空気の意見 

過去の規制緩和による捻れた競争社会に、公正な競争を導入し、不当な競争から労働者を保護しよう! 介護福祉は国営化。国が労働者管理機構をつくり、労使へのアクセスとバックアップ、フィードバックを強化し、労働者達へのセーフティーネット強化の土台をつくろう。


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「なんでもかんでも感情移入する」

 今日は三種類の顔写真を踏んでみようかと思います。
天皇陛下の顔写真、有名人の顔写真、一般人の顔写真。
はい、いま踏んじゃいました。
 
 こんなことすると、日本人は、普通は怒る、写真のなかのイメージに感情移入しているからですね。
だいたいは階級意識を排除して、こんなことは「誰の顔であろうとも不敬」、と結論づけるでしょう。
しかし実体は紙である。なんで感情的に怒るのか?

そして、踏んだものは悪とされる。人間に不敬だから踏まない論者は善。

彼らにとっては「例え話」をするのもイケナイのだ、不敬、不謹慎、空気を読めていない、KY、KY、空気嫁。

こういったことに怒る日本人はいまだに近代・前近代的な価値観に束縛されているのではないか?
そうだ、いまだに、印象批評、一辺倒なのかもしれない。でも小林秀雄は鬼籍だ。

「現代思想は政治変更のために存在している」

もちろん欧米にもこういった価値観のひとは当然います。
けれどもさまざまな現代思想によって単純な二項対立は成り立たない。
いまや二項対立は其の先の論理や思想を導くための一手段でしかない。

(まって、まって、ください、政治のことはちょっとあとで! 
 あなたはブッシュとかの善悪論者の例を話したいんでしょうけど・・・・・・)

 日本人はキリスト教的欧米価値観だといって彼らを馬鹿にしがちだけど、
実は、なんのことはない、思想的に、日本人のほうが片方を善とし悪とし片方を一方的に断罪するか糾弾しがち。
だいいち、ブッシュ大統領があんな善悪演説してアメリカを善にしたって、
それは自分の政治基盤がそういった宗教団体が多いからに過ぎないだろうし、
テキサス生まれのせいもあるし、まあ、とにかく他のアメリカ人からみても、
あの、なんでもテキサス流は困ったもんだ、と嘆息されていたら、民衆の支持率も落っこちちゃった。
あっ、しまった、政治じゃなくて、とにかく、
欧米人の教養ある人間は現代思想を意識しなきゃいけないから、
ブッシュの善悪対立なんて単純すぎてついていけない、それでもついていったのは、
彼ら流の、忠誠心というか非常時の心構えというか、戦争だから一致団結! の流儀があったから。

 ようやくここで彼らも政治の問題となると、たとえ、現代思想が僕らの眼前にどうあろうと、
いったんは、戦略と政治なるものによって、戦争、ぐにゃぐにゃっとなるのが分かりました。

さて、極端に付け足せば日本人なんかに現代思想はとくにイラナイ。
だって現代思想は政治体制を変更していくためにあるんだから。

ハト派、憲法も書き換えない、戦争もしない、戦後体制の組織運用の維持、などなど。
こんな人達に現代思想はもとより、思想なんてイラナイ。
丸山真男のような「進歩的文化人」が軍事思想や戦略思想に触れないイラナイっていうのも当然だよ。
こういったすでに完成した政治状況に、思想なんてイラナイのだから。
せいぜいいるのはその出来上がった政治を信奉する思想、それは特定の思想の排斥に繋がる。
なんで言論人のくせにそんなことするかっていうと、自分のいらない思想はイラナイから。
これ、ファシストやレーニンとかスターリンみたいと共通の意識、特定の思想を消去して平然としていられる態度。
善である自分以外は悪。それが本来のインテリゲンチャ。
クラウゼヴィッツ的軍事思想を否定するのはともかく、その反動で間接アプローチ戦略にいかずに、
軍事関係の研究すら戦争賛美に繋がっちゃうなんて飛躍、スゴイ、すでに宗教でしかない。
丸山ですら感情移入の限界を抱えちゃっている、で、なんで彼らは「現代」だとか語ったのだ。

まあ、現実の実用に障害が発生したら、ちょろちょろ、文章を変更するだけでいいんだから。
国際的な外圧がありましたといって、ちょろちょろ、日本流に変えて、一部の人間に都合のいいように、
おい、俺もちょっとかませろ、こっちにも利益をヨコセ、じゃあ再就職先と肩書きの確保を、ちょろちょろ。

 つまり、古臭い政治のイデオロギーを、現代思想がほぐして、
政治を叩いちゃうとなれば、ブッシュさんの低支持率も分かるし、
福田政権の低支持はおろか民主党にだって他の野党にだって、
全般的に、過半数を越えるような支持がいかないのも納得がいく。
彼らのイデオロギーはあまりにも安直で古すぎるのだ。だから古い考えの人しか支持しない。
たぶん、イデオロギーで動かない人は、「浮動票」に属していると考えられるタイプでしょう。

