第93回箱根駅伝予選会 | 計測工房社長・藤井拓也のブログ

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マラソン大会などのスポーツイベントのタイム計測のプロフェッショナル、株式会社 計測工房の社長である藤井拓也のブログ。

昨日は、東京都立川市において

第93回箱根駅伝予選会 が開催
され、計測工房にてタイム計測を
担当させていただき、私・藤井が
計測ディレクターを務めさせてい
ただきました。


(計測工房スタッフU氏撮影)

 

 

正月の国民的行事「箱根駅伝」
の出場権をかけた熾烈な予選会。
今年も過去最多50大学675人が
エントリーし、20kmレースに各校
最大12人が出走し、上位10人
の合計タイムで順位を競います。
予選会から箱根駅伝に出場でき
るのは10チームだけ。50校中
10校しか通過できない激戦です。

 

箱根駅伝は、陸上競技の範疇を
遥かに超えた「箱根駅伝」という
オンリーワンのジャンルを確立し
ているモンスターコンテンツだと
思います。

 

代替不可能な国民的コンテンツ
であり、「大晦日は紅白歌合戦、
正月は箱根駅伝」のように、国民
に深く根付いたコンテンツです。




正月の箱根駅伝本戦同様、この
箱根駅伝予選会も日本テレビ さん
にて完全生放送されます。
(日本テレビさんオンエア画面)




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箱根駅伝予選会は全部で6地点

の計測をおこないます。
こちらはスタート地点での最終
点呼です。地面にはタイム計測
用アンテナマット
が設置してあり
ます。なお、今大会では選手の
ナンバーカード(ゼッケン)に装着
されたICチップ
にて計測をおこな
いました。(過去大会画像)

 




5km地点です。地面にはタイム
計測用アンテナマット
が設置して
あります。
(日本テレビさんオンエア画面)



10km地点です。地面にはタイム
計測用アンテナマット
が設置して
あります。
(日本テレビさんオンエア画面)


15km地点です。地面にはタイム
計測用アンテナマット
が設置して
あります。
(日本テレビさんオンエア画面)




17.5km地点です。地面にはタイム

計測用アンテナマットが設置して

あります。



フィニッシュ地点です。
地面にはタイム計測用アンテナ
マット
が設置してあります。



フィニッシュ地点脇の計測テント内

でオペレーションをおこないました。



各地点で計測されたデータは全て

リアルタイムに計測テントに送られ、

協力会社さんを経て、生放送オン

エアの日本テレビ さんの実際の

画面に即時に表示されます。

(日本テレビさんオンエア画面)


予選会の場合、その地点をどの

大学が10人通過したかという独自

の観点でオンエア画面に表示され

ています。

 


この大会は20kmのレースですが、

その苛烈さはリザルトにもあらわ

れます。今年は585人が完走しま

したが、タイムの分布は、

1時間未満 10人 1.7%
1時間0分台 43人 7.4%
1時間1分台 69人 11.8%
1時間2分台 59人 10.1%
1時間3分台 61人 10.4%
1時間4分台 47人 8.0%
1時間5分台 33人 5.7%
1時間6分台 49人 8.4%
1時間7分台 36人 6.2%
1時間8分台 40人 6.8%
1時間9分台 26人 4.5%
1時間10分台 32人 5.5%
1時間11分台 29人 5.0%
1時間12分以上 50人 8.6%

となっており、特筆すべきは最も

人数が多い1時間1分台です。

1分間に69人がフィニッシュ
そう、この時間帯は箱根駅伝に

出場できる目安のタイムと考えて
間違いなく、ここを目指して怒涛

のように雪崩打ってフィニッシュ

に飛び込んでくる迫力、気迫は
生の現場で感じると凄いものが

あります。


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151017-9
注目の結果発表は、ご覧のような

大観衆。この箱根駅伝予選会は
毎年2万人とも3万人とも言われる

大観衆が現地で観戦しています。
(過去画像)

 



今年のリザルト。87年連続出場中

だった中央大学が11位となり、

落選したことが大きな話題でした。

(計測工房スタッフU氏撮影)




箱根駅伝に青春をかける大学生

たちの苛烈な戦い。

(計測工房スタッフU氏撮影)

 

この大会は、「単なる予選」では

なく、「箱根駅伝予選会」それ自体

がすでに1つの独立した大きな場

になっています。

かつて私も20年前の1996年に、
第73回箱根駅伝予選会に出場

しましたので、この大会への思い

は格別です。

(計測工房ウェブサイトのコラム

「箱根駅伝予選会」→こちら

 


これで計測工房は2007年から

10年連続での箱根駅伝予選会の

タイム計測となりました。深いご縁

に感謝です。

 


This is timing man.
We are professional timing man.
Born this way.
This is an everlasting journey.


今回も一期一会の貴重な仕事の
機会を頂戴したことに感謝です!
この現場が次の現場に繋がり
ますように。