北の旅情「余市」編-2011年6月 | サムディのブログ

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野球にはアツく、音楽には穏やかに、韓流にはやさしく、徒然なるままに書いています。

ここ数年、年に2度ほど札幌に出張します。

母の実家は岩見沢という町で、従姉や叔母も札幌の手稲に住んでいるので、幼少の時から何度も北海道は訪れています。

昨年は、札幌出張のついでに、仕事を終わらせてから、釧路や函館に寄ってから空路で帰京したり、「北の旅」を楽しんでいます。

もっとも、釧路に行った時はかなりの距離と時間(特急で4時間程度)を要して、例えて言えば、「東京に行ったからついでに静岡に寄ってきた。」というぐらいの感覚の距離感で、「ついでに寄る」というレベルではありませんでしたが、「来てよかった。行ってよかった。」の充実感はありました。

今回の出張は、「寄り道」が仕事の前だったので、「近場編」にしました。

寄り道が近場で終わる時は、札幌宿泊で小樽に遊びに行って、少しだけ贅沢な寿司ランチをほおばるぐらいでしたが、今回は、小樽からさらに少し北上し、「余市」という町に余裕をみて「泊まり」で寄りました。

小樽乗換ですぐに接続列車があるかと思いきや、40分待ち。まあこれも「ロ-カル旅」の醍醐味で、プラットホ-ムのベンチで「なう」の写メ投稿のやり方を試しながら3両列車に乗り換えた。

余市の駅について唖然。思っていたより何もない。------


サムディのブログ-余市 余市駅前


駅のお土産屋さんもパッとせず、「おやつ」さえも見つかりませんでした。

まずは宿泊のビジネスホテルのチェックインを急ぎ、途中商店街も元気なく、夕飯の候補に考えていた寿司店は寂れていて、オミット!

ホテルで荷を降ろすと、安堵感から心も軽くなり、ホテルで貰った飲食店マップ片手にブラリと出てみたものの、食指がわかない。----

気を取り直して、下調べしていた駅から離れている寿司店に切り替え、地図を眺めると、指をコンパスに徒歩時間を推測すると、およそ30分ぐらいかかりそう。駅からお店に電話してみると、「歩きはムリですね」とドライな回答。

そんなこんなでタクシ-で目的のお店に向かった。「菊鮨」さんだ。

余市「菊鮨」HP

http://www.yoichi-kikusushi.com/yoichichou.html

のれんを括ると、何とも「温かい」第1勘。

大将の顔つき、身のこなしも予想していた感じでした。


サムディのブログ-余市菊鮨 余市「菊鮨」


サムディのブログ-余市菊鮨大将 「大将」

残念ながら地酒はなかったが、根室のお酒を冷やで一献。

「阿吽の呼吸」で、生うに、地魚系の刺身を切ってくれて、何とも柔らかなあたり具合の味わい。

カウンタ-には地元のお魚やさんの夫婦のお客さんがいて、大将と共に和やかに話も弾み、お酒も食彩も進む進む。

その後、地魚の焼き物、鳥?の唐揚げ、にぎりを数品。美味しくいただきました。

こういう「めし」が食いたかった。という念願どおりの良いお店でした。

お勘定も「財布にやさしく」、ほろ酔いのままタクシ-でホテルに戻りました。

是非また訪れたいお店でした。


冬はアンコウ鍋が美味いとのこと。

おひとり様では鍋は難儀で、メンツを揃えなくては。-----

いつかまた、冬に訪れる時には、札幌、小樽近辺の方、「この指とまれ」でメンツとして駆けつけてほしいものです。

また、ブログ友達の方にも札幌周辺在住の方も多いようですが、電車で小1時間、車で1時間半ぐらいの距離ですから、美味しいものを食したい、そんな夜には、是非訪れてほしい名店です。




大将に「なんで余市に来たの? 何もないよ~」と尋ねられましたが、「何もないからいいんですよ~」と応えました。

ニッカウィスキ-の工場の建物群、モルトウィスキ-の上質な味わいも忘れがたいものになりました。(後日、建物探訪編でアップします)


サムディのブログ-ニッカ
<ニッカウィスキ-工場>




こうして食彩、人柄とともに得た「深イイ味わい」によって、固まっていた「心のこわばり」のようなものも、ほぐしてくれたようである。

そう、それが旅の醍醐味、「旅情」というものかもしれません。

また、機会があれば、「建物探訪の旅」と共に「旅情編」を続けていきたい。。