む、「低い支持率」となると、いまの日本人は現代思想を持っているのではないか?
と推測できるかもしれない。いえ、これは、ただの利己主義、御都合主義です。

「身近な二項対立による、善と悪を分ける政治家」

 さいきんの麻生氏の「民主党=ナチス」論的な失言も同様の手口によるものでしょう。
亀井氏や他の政治家にも似たような「ナチス」利用失言がある。
政治家は、いわゆる、軍国主義者や共産主義者、あらゆるイデオロギーの代表者でしかないわけで、
自然と、こういった、対立者を、善悪の二項対立線上に配置して、やっつけることを至上命題としている、
いや政治家だけではなく、たいていの『政治派閥、学内政治、官僚集団、民衆自治』などは、
相手に悪のレッテルをはって大勢を得ることを狙っている。
現実にはマスコミ企業もそうであり、利害が一致すれば、イデオロギーと山本七平氏のいった、
「臨在感的把握」を利用して、だれかを善と悪に誘導していくわけだ。
ここに「そうではありませんよ」といった罪滅ぼし記事も載せるから、
ほとんど全ての新聞紙の紙面はまったく混沌としていて、ややこしいことになる。

これを簡単に解決するひとつの手段は相対化だと山本七平氏は述べている。

「――大人とはおそらく、対象を相対的に把握することによって、
 大局をつかんで*こうならない人間のことであり、
 ものごとの解決は、対象の相対化によって、対象から自己を自由にすることだと、
 知っている人間のことであろう。」  『「空気」の研究』 64Pから引用

*こうならない人間とは、「言必信、行必果」的「小人」とある。周恩来が角栄に述べた言葉。

 けれども、「信」は万事のもと、と言い返す人もあるでしょう。
しかし、それは、君と士、主従の関係と民衆の関係に言及することであって、
外交のような「君と君」のあいだにおいて「信」は二の次である正しさが当然だ。
すべては利害の関係にあり、お互いの利害が一致すれば、まあ「信」であると形式的に言う。
そもそも万事が「信」で済んだ古代が崩れたからこそ、さまざまな思想が湧き出たのが中国だ。

繰り返しますと、いわば、相手から戦略に関する話を持ち出されたのに道徳の話をしだすのは、小人のしるし。 
一介の程度の低い士であっても決して君ではない。それでは君子の交わりはできない。
前提として、君子には道徳がある、あるいはあるべきだ、全ての士と民衆もそうだ、でもいまの現実はそうじゃない、
そこによって思想が出てきた、それにも関わらず「信は万事のもと」と言い返すのは、
私は古代にとどまっていまして、
古代の世界が終わった後から発生した思想がありません、というようなものじゃないか。
古代は神話の世界、そこには思想からできたルールはない、あるがままの善の世界。
つまりは無垢の状態、でもイノセントなんて、思想としては理想的に話されても、
現実としての状況としては欧米にも中国にもすでに存在していない。
それに「信」は万事のもとではない、万事のもとは道、そして人間の徳がでてくる。

そこで、周恩来とキッシンジャーの密談のなかの日本批判に繋げると、
周恩来は日本を軽視するように話し、キッシンジャーも応じている。
しかし、ここで、感情移入してしまい、周憎しキッシンジャー憎し、
中国人は悪、米国は悪、
および、典型的なユダヤ陰謀論型のアメリカ把握、中国人把握をするのが大方の反応だ。
大方というよりも保守や右派に多いのかもしれない。
といってもこれが外交だと考える人間にとっては、ここには善悪はない、ただ戦略と外交があるだけ。

高遠な理想であっても、いまの現実の世界は、それが崩れた世界であり、
ただ感情移入して古代的な統一された世界を求めて、
それにより現実において善の世界をイタズラに規定してしまい、
そして二項対立により、こちらを善、こちらを悪としても、思想がない、と考えられる。
ある昔の侍大将型の政治家は、こいつは欧米の思想どころか中国思想もないんだな、と思われただけでしょう。
後の、周とキッシンジャーの密談の内容はまさしくそれを証拠付けているように僕には考えられます。
結局は他人の外交の肴にされながら馬鹿にされてしまったわけですね。
わずか4年後にロッキード事件で角栄は逮捕されてしまい、思想なき、「信は万事のもと」、は崩れ去ります。
道徳も思想もない人間を誰も信じるわけはない。

