市町村の駅伝大会について | 計測工房社長・藤井拓也のブログ

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マラソン大会などのスポーツイベントのタイム計測のプロフェッショナル、株式会社 計測工房の社長である藤井拓也のブログ。

 本日のテーマは、「市町村の駅伝大会」について。

日本の冬は駅伝シーズンです。
箱根駅伝や、ニューイヤー駅伝、高校駅伝、都道府県対抗駅伝といった
トップ選手が走る駅伝をTVで観戦するのもちろん人気ですが、日本全国、
津々浦々の市町村ではそれぞれ地元の駅伝大会というものが盛んに開催
されています。皆さんの地元でも開催されているのではないでしょうか。

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「市町村の駅伝大会」の特徴としては、

・主催者は行政(自治体)であることが多い。
・主催者が行政であることから、公道を規制して開催されることが多い。
 (民間の大会だとなかなか公道の規制は難しい)
・参加者は地元限定であることが多い。(例外もある)
・その大会の存在は地元の人しか知らないことが多い。
・エントリー方法として、インターネットを使って「いない」ことが多い。
 (誰でも参加できる市民マラソンの場合、インターネットのエントリーサイト
 「RUNNET」や「SPORTS ENTRY」の利用が多いが、ここでいう市町村の
 駅伝大会ではそれらも利用していないことが多い)
・ローカルルールが多く、日本陸連の競技規則にのっとっていないことも多い。
・従来は地元の体育協会や陸上競技協会が手動計測をおこなっている。
・ローカルルールが多いため、実は高度でテクニカルな計測内容が求め
 られることが多い。


こうした「市町村の駅伝大会」を、計測工房では数多く計測させていただいて
います。色々な理由から、こうした大会の計測は実に弊社に合っていると
感じています。(詳細はここでは割愛します)


個人的な感想ですが、「市町村の駅伝大会」というのは、「グローバリズム」に
対しての「ローカリズム」の縮図です。「東京一極体制」に対しての「地域の
独自性」の縮図です。と、勝手に思っています。

ですので、日本陸連の競技規則にも必ずしものっとらず、独自のローカル
ルールで運営されています。
弊社で計測をさせていただくと、「今までこんなに複雑な集計処理を、
よくぞ手動でおこなっていましたね!」と感嘆することも多々・・・。
(それをチップ計測化して喜んでいただくのが、計測工房の存在意義です)

ここでのポイントは、それぞれのローカルルールにこちらが合わせるという
点です。決して、こちらの画一的なやり方を押し付けたりはしません。

ローカルルールに入っていく面白さ。

(さらに余談。私自身の最近の方向性は「世界よりも日本」「東京よりも地方」
というローカリズムを志向している気も)


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公道を走れるというのは、行政が主催の地元の駅伝大会ならでは。

(昨今の第2次ランニングブームに乗って、いわゆるイベント企画運営会社さん
が勃興し、各地で多くのランニング大会を開催するようになっていますが、
コースは公園や河川敷などのクローズドされた場所がほとんど。
公道を走れることは少ないです)


多少脱線しましたが、全国各地の「市町村の駅伝大会」は奥が深く、
仕事としては大変面白いという結論でした。