映画『クララ・シューマン愛の協奏曲』 | La Belle Vie~美しい人生~ Namiのブログ❤️

映画『クララ・シューマン愛の協奏曲』

この夏公開の

『クララ・シューマン愛の協奏曲』
試写会へ行ってまいりました。
Timote☆のAfternoon Tea♪
これまでホームページや演奏会にて、

ローベルト・シューマンのファン、
また、クララ・シューマンと尊敬する人物と掲げて大分経ちますが、

ホムペ⇒家
今年、そのクララが主役の映画が公開されるとあって、
とても嬉しく思っていました

そんな私を、シューマンファンの友でございます、
Tさまがご推薦くださり、広報プロデューサーのKさま、
名演小劇場の社長さまから直々にご招待を頂きまして、
ピアノ友達のAちゃんと行ってまいりました♪
ご招待、本当にありがとうございましたm(__)m

クララ・シューマンなる人物は、
ロマン派を代表する音楽家ローベルト・シューマンの妻であり、
本人もまたピアニスト、音楽家であった人物です。
Timote☆のAfternoon Tea♪
彼女はローベルトの妻として、
また、7人の子供の母として、
そして、ピアニストという職をもち、自立した一人の女性として、
19世紀を勇敢にたくましく、そして情熱的に生き抜いた女性・・・

今から150年前、まだまだ女性が不遇の時代にあって、
女性の幸せを全て叶えたような人であったのです・・・

そこに私も一人の女性として、
憧れを抱かずにはいられませんでしたし、
そうした人々の尊敬から、
お札(100ドイツマルク)にも描かれた女性です。

現代の女性は、
仕事と家庭と育児の両立に悩むことが多いですよね。
結婚し、妻であり、母であることはもちろん幸せ・・・

でも、○○さんの奥様でも○○ちゃんのママでもなく、
一人の女性として自己実現させることや、
自立を望むようにもなってきました。
でも、そこには悩みや苦労もいろいろ・・・

150年前のクララも時代に先行して、
・音楽家としての自分、
・音楽家の妻としての自分、
・子供の母親である自分、
その狭間で同じようなことを悩み苦労しました。

しかし、クララは、
才能に恵まれていたとはいえ、
それら全てを見事にやってのけてしまったのですから、
敬服してしまいます!

しかも、子供といってもその人数は7人(8人を出産)!
また、次第に精神を病んでいく夫を最後まで支え、
そして、夫の収入が満足に得られないときは、
演奏旅行に出て自らが稼ぎ手となり・・・


そこに、ローベルトもジレンマを

感じずにはいられなかったかもしれませんが、
彼女の生涯を読み知ると、とても勇気付けられ、
また女性として渇を入れられた気分になります・・・


~♪~

さて、そんな美しくも強くたくましい、ロマン派の女神は、
2人の偉大なるロマン派の天才音楽家から愛されるのでした。
Timote☆のAfternoon Tea♪
シューマンの音楽はお聴きになったことがありますか?
ブラームスの音楽をお聴きになったことがありますか?

この2人の音楽の多くに、
クララの面影と、クララへの愛が込められています。

そしてこの映画は、

その3人が同時に生きた時代・・・
ローベルトの終焉とブラームス登場の頃のクララを描いています。
Timote☆のAfternoon Tea♪
ローベルトとクララとブラームス・・・
この3人の関係は、
クララの生前から人々の好奇の目が注がれて来ました。
Timote☆のAfternoon Tea♪
しかし、事実もさることながら、
それが単なるワイドショーのスキャンダルと違うのは、
その3人それぞれが、類まれなる才能を有した芸術家であり、
ひとつの同じ志のもとに絆が結ばれていた人々であったこと・・・
それを忘れてはなりません!


その証拠に、
ベートーヴェンから流れる交響曲の本流は、
シューベルト・シューマン、
そしてブラームスへしっかりと受け継がれたのですから・・・

~♪~


さてさて、この映画のもうひとつ興味深い点は、

監督が、ブラームスと血縁関係にある女性であるということ!

身内ゆえの大胆な切り口と、

女性ならではの視点・描き方であるということを強く感じました。


ローベルト&クララ・シューマンには、

私も個人的に思い入れが強く、

様々な文献から2人の人生を読み知っていたので、

“映画的な演出”については、素直に飲み込めない部分もありましたが、


ローベルトとクララとブラームスの素晴らしい音楽とともに、

19世紀の生活とロマン派時代を堪能でき、

そして、音楽のバトンが渡される

歴史的な瞬間を目撃したような気持ちにもなれ、とても素晴らしい作品でした。


また、女性らしい視点と申しましたが、

この映画で私は、女性が本来もっている強さ、気高さ、

そして海のようにおおらかで大きな愛情を

クララを通して感じることができました・・・

とても文化的な映画で、

この映画をご覧くださる前に是非、

ローベルト・シューマン、クララ・シューマン、

ブラームスについて多少なりとも知っていてほしいものですが、

全てのクラシック音楽ファンと、

現代に生きる女性のみなさまに是非お勧めしたい作品です!


ローベルトのピアノコンチェルトに始まり、

ブラームスのピアノコンチェルトに終わる演出もまたにくいです(^^)


★名古屋は名演小劇場 にて8月29日公開予定

公式サイトhttp://clara-movie.com/pc/

監督・脚本:ヘルマ・サンダース=ブラームス
出演:クララシューマン:マルティナ・ゲデック
    ローベルト・シューマン:パスカル・グレゴリー

    ブラームス:マリック・ジディ
2008年/ドイツ・フランス・ハンガリー合作


7月29日ソニーより、

映画「クララ・シューマン、愛の協奏曲」のサウンドトラック発売!!


~本文中の画像はKさまよりご提供いただきました~