横浜マラソン距離不足の件から思ったことはトレランの自由 | 計測工房社長・藤井拓也のブログ

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マラソン大会などのスポーツイベントのタイム計測のプロフェッショナル、株式会社 計測工房の社長である藤井拓也のブログ。

先月(2015年3月)に開催された横浜マラソン2015が、
フルマラソン(42.195km)なのに距離が186.2m短かっ
たことがわかり、日本陸連公認コースとならなかった
件が報道されています。

公認コースになることを前提として開催されたはずと
いう観点からすると確かに問題だろうとは思います。



しかしこの件で私が一番感じたこと。
マラソンは陸上競技の一種であり、42.195kmという
厳密な距離(そして公認されるための様々なルール)
に則ってタイムを競うスポーツであるという再認識です。
陸上競技とは、そもそもルールの中で競い合う
スポーツです。100m走は世界中どこでも100mの
距離でなければなりません。98mだったら大問題
になります。



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それに対して、トレイルランニングレース。
トレランはおおらかです。

レースによって走る距離はまちまちですが、
20kmと発表されていたレースの実際の距離が
23kmでした、とか、実は18kmでしたなんてことは
日常茶飯事です。参加者側もそういう部分は
許容する前提で成り立っていると思います。

そもそもトレランは距離に対してのタイムだけを
目的としているスポーツではないです。
タイムは一応の目安ではありますが。

トレランは陸上競技とは明確に異なりますね。
「走る」という行為は共通していますが。


どちらが良い悪いということではなく、明確に
異なる思想や文化が背景にあります。

私は、どちらの世界にも深く関わっていますが、
トレランの世界の自由さには常に惹かれますね。