この日の授業はボルドー、ブルゴーニュが終わって、フランスのその他の地方のワインについて。
その他の地方とひとことで言ってもほんとうに盛りだくさん!2時間の授業で講義されるとまったくついて行けません・・・帰って資料を読み返したけど何のことだかさっぱりわかりませんねぇ・・・
とにかくゆっくりまとめてみます。とりあえず今日はロワール地方・・・
ロワール地方は、フランスで一番長いロワール河流域に広がる地域。中世の古城が点在し‘‘フランスの庭‘‘といわれている。ぶどう畑は4つの地域に分けられ、ナント地域、アンジュー&ソーミュール地域、トゥーレーヌ地域、中央フランスからなる。
ナント地区
海洋性気候で白ぶどう品種が栽培されている。土壌は多様で片岩、花崗岩、沖積岩など。AOCは4つでいずれもミュスカデ種から造る白の辛口ワイン。
☆シュール・リー
酸味が生き生きとした軽快な白ワインを造り出す技法で、さらに旨味と新鮮さが高められている。
シュール・リーとは「滓の上」という意味で、醸造過程で発生した滓をそのまま底部に残した状態でアルコール発酵後から最短でも収穫の翌年3月1日まで保存されなければならない。そのワインは一冬のみ発酵槽または樽内で保存され樽詰めされる段階まで滓引きせずに残しておかなければならない。
アンジュー&ソーミュール地区
温暖な海洋性気候で気候の変化が少なく十分な日照時間に恵まれる。土壌は石灰質、片岩質。AOCは白、ロゼ、赤、スパークリングワインがある。
おもなAOCとぶどう品種
ソーミュール・シャンピニィ(Saumur Champigny) カベルネフラン主体
カール・ド・ショーム(Quarts de Chaume) シュナンブラン
ボンヌゾー(Bonnezeaux) シュナンブラン
サヴニエール・クーレ・ド・セラン(Savennieres Coulee do Serrant)
シュナンブラン <ニコラジョリー>
クレマン・ド・ロワール(Cremant de Loire)
→ こちらはスパークリングではレベルが高い
トゥーレーヌ地区
海洋性気候と大陸性気候の影響を受けた独自の気候。中世の古城がたたずむ様は「フランスの庭園」と呼ばれる。ぶどう畑は日当たりの良い斜面にあり栽培条件に恵まれている。土壌は珪土質、粘土石灰質。白、ロゼ、赤、スパークリングワインが造られる。
おもなAOCとぶどう品種
ブルグイユ(Bourgueil) カベルネフラン
シノン(Chinon) カベルネフラン
ヴーヴレ(Vouvray) シュナン
サントル・ニヴェルネ地区
ロワール川の上流、フランスの中央部にあたる中央フランス地域。大陸性気候で冬は-1℃、夏は平均26℃と気温の変化が著しい。丘陵地にぶどう畑が広がっており周囲の丘陵と北西からの風の影響を受けてさまざまなミクロクリマが生まれている。土壌は石灰質で少量の粘土が混じる。白ワインの生産が圧倒的だが赤とロゼもわずかに造られる。
おもなAOCとぶどう品種
プイイフュメ(Pouilly Fume) ブランフュメ
サンセール(Sancerre) ソーヴィニヨン
あ~ロワールだけでこれです~
あとコートデュローヌ、プロヴァンス、コルシカ島、アルザス、ジュラ・サヴォワ、南西地方、ラングドック・ルーション・・・今年中にまとめられるかな・・・
先生はロワールのワインが好きだそうです。この授業の翌日、ランチでロワールのワインいただきましたがとっても美味しかったです
ワインを飲むのは楽しい・・でもお勉強はムズカシイ・・・
あ~賢くなりたい!!
講義のあとは大好きなテイスティング。待ってました!
銘柄 ヴーヴレ ドゥミ・セック
生産者 ドメーヌ ヴィニヨー・シュヴロー
品種 ピノー・ド・ラ・ロワール(シュナンブラン)100%
生産地 トゥレーヌ地区 A.C.ヴーヴレ/ロワール地方
ビンテージ 2004年
価格 2450円(税別)
色は光沢のある緑がかった黄色、濃淡は中程度、粘性はなめらか。シュナンブランという品種は糖度が高くても酸味がしっかり残る品種だそうです。そのため甘口のワインですが酸味もしっかりあるのでグレープフルーツの柑橘系の香りにすももや黄桃の香りもあります。
ロワールは寒い地域のため、ぶどうを遅摘みにして糖度を持たせているそうです。
ボディは中程度、余韻は7~8秒。貝や海老のお料理に合うそうです。
甘口だけど酸味があるので飽きがこなくて美味しかったです。
さあ次はコートデュローヌをまとめなくては・・・
がんばりましょう