久しぶりに、仙台から山形を結んでいる仙山線の乗客になりました。
JRが募集する駅からハイキング真冬の山寺幻想的な「天台のみち」をカンジキで歩くに参加するためです。
参加者、20人くらいだったでしょうか、驚いたのは、東京など、関東圏からの参加者が多かったこと。
JRの担当者のほかに、ここを調査発掘した人が一緒に歩いて歴史解説をしてくれました。
出発は、山寺駅。
街を通り過ぎて、仙山線の線路の下をくぐり、
ここから登ります。最上三十三観音第二番札所。千手院観音。
なんでか、鳥居がある。
ハイキング道概要、クリックすると大きくなりますが、
こちらhttp://www.kankou.yamagata.yamagata.jp/map/pdf/yamadera_walking.pdf がわかりやすい。
階段をのぼり、線路を横切って、千手院観音に手を合わせて。
カンジキをはいて、
私は自分のスノーシューの使い心地を試したくてそれを履いて。
新しい雪がふわふわで、カンジキでももぐる。
手入れの悪い杉山です。植林されて60年経つので伐採する必要があるのだけれど、まったく売れないので見向きもされないんだとか。
手入れの仕方など、継承されないことを解説者は嘆いていました。
道はすっかりうもれています。
大きくすると、
なんか、まるで蜂の巣みたいな。自然の造形の不思議さ。
この遺跡は、大正のころまで山伏の居住修行の姿があったんですって。
山寺を開山した慈覚大師円仁の修業した場所、と言われている。
でも、眉に唾をつけてきいておいたほうがいい、というのが解説者の意見。
覆いかぶさるような大岩からは、巨大なつららが下がっていました。いつも水が滴るから、垂水遺跡なのかな?
写真ではそう見えないけど、ほんとに大きいの。落ちてきたら凶器だわ。
古峯神社 稲荷神社 なんとか王 この大岩には、神様、仏様をここにまつり、拝み、修行した先祖がいたことは確かなのです。
解説者の意見では、
日本人はいろいろな自然にたくさんの神様を見ていてそれを信仰してきたことが、西洋の一神教とは違うところだ。
垂水遺跡のあとは、弓張岩、猿岩、鏡岩・・・・・表示の看板があるんだけれど、すっぽり雪に埋まっていてちょっとわからない。
甲岩の表示の先に、見晴らしのいい場所がありました。
下界の千手院集落と低地の向こう側の山、見えています。地形がわかるね。
そのあと、
あれ、道、間違えたと言う先達。一昨日も下見で間違って、迷いやすいんだって。足跡、しっかりつけてきたのに。
この雪じゃね、冬はベテランでも迷いやすいもの、とても1人では来れる場所ではなさそうです。
五輪塔洞窟。かろうじて洞窟ってわかるほど雪に埋まっている。
バックに杉林で、雪がついている木の枝が本当に美しい。
ここからどんどんと下って、
山寺霊園に下りました。たくさんのお地蔵さんがいる。
何でも、水子地蔵で、子供を亡くした親が慰霊のために奉納したものなのだそうです。
山寺駅に戻りました。駅出発が10時で、帰ってきたのが12時30分。
新しいスノーシューは、とても快適。でも、はく練習は何度もしていったんだけれど、締め具合が悪くて、はずれること2度(・・。)ゞ
解散したあと、
地元の粉で手打ちされた山菜蕎麦。一口食べてからの写真で失礼!
冷えた体に、おいしかったあ。
多賀城山岳会1月の定例山行は、不忘山。今の私の体力では迷惑をかけるかな、と思ったので、天台のみち参加を決めましたが、さすがにこれだけでは不完全燃焼です。すぐ帰るのは惜しいし。
で、食後は山寺立石寺に登ることに。
つづく