奇跡の大会 | 計測工房社長・藤井拓也のブログ

計測工房社長・藤井拓也のブログ

マラソン大会などのスポーツイベントのタイム計測のプロフェッショナル、株式会社 計測工房の社長である藤井拓也のブログ。

私は仕事が大好きですが、
それ以前に私の人生観と
して人生=修行、と思って
いまして、仕事によって
素晴らしい修行ができる
から仕事が好きなのだと
思っています。


計測工房を創業して9年、
社会人になってからは
18年、計測の仕事を通じて
数多くの大会と接してきま
した。3万人が走る巨大プロ
ジェクト東京マラソンから、
参加者が20人ぐらいしか
いない内輪の小さな大会
まで。

その中で私の中で「奇跡
の大会」と名付けている
大会が1つあります。

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ランガール★ナイト

女性だけのマラソン大会
として名高いですが、
主催者の皆さん(全員
女性)は、ビジネスとして
開催しているわけでもなく、
本業として開催している
わけでもなく、
完全なる有志連合に
よるボランティア運営。

「好きだからやっている」
「やりたいことをやっている」
を具現化しています。

当然、この大会自体が
素晴らしいオンリーワンの
大会ですが、私が奇跡と
感じるのは、彼女たちの
活動が、現実の世の中に
少しづつ影響を及ぼして、
周りの世の中が本当に
変わっていくところにあり
ます。


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東京お台場には常設の
ランニングコースがあり、
標識も備え付けられて
いますが、彼女たちが
世の中を変えたほんの
一例。


「変えたい」という信念
が剛腕で変えたのでは
なく、結果的に周りが
変わっていくとでも
言いましょうか。

私の中では、そういう
変化はとても稀有で
価値があると感じられ
ます。


私は本業である計測の
仕事を通じてしか関わる
ことが出来ませんが、
最初は、「出来たばかり
のホヤホヤの大会の
面倒をみてあげましょう」
ぐらいの感覚だったのが、
今では完全に
「この奇跡の大会から
何を学べるか」という
感覚に変わっています。

一種の主客転倒であり、
むしろ喜んでこの主客
転倒を受け入れています。

私には2人の子供が
いますが、子育てとは
「親が子供を育てる」の
ではなく、「親のほうが
子供によって育てて
もらう」のだと感じるのと
似ているかも。



そんなことを感じたのは、
本日ランガール★ナイト
の主催者の皆さんと、
大会後あらためてお会い
する機会をいただいた
からでした。