第46回天龍梅花駅伝 | 計測工房社長・藤井拓也のブログ

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マラソン大会などのスポーツイベントのタイム計測のプロフェッショナル、株式会社 計測工房の社長である藤井拓也のブログ。

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昨日(2015年2月15日)、長野県下伊那郡の天龍村にて
第46回天龍梅花駅伝 が開催され、計測工房でタイム計測
を担当させていただき、私・藤井が計測ディレクターを務め
させていただきました。

「龍の隠れ棲む里」天龍村。長野県の南端に位置し、
天竜川を抱く峡谷にあります。
この駅伝は全長40km(6区間)ですが、ひたすら山間部を
走るコースであり、コースに平坦な部分はほとんどなく、
全行程にわたって箱根駅伝の「5区山登り」と「6区山下り」
のようなアップダウンが続くタフでハードな駅伝です。


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今大会は公認レースではない市民レースですが、毎年
豪華な招待チームが参加します。何といっても特筆すべ
きは、招待チームもオープン参加ではなく通常通りに順位
がつく真剣勝負ということ。今年も写真の佐久長聖高校
招待参加。
今回の佐久長聖高校は、昨年(2014年)12月の全国高校
駅伝で2位(2時間4分36秒)になったメンバーが3名出走。
ちなみに、佐久長聖高校は近年は毎年この大会に参加
しています。

至近8回の天龍梅花駅伝における佐久長聖高校の成績
・第39回大会(2007年) 2位
・第40回大会(2008年) 1位
・第41回大会(2009年) 4位(村澤明伸選手も出場)
・第42回大会(2010年) 3位(※OBチームの出場)
・第43回大会(2011年) 6位(上田瑠偉選手も出場)
・第44回大会(2012年) 3位
・第45回大会(2013年) 1位
・第46回大会(2015年) 2位

2009年出場の村澤明伸選手はその後、東海大に進み
10000m27分台をマーク。2011年出場の上田瑠偉選手は
その後トレランに転向し、2014年には日本トレラン界の
「日本選手権」とも呼べるハセツネ(日本山岳耐久レース)
で驚異的なコースレコードで優勝し、トレラン界の若き
エースとして注目されています。



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午前11時に100チーム以上が一斉にスタート!


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こちらは第1中継所の様子(ニセンジふれあい館)。
地面にはタイム計測用アンテナマットが設置してあります。
(計測工房スタッフK氏撮影)


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こちらは第2中継所(平岡駅前)。地面にはタイム計測用
アンテナマット
が設置してあります。
(計測工房スタッフU氏撮影)


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こちらは第3中継所 兼 第5中継所(平岡ダム)。
地面にはタイム計測用アンテナマットが設置してあります。
(計測工房スタッフS氏撮影)


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こちらは第4中継所の様子(アルプス産業前)。地面には
タイム計測用アンテナマットが設置してあります。
(計測工房スタッフY氏撮影)


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第4中継所でのタスキ渡し風景。今大会ではタスキに装着
されたICチップ
によってタイム計測がおこなわれました。
(計測工房スタッフY氏撮影)


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フィニッシュ地点(天龍中学校)です。地面にはタイム
計測用アンテナマット
が設置してあります。(2013年撮影)


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当日の信濃毎日新聞さん号外より。
今年、優勝を飾ったのは地元チームの「飯田下伊那A」
(写真右)でした。佐久長聖高校は1分57秒差をつけら
れて2位でした(写真左)。

2014年全国高校駅伝2位のメンバーが3名走った佐久
長聖高校でも容易に勝てないのがこの大会です。
公認レースではなく、市民レースであることが驚きの
レベルの高さです。ちなみに今回の区間賞獲得者の
プロフィールです(藤井がWEBで調べた情報です)。

1区 桃澤大祐(三障長野県選抜)
  ・山梨学院大4年
  ・先月の箱根駅伝(2015年)に山梨学院大の
   選手として出場。6区で区間5位。
   10000m:29分53秒18

2区 鈴木広親(佐久長聖高校)
   5000m:14分37秒76

3区 牛山純一(全諏訪A)
  ・「長野のスピードスター」としてメディア掲載→こちら
  ・5000m:14分15秒15
  ・10000m:29分22秒45

4区 仁科利弥(飯田下伊那A)
  ・5000m:14分34秒34(自己サード記録)

5区 澤弘平(佐久長聖高校)
  ・2014年全国高校駅伝7区で区間8位
  ・5000m:14分23秒10
   
5区 吉川昇吾(三障長野県選抜)
  ・信州大1年
  ・5000m:14分50秒90

6区 松村健一(飯田下伊那A)

このぐらいの実力でないと区間賞が取れない市民レース
はそうそうないと思います。



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全部で6区間の駅伝で、計5ヵ所の中継所のタイム計測
をおこなっています。すべての
地点からは電話回線を
通じてリアルタイムでデータが流れてきます

写真にある記録室(天龍中学校内)にて記録集計オペ
レーションをおこないました。


今年の開会式で、天龍村の大平巌村長さんが挨拶を述べ
られていた中で、約50年前にこの駅伝を発案した時代は、
走る人が本当に少なかったそうで、第1回大会はわずかに
参加5チームだったそうです。やがて時代が変わり、今や
この激しいアップダウンのコースに毎年100チーム以上が
参加し、村の一大イベントになっています。



This is timing man. We are professional timing man.
Born this way. This is an everlasting journey.


今回も一期一会の貴重な仕事の機会を頂戴したことに
感謝です! この現場が次の現場に繋がりますように。