「経済にまつわる、善と悪。 俺を見捨てるのか! と二項対立の中心で叫ぶ人達」

 経済にも善と悪の二項対立が頻繁に出現する。さいきん流行した悪となるとホリエモンだ。
上中下と分けて、皆、中流、と中産階級をエンジョイしていたら、
ながい経済不況を受けて中流の人達は谷底に落とされてしまった。
だいいち、BMWやベンツなんかの、本来の上流階級が運転手つきで乗っているような車を、
自分で買って自分で運転するような人間が含まれる中産階級って一体なんだよ、
って感じだけど、それでも一応「オーナー」なわけだ。労働者階級にもそんなのがいる。
無産階級でもないんだから、落ちぶれてもいいじゃん、って思うけど、
これが、実体は無産階級なんだけど、おーなー、だとか、ぶらんど、だとか、
デザートをスイーツと呼んではしゃいでいたから、いったん事が起こると、
自分が善で、他は悪になる。まあ、お役所仕事もたいがい似たような事情だったという。
企業と役所と大学にぶらさがって贅沢な暮らし。

スイーツ政治家に、スイーツ官僚に、スイーツ教授、スイーツ文化報道担当者、いいねえ、世の中楽しそうだよな。

 おっと、とにかく、経済政策にまで、感情移入して、「俺が善だ!」なんていう人が居るから困っちゃうわけだ。
しかもこの人達はマジメそのもの、自民党と民主党が日銀総裁副総裁で揉めたのもこの典型例。
「官僚は悪」だって。で、ちょっとでも、官僚に関わっていた経歴があると、ダメ。
大学、官僚、なんて組織をしっかり横断して、政治もまあまあやっていると、こんなことになる。
自民党もひどい、民主党はさすがにこうできないだろう、とか官僚にこだわっちゃって、
感情移入して日銀総裁副総裁選びがダメなことになった。
そんなに経歴を問題にするなら、なぜ、総裁副総裁ともに民間の大学から選びましょう、
と何故いわないのか、古い政治イデオロギーと感情移入のせいでこうなっちゃった。

 いまは日銀純粋培養が流行りのスイーツですよ。
でも国際的に日銀なんて誰が注目してんの?
経済ナンバーとぅーのJAPANのニチギンなんでしょ。ちゅうおーぎんこうおーってヤツなんでしょ。
たいしたふうに見えないけど、なんで、「独立性」、が必要なの?
あんたらの独立性って、日銀純粋培養マンの確保ってことでしょ。はっきりいいなさい。
で、そういった専制君主的政治イデオロギーで一部の人間が中央銀行を支配運営するのって、正しくないでしょ。
だから「独立性」だなんて、自由主義的な主義主張に見せかけてアピールするんだ。

 え、お前に経済のなにが分かるかって? 分かりませんよ。
というか僕は最初から経済政策の話しなんてしてません。
だって、彼らが問題にしているのは日本経済じゃないんだから、経済政策じゃないんだから。
問題なのは、全部、内的政治闘争のことで、政治イデオロギーでしょう。
しかも、前時代的なままの考えの、誰が、善で悪か、くらいの二項対立政治闘争に、
国民をたくさん感情移入させたほうが勝ちですって程度の近代的闘争。
そうやって国民の知らないところで、ちょろちょろ、本当に自分が勝手にやりたい政策をやる。

はーい、消費税アップが善ですよー。
年金問題はあ、消費税を年金にいれて、国民年金分を全国民に支払えば善ですよー。
ついでに、
憲法を改正するのが善ですよー。
世界中の核兵器廃絶すなわち善ですよー。

 年金の識者会議の話で、年金に消費税当てることは良い解決じゃない、と結論が出た。
なんて、一日分の新聞に、ちっちゃく載ってたって、皆、そこまで読んだりしませんよ。
というか識者がそういった結論を出してるのに、
読売はなんで専門家でもないくせに自社で消費税を年金に当てる独自政策だしてんの。
なにか消費税年金政策に感情移入するような事情でもあるんだろうな。
スポンサー企業様と記者がぶらさがっている政党様が得するわけだ。
そうじゃないなら、年金をしっかり論じている識者の話をなぜもっと取り上げないのか、分からないもんね。

旧軍人が嫌いでも、旧軍人に劣らぬ、感情移入さ加減、
彼らいわく、消費税年金のときはそういった空気だった。
年金問題を解決する政治イデオロギーとして消費税を選び国策を曲げようとしている。

「余談」

 麻生氏と中川氏が、プライマリーバランスの黒字化の先送りを巡ってやりあっている。
福田は官僚寄りだろうし、黒字化先送りとかに反応するのは当然だろうけど、
実際は、そこまで緊迫した財政状況を抜け出ていた、そこでわざわざ、
消費税と年金をやってあとから「全部解決しました」とか演説したいって筋書き。
 現状、リセッション入りが危ぶまれるなかで、そんなことできますかね、
小泉も安倍も、IT景気なり、いざなみ景気なり、を挟んだからこそ、叫べたわけで。
サブプライム問題と原油価格上昇のせいで、将来危ういし、不景気突入してから衆院選をやったら、
自民党は衆院選に負けてしまうだろうし、そこで消費税アップ先送りなんて話してるわけか。
たぶん自動的に年金に消費税を注ぎ込むのも中止。
「空気」の研究 (文春文庫 (306‐3))/山本 七平
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