時が過ぎるのは思ったりも早く、

   振り返れば多くの出来事があった。

   その中で、自分は成長できただろうか…

   何か変わっただろうか。




   1年前、

   舞洲での試合途中に友達からTELがあったことを鮮明に思い出すことができる。

   「…○○が死んだ」

   TELの相手は保育園から高校、つまり17、8年の仲で、

   よく冗談を言うやつだったのでTELの“冗談”は半信半疑である。

   正直、みんなを集める為にそんな冗談を言った、とも思っていた。


   信じられない。

   1週間前に共に飲んだ友達が…。

   京都に戻ってもどうしようもないことは分かっていた。

   ただ、どうしてもこの目で確かめないと…それだけであった。


   木原さんに無理を言った。

   あの時の事は非常に感謝している。


   たーさんが声をかけてくれた。

   「たかしの為にも頑張るから気を付けて。」




   今日、その一回忌法要。

   志半ばで逝ってしまった友人の為にも僕は頑張ってきた。

   言葉にすると安っぽいが、

   人の死をすごく意識するようになったし、できることならもう誰もいなくならないでほしい。


   こんな形で旧友と会うのはいいことではないが、

   みんな、逝ってしまった友人の為に集まった。

   幸せな奴だ。

   生前の友人は、周りの人間の為に率先して動いていた。




   明日toyの全日が始まる。

   この日の為にやってきたし、それを形で表すのが明日からの全日である。

   もちろん、優勝の為に戦う。


   来ることができないメンバーの為にも。

   スタンドで見ているメンバーの為にも。

   toyを支えてくれている人の為にも。

   足を運んでくれる観戦者の為にも。








   誰の為に、

   何の為に。





   頑張ろう。