前回までのようなわけで、「モンスターハンター」が
なんで海外ウケしないのかをいろいろと考えることになりまして。
まずは、実際にプレイしてもらったり、プレイ風景を見せたりもしつつ、
ゲーム内容についてもう一度考え直してみたわけです。
そこで思ったのは、「モンハン」って、すごく特徴的な部分がある、ってこと。
たとえば、上位クエストと下位クエストの差って、
敵の強さと、もらえるアイテムの違いでしかない。
RPGなら、ストーリーの進展とか、
あるいはレベルアップによって出来ることが増えたりとか、
そういう点が少なからずあるのに、それもない。
どこまでいっても、究極的にはやってることは変わらないわけです。
装備を鍛えるのが中心のゲームだけど、
装備がよくなったからといって、アクションに違いがでるわけでもない。
「プレイヤーの出来ること」は最初から最後までほとんど変わらず、
また、武器がよくなっても与える実質ダメージには、
実はそれほど差がでない。
いろいろ分析すると、モンハンの特徴ってのは上のようなもので、
要するに、モンハンって、
「同じ内容をいかに長い間繰り返し遊ばせるか」
という設計になったゲームなんですよね。
ボスの数も、プレイ時間から考えると、決して多いわけではないです。
でも、一体のボスを何度も手を変え品を買え遊ぶために、
非常に長い時間を楽しませることができる仕組みなわけです。
(これは、設計という観点からも、非常にすぐれたデザインです)
で、海外のひとたちのやってる感じをみると、
こっちが思うほど、ゲームを続けてくれないんですよね。
やっぱり、「同じことを繰り返しているように見える」そうで。
いろんな敵や、武器が違ったり、
いろいろなシーンを見せるようにしてみたけど、
それでも何人かからそう言われてしまったわけです。
確かに、言われてみればごもっともなんですよね。
ゲーム内容は、同じことを繰り返しているにすぎない。
目的も、プレイヤーの出来ることも、実は、そんなに変わらない。
成長要素でひっぱる、っていっても、他のゲームに比べて、
目にみえて要素が変わるわけでもない。
うーん、なるほどね、と納得しかけたんですけども。
そこで、じゃあ、なんで日本人は、これが楽しめてるんだろう?
って疑問につながったわけです。
上に書いたような特長は、日本人だって別に歓迎する内容じゃあありません。
それでもやるからには、「それ以上の面白さ」を
日本人が感じている、ってことになります。
つまりは、「それでもやる理由」っていうのが、
国内では通じて、海外には通じない要素、って考えることができるでしょう。
そこまで考えたとき、はたと、
FF11のプレイスタイルの違い、というものが頭に浮かびました。