フルマラソン(42.195km)なのに距離が186.2m短かっ
たことがわかり、日本陸連公認コースとならなかった
件が報道されています。
公認コースになることを前提として開催されたはずと
いう観点からすると確かに問題だろうとは思います。
しかしこの件で私が一番感じたこと。
マラソンは陸上競技の一種であり、42.195kmという
厳密な距離(そして公認されるための様々なルール)
に則ってタイムを競うスポーツであるという再認識です。
陸上競技とは、そもそもルールの中で競い合う
スポーツです。100m走は世界中どこでも100mの
距離でなければなりません。98mだったら大問題
になります。
![150407](https://stat.ameba.jp/user_images/20150407/18/timingman/cb/8e/j/t02200165_0417031213269440951.jpg?caw=800)
それに対して、トレイルランニングレース。
トレランはおおらかです。
レースによって走る距離はまちまちですが、
20kmと発表されていたレースの実際の距離が
23kmでした、とか、実は18kmでしたなんてことは
日常茶飯事です。参加者側もそういう部分は
許容する前提で成り立っていると思います。
そもそもトレランは距離に対してのタイムだけを
目的としているスポーツではないです。
タイムは一応の目安ではありますが。
トレランは陸上競技とは明確に異なりますね。
「走る」という行為は共通していますが。
どちらが良い悪いということではなく、明確に
異なる思想や文化が背景にあります。
私は、どちらの世界にも深く関わっていますが、
トレランの世界の自由さには常に惹かれますね。