない。だから、

お前らみたいなのはライブ会場にいらねーわ

ってなるのよ。

演ってる側は客が入れば、どんな連中でも嬉しいのかもしれないけどよ。

でも、本来はあの画像のような人たちが来て欲しいと願ってるだろう。

願ってると思いたいわ。



ホントにね、

さっきリンク貼った記事で書いたように

音楽シーンも、バンドも、ライブハウスも

ぶっ潰れるも、生き残るも

やっぱリスナー次第だってのは大いにある。

こと音楽に於いては

やっぱりリスナーの力リスナーの影響って大きいと思うんだ。

だからこそ

自称だろうが他称だろうが音楽好きを名乗るのであれば

より多くの音楽を聴いて欲しいし、

より多くのライブ(ライブハウス)にも足を運んで欲しいし、

音楽に対して、より多くのことを知って欲しい。

微力ながらも、その手助けになるようなものを

ここで日々、書き綴っているつもりだ。

偉そうに言ってるけど

こんな自分ですら、まだまだだと思ってる部分は多大にある。

だからここでブログ書いてるってのも理由のひとつとしてある。

人の為はもとより、自分の為にも。


東京五輪に付随した2020年問題じゃない部分で

ライブハウスが消えていくのを

少しでも阻止したいもんですね。





過去記事からの参考記事
ライブ会場が閉鎖?
改めて、音楽ネタでブログを書く意味
地下室TIMESのアンケート結果を見て
国内での、ストリーミングサービスの今後や如何に
Wall of Deathでも壊せぬ確かな壁がある
死んだ… のではなく、殺された