第92回箱根駅伝予選会 | 計測工房社長・藤井拓也のブログ

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マラソン大会などのスポーツイベントのタイム計測のプロフェッショナル、株式会社 計測工房の社長である藤井拓也のブログ。

昨日(2015年10月17日)は、
東京都立川市にて
第92回箱根駅伝予選会
が開催され、計測工房にて
タイム計測を担当させて
いただき、私・藤井が計測
ディレクターを務めさせて
いただきました。

151017-12
(計測工房スタッフU氏撮影)


お正月の国民的行事
「箱根駅伝」への出場権を
かけた熾烈な予選会です。

今年も過去最多49大学
661人がエントリーし、
20kmレースに各校最大
12人までが出走し、上位
10人の合計タイムで順位
を競いました。
予選会から箱根駅伝に出場
できるのは10チームだけ。
49校中10校しか通過でき
ない激戦です。

箱根駅伝は、その功罪を
論じると百花繚乱である
ものの、社会的注目度や、
日本テレビ さんによる
TV放送、報道での取り扱い、
観客動員数などいずれを
とっても特筆もので、
個人的には陸上競技
の範疇を超えた「箱根
駅伝」というオンリーワン
のジャンルになっている
モンスターコンテンツだと
認識しています。

代替不可能な唯一無二の
コンテンツであり、「年末は
紅白歌合戦」、「正月は
箱根駅伝」のように、日本
の文化に根付いたコンテンツ
だと思います。



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この箱根駅伝予選会も
日本テレビさんにて完全
生放送されました。


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今年はあいにくの雨の
コンディション。
(計測工房スタッフU氏撮影)

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箱根駅伝予選会では全部
で6ヶ所の計測をおこない
ます。
こちらはスタート地点での
最終点呼です。
地面にはタイム計測用アン
テナマット
が設置してあり
ます。なお、今大会では
選手のナンバーカード(ゼッ
ケン)に装着されたICチップ

にて計測をおこないました。
(2014年画像)


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5km地点です。地面には
タイム計測用アンテナマット

が設置してあります。
(2014年画像)


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10km地点です。地面には
タイム計測用アンテナマット
が設置してあります。
(2014年画像)


141018-11
15km地点です。地面には
タイム計測用アンテナマット
が設置してあります。
(2014年画像)


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17.5km地点です。地面には
タイム計測用アンテナマット
が設置してあります。


151017-2
フィニッシュ地点です。
地面にはタイム計測用アンテナ
マット
が設置してあります。


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フィニッシュ地点脇の計測
テント内でオペレーションを
おこないました。


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各地点で計測されたデータは
電話回線を通じてリアルタイム
に計測テントに送られ、そして
そのデータは、協力会社さん
を経て、生放送オンエアの
日本テレビ さんの実際の画面
にリアルタイムで表示されます。
予選会の場合、その地点を
どの大学が10人通過したかと
いう独自の観点でオンエア画面
に表示されています。


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箱根駅伝予選会は20km
レースですが、その苛烈さ
はリザルトにあらわれます。
今年は576人が完走しまし
たが、タイムの分布は、

1時間未満 16人 2.8%
1時間0分台 56人 9.7%
1時間1分台 91人 15.8%
1時間2分台 63人 10.9%
1時間3分台 47人 8.2%
1時間4分台 40人 6.4%
1時間5分台 44人 7.6%
1時間6分台 39人 6.8%
1時間7分台 34人 5.9%
1時間8分台 35人 6.1%
1時間9分台 25人 4.3%
1時間10分台 22人 3.8%
1時間11分台 25人 4.3%
1時間12分以上 39人 6.8%

となっており、特筆すべき
は最も人数が多い1時間1分
台です。1分間に91人がフィ
ニッシュという凄まじさ

そう、この時間帯がまさに
箱根駅伝に出場できる
ボーダーラインと考えて
間違いなく、ここを目指して
怒涛のように雪崩打って
フィニッシュに飛び込んで
きます。その迫力、気迫を
生の現場で感じると凄い
ものがあります。


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そして注目の結果発表は、
ご覧のような大観衆。
この箱根駅伝予選会は
毎年2万人とも3万人とも
言われる大観衆が現地で
観戦しています。


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今年のリザルト。
9位の東京国際大学が
初出場を決めました。


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箱根駅伝に青春をかける
大学生たちの苛烈な戦い。
壮絶なレースとともに、悲喜
こもごもの人間模様が展開
されることが人々の感情
移入を呼び、箱根駅伝が
モンスターコンテンツたる
ゆえんかも知れません。
(計測工房スタッフU氏撮影)


かつて私も19年前の1996年、
第73回箱根駅伝予選会に
出場しましたので、この大会
への思いは格別です。
(計測工房ウェブサイトの
コラム「箱根駅伝予選会」も
ご参照ください→こちら



This is timing man.
We are professional timing man.
Born this way.
This is an everlasting journey.


今回も一期一会の貴重な仕事の
機会を頂戴したことに感謝です!
この現場が次の現場に繋がり
ますように。