昨日(2014年3月23日)は、長野県伊那市で春の高校伊那駅伝2014 が
開催されました。計測工房でタイム計測を担当させていただき、私・藤井
が計測ディレクターを務めさせていただきました。
この大会は、高校陸上界ではその名を知られた有名大会です。12月の
全国高校駅伝の入賞校がずらりと顔を揃えます。最大の特徴は、3年生
が卒業して、メンバーは1・2年生だけで構成されているということです。
新年度の戦力を占うレースになります。
先日分析しましたが、今大会での8位入賞校のうち約半数は、9か月後
の次回の全国高校駅伝でも8位入賞するという統計も出せるぐらい
レベルの高い大会です。
地元の長野朝日放送(abn) さんによって長野県内ではTV生中継され、
県内のビッグレースです。
会場の伊那市陸上競技場のフィニッシュ地点です。地面にはタイム計測
用アンテナマットが設置してあります。
なお、今大会では選手の皆さんのナンバーカード(ゼッケン)に装着された
ICチップによって計測をおこないました。
午前10時に女子の部がスタート!
女子は5区間21.0975kmです。12月の全国高校駅伝と同じ区間数で、
総距離は同じですが、区間毎の距離設定は全国高校駅伝とは異なり
ます。全国高校駅伝を上回る71チームがエントリーしました。
2013年12月の全国高校駅伝(女子)の入賞校のうち、5校が今回エントリー
しました。豊川(愛知)、興譲館(岡山)、立命館宇治(京都)、常磐(群馬)、
大阪薫英女学院(大阪)。他にも全国の強豪校が顔を揃えています。
今大会は、1時間9分54秒の大会新(今コース初の1時間10分突破)で
大阪薫英女学院が初優勝しました。
女子第1中継所(いなっせ)。地面にはタイム計測用アンテナマットが
設置されています。(計測工房スタッフK氏撮影)
女子第2中継所(伊那バス)。地面にはタイム計測用アンテナマットが
設置されています。(計測工房スタッフY氏撮影)
女子第3中継所(伊那食品工業)。地面にはタイム計測用アンテナマットが
設置されています。(計測工房スタッフK氏撮影)
伊那食品工業 さんは大会のメインスポンサーでもあり、地域の有名企業
です。大変立派な経営をされていることで知られ、全国の企業経営者の模範
として名高いです。創業者の塚越寛会長のご著書は私も拝読させて頂きました。
(→その時のブログ )※今あらためて読み返しても勉強になります。
女子第3中継所での選手スタンバイ風景。(計測工房スタッフK氏撮影)
女子第4中継所(小出三区公民館)。地面にはタイム計測用アンテナマットが
設置されています。(計測工房スタッフY氏撮影)
そして午後12時5分に男子の部がスタート!
男子は6区間42.195kmです。12月の全国高校駅伝より1つ区間数が少ない
設定で、総距離は同じです。
全国高校駅伝の2倍以上の121チームがエントリーしました。
100チーム以上のスタートは圧巻です。
2013年12月の全国高校駅伝(男子)の入賞校のうち、7校が今回エントリー
しました。山梨学院大附 (山梨)、大牟田(福岡)、伊賀白鳳 (三重)、
世羅(広島)、佐久長聖(長野)、小林(宮崎)、学法石川(福島)。
他にも全国の強豪校が顔を揃えています。
今大会は、伊賀白鳳(三重)が2時間10分14秒で、昨年に続いて2連覇でした。
男子第1中継所(きたっせ)。地面にはタイム計測用アンテナマットが
設置されています。(計測工房スタッフI氏撮影)
男子第2中継所(美篶中県(みすずなかがた))。地面にはタイム計測用
アンテナマットが設置されています。(計測工房スタッフS氏撮影)
男子第3中継所(JA上伊那 東部中央給油所)。地面にはタイム計測用
アンテナマットが設置されています。(計測工房スタッフU氏撮影)
男子第4中継所(伊那市役所)。地面にはタイム計測用アンテナマットが
設置されています。(計測工房スタッフY氏撮影)
男子第5中継所(いなっせ前)。地面にはタイム計測用アンテナマットが
設置されています。(計測工房スタッフK氏撮影)
男子第5中継所でのタスキ渡し風景。(計測工房スタッフK氏撮影)
生放送オンエアの長野朝日放送さんの画面には、各中継所での
通過タイム(トップ差)が表示されていました。
スタート・フィニッシュ地点の伊那市陸上競技場内に設けられた記録室
です。全部で10ヶ所の各中継所には電話回線が設置されており、この
記録室と電話回線経由でリアルタイムにデータ通信をおこない、データは
TV生中継の長野朝日放送(abn) さんに送られました。
計測工房は記録室オペレーション業務を3名体制であたりました。
また、大会公式のリザルト集計(記録集作成)もおこないました。
全部で10地点の計測をおこない、TV生中継をおこなうTV局さんにリアル
タイムでデータ送信をおこなうというボリュームのある業務内容で、冬の
マラソン・駅伝シーズンを締めくくるにふさわしい大仕事でした。
This is timing man. We are professional timing man.
Born this way. This is an everlasting journey.
今回も一期一会の貴重な仕事の機会を頂戴したことに感謝です!
この現場が次の現場に繋がりますように。