マラソンランナー川内優輝選手が1分差をつけられて無名の
大学生ランナーに負けたということが話題になりました。
日刊スポーツの記事→こちら
<上位結果>
1位 1:03:09 池上 秀志(京都教育大)
2位 1:04:17 川内 優輝(埼玉県庁)
3位 1:05:35 徳本 一善(モンテローザ)
川内選手に勝ったのは京都教育大2年生の池上秀志(ひでゆき)
選手で、昨年陸上部を退部して現在は、プロランナー藤原新選手の
主宰するチームアラタ の一員として練習しているそうです。
ところで、池上選手は一般的には無名ですが、一昨年(2012年)の
関西インカレ(2部)で1年生ながら1万mとハーフの2冠を達成しており、
関西学生界では知られた存在だったと思います。
そして、その2年前の関西インカレの結果を見て、私自身がこんな
ツイートを残していました。
「関西インカレ2部10000m(1部優勝記録を上回る大会新29分51秒86)
とハーフ2冠の池上秀志選手(京都教育大)も1年生。1年生で10000m
とハーフの2冠はすごい。5000mも3位。長距離強豪大学でないところが
川内優輝選手を彷彿とさせる 」
その2012年5月20日の私のツイート→こちら
我ながら、この時点で池上選手と川内選手を対比させていたところに、
今回の2人の対決を予言していたような気がしてビックリです。
先見性の明があったのか、よほどの陸上通か・・・。
客観的に見れば、今回の谷川真理ハーフマラソンは市民大会であり、
トップ選手が調整して参加するレースではありません。川内選手に
とっては「レースが練習代わり」の一環です。しかし池上選手にとっては
乾坤一擲、値千金の勝利になりました。川内選手目当てのマスメディア
にこぞって取り上げられる結果となり、いわば「デビュー」できたからです。
純粋に陸上競技の世界内で関西インカレで2冠を獲得しても、一般社会
へのインパクトは少ないですが、市民レースとはいえ川内選手に勝った
今回は一般社会へのインパクト大でした。池上選手はそういう道を選んだ
とも言えます。
報道やウェブサイトから引用の池上選手のコメント、
「マラソンを目指すから箱根駅伝も興味がない」
「近い将来フルマラソンで川内さんを超えたいです!」
坊主頭の風貌も修行僧を彷彿させ、20歳の大学生にして、箱根駅伝に
興味がないと言い切る。マラソンで頂点を取ってやろうという野望と野心が
ギラギラにじみ出ている。とても強烈な個性の選手が登場しました。
2014年3月のびわ湖毎日マラソンでフルマラソンデビューとのこと。
男子マラソン界をリードする、非実業団ランナーの川内優輝選手と藤原新
選手の2強構造に、近い将来3人目が加わるでしょうか・・・。
![140115](https://stat.ameba.jp/user_images/20140115/19/timingman/99/ab/j/t02200293_0461061412814928991.jpg?caw=800)
新鋭の挑戦を受ける存在となった川内優輝選手(右側)。
(2013年10月に弊社で計測させていただいた猪苗代湖ハーフマラソンにて)