経験とノウハウの差 | 計測工房社長・藤井拓也のブログ

計測工房社長・藤井拓也のブログ

マラソン大会などのスポーツイベントのタイム計測のプロフェッショナル、株式会社 計測工房の社長である藤井拓也のブログ。

マラソン(ランニング)ブームと言われて久しい昨今ですが、誰が見ても間違いなく
「マラソン(ランニング)関連産業」は隆盛です。

そういう意味ではもちろん計測工房も恩恵を受けています。

と同時に、新規参入してくる同業社も後を絶ちません。
2012年7月現時点で私が把握しているだけで、日本国内にある同業社は25社近く
あります。そして計測工房は2007年創業ですが、計測工房よりも後になってから
参入してきた会社が5~6社あります。つまり、この5年の間に5~6社が新規参入
してきているということです。

同業社がたくさん存在して、健全な切磋琢磨は望ましいことだと思うのですが、
どうも気になるのは、新規参入してきた会社の一部がクオリティの低い仕事を提供
している姿が目につくことです。

その理由は、一昔前(10数年前)と比べると、参入障壁が下がっているからです。
一昔前(ICチップ黎明期)だと、そもそもICチップシステムを保有することが難しく、
それが自然と参入障壁になっていました。それが今では、ICチップシステムを
供給するメーカーも百花繚乱で、新規参入でも簡単に保有することができます。

参入することは簡単になり、しかもICチップシステムの性能そのものは五十歩百歩で、
どの会社もほとんど同じです。

にも関わらず、仕事のクオリティには大きな差が出ています。
これは一言でいうならば、「経験とノウハウの差」です。この仕事は「経験とノウハウ
の蓄積がすべて」と言っても過言ではないからです。

新規参入してくる会社は、ICチップシステムさえ保有すれば、この仕事は簡単に
出来ると考えているのかも知れませんが・・